ソロモンの偽証 後篇・裁判のレビュー・感想・評価
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生徒たちが裁判をして、情報がどんどん出てくる。 原作未読のせいか、...
生徒たちが裁判をして、情報がどんどん出てくる。
原作未読のせいか、充分に楽しめた。
どうやら原作のほうが良いらしいので、いつか必ず読もうと思う。
最後いい話的に終わるが…
最後いい話的に終わるが、実際は2人の人間が死んでおり、いい話ではない。
しかもオチは初めから裁判する必要性があったのか微塵にも感じない。
原作小説もこの映画を見る前にみましたが、この映画は全編・後編の2部作にしたわりには小説の大事な部分をばっさりカットし、しかもカットした時間を小説の無駄な部分に割り当てています。
青く痛い
自宅で動画配信サービスを利用して視聴しました。数年前に1度動画配信サービスで見ましたが、今回が2度目の視聴です。原作は未読です。
前篇で決まった裁判が行われ、様々な人間が裁判の場で本音を話していたり、事実が判明していきます。
津崎校長や森内先生の言葉は少なくとも本音であったと思います。年を取れば取るほど本音を言うことが難しくなりますが、生徒が行う裁判だったからこそ話せたのかもしれません。
そんな中で告発状を送った三宅の法廷での態度には、少なからず不快感はありました。ですが、このように生きてきた彼女に事実を話しさせることは無理だろうな、とも思いました。正直この映画の中で、話をしなかった三宅に対して法廷で藤野が涙を流したシーンが最も心揺さぶられました。あの瞬間の梯子を外されたような感情はとても痛々しく伝わってきました。
神原がわざわざ裁判を開催させた理由も、大人からしてみれば独善的にも見えます。また、柏木の他者に対しての言動も、どう考えてもわがままでしかないのですが、思春期にはそのような思考になるやつもいるよな、とは思いました。柏木の神原に対する態度もそうですが、あれだけ完全にかまってちゃんな行動すりゃ、そりゃ友達いなくなるぜ、というのが自分自身の本音です笑。聞いていた柏木の両親はどんな気持ちになったのでしょうか。
冷静に考えればわかることを見失ったり、完全に自分の中の理論で武装してしまう奴っているんだよな、と妙に共感してしまいました。そのような人と対峙したときの不全感やイライラを、見ている側に感じさせるこの映画は良くできているな、と感じました。
中学生らしい青い感情を発信させ、痛さを感じさせるこの映画がかなり好きです。
後編は予想ができたがいい作品
予想ができないものではなく
予定調和な安定の結末だった。
最近のドラマもそうだがこの手のものは
この結末ばかりな気がするが
この年にできたのを考えるとこれが模範作となったに違いない。
ややこしくなりそうなものを綺麗にまとめていて分かりやすい映画なので、
子供に見させると学校での人としての在り方を考えてくれそう。
それぞれの属性と本音っぽいモノ。罪を作る心と向き合う映画。
内容は、前作の後編。中学生裁判の結果と未来。好きな言葉は『あんたがここまでバカだとは思わなかった』もう一つの愛の形としての自分勝手な言い訳が、この物語の内容に通じるモノで皆馬鹿の度合いが違うだけだなぁと感じた。自分の中学生時代とピッタリ合致する社会やその時の自分達内面や外面を照らし合わせる様で非常に切実に感じられた。自分が中学生の時はクラブ活動ばかりしてた。あの時代、神戸児童連続殺傷事件も印象的です。世間では、ノストラダムスの大予言が流行してたし、有り余るチカラは抑えが効かず暴力に及んだ事もありました。あの時以来人を殴ったりした事ないなぁ。人の痛みと自分の痛みが過敏に感じられた時代に、同じ様な些細な悩みはあったなぁ。もし自分ならと考えると教師や大人は、大変怖かったし友達と自分の立ち位置され分からなかったなぁ。好きな場面は、染み抜き作業『この物語の具体化した形が良かった。』と最後の横並びで歩くGメンみたいな場面です。映像的にカッコイイ。この思春期と言われる時期は、どうでも良い事で悩む時期です。歳をとると、どうしようもない事で悩み結果悩みの質が変わっただけで悩みは無くならないのが人間だなぁと感じました。真実や事実を自分なりに理解したい気持ちは人として大きく成長するメタファーになります。本音が何処にあるか?どの本音を自分は信じるか?結果信じたい物しか信じる事が出来ない、それぞれの立場からの行動が上手に表され面白かったです。物語の主体となる柏木君も絶望し左手を差し出して亡くなってしまったのは誰かに手を握って欲しかった、、、誰よりも死にたく無かったのかもしれません。樹里と松子。神原と柏木。この対比と僅かな違いが物語のアクセントとして良い構成でした。誰しもが味わった事のある若い時代を思い直す良い味のある映画でした。そして自分の年代とマッチしたので人一倍思い入れが生まれました。その他細かい指摘は有りますが、全編通して観るだけのボリュームと楽しさがありました。
全員悪くて、誰も悪くない
原作未読。
前篇には、2部作にする必要あるのかな。という内容を書いた。
と、いいつつワクワクして観た後篇。
この映画を
学園もの。ミステリー・サスペンスもの。法廷裁判もの。子供の成長もの。
として観ると評価は下がるのだろう。
しかし、それらの一長一短のいいとこ取りしたという意味で成功だった。
演技が下手だっていいじゃない、学園ものなんだから。
オチがバレバレだっていいじゃない、ミステリーが主題じゃないんだから。
どんでん返しがなくたっていいじゃない、中学校の裁判なんだから。
自分の子供を一番に思ったっていいじゃない、それが親だよ。
という感じで全体的にやや薄味。
ふと、振り返ってみた。
なんの前触れもなく学校に来なくなった同級生。
「お前は悪くない」でうやむやになった出来事。
PTAと学校の話し合いで一件落着した事件。
今にして思うと、あれって何だったんだろう?だが、
当時は、一生晴れることのないであろうモヤモヤ。
それらを全て明らかにしていった方が幸せだったのだろうか。
それとも「起きたこと」より「これから起こること」に注力すべきなのだろうか。
主人公の藤野涼子は、どうやらこの裁判を通じて
モヤモヤが晴れ、人間的に成長し教師となって帰って来たようだが、
この裁判がトラウマで不幸になってしまった人はいないのだろうか。
「答え」を出すことは、必ずしも「答え」ではない。
それがこの映画を見た「答え」だ。
とか、言ってみた。
他人に厳しく自分に甘い柏木くん
前篇含めて4時間連続で視聴。皆さんのおっしゃる通り失速感が否めなかったです。後篇は裁判という性質上場面がほぼ法廷(体育館)という視覚的な退屈さもありますが、真実が明らかになる度にガッカリ感が増していきました。
何より事件の肝である柏木くんの性格に難がありすぎます。周りには偽善者だなんだ言ってますが、イジメを止められたのは柏木くんも一緒。そこまで人を正したいならまず自分が見本を見せましょう。斜に構えて人生をわかったような気がするのは中学生のあるあるですが、その鬱憤を友達に言葉の暴力としてぶつけ、さらには構ってくれなければ自殺とは、巻き込まれた方は迷惑極まりない。
子役の方々の演技は良かったです。特に主演の藤野涼子さんと大出役の清水尋也さんには今後も注目したいと思います。
一番イライラしたのが自殺した柏木の態度。 自分のことは棚に上げて他...
一番イライラしたのが自殺した柏木の態度。
自分のことは棚に上げて他人を批判するだけ。
WOWOWドラマの柏木はもっと凛とした強さがあり、世の中自体を自分から見限ったという、一般人を超越した思考の持ち主だったのに。
また、裁判が終わった後に笑顔を見せながら会場から出てくる大人たち。
笑うような裁判ではあるまい。
あと、担任の女教師を襲った隣室の主婦は出す意味あったかな。
よく分からん。
まあ、裁判自体は中学生とは思えないような手際のよさだった。
えっそれで丸く納まったつもりですか?
これ、結末は原作通りなのかなあ?
広げた風呂敷は凄く魅力的なんだけど、畳んでみたら意外と大した風呂敷じゃないというのは実に宮部みゆきらしいんだけど。
色々解決してないのに、裁判後に出てきた保護者や生徒達がニッコニコで無理矢理大団円に持っていこうとしてる。
ここまでのことをやるなら「誰も負けない」は逆に不自然だよね。
本当の真実
真実を話したいが為の裁判。
中学生が本当の裁判をしているかの様に進む
そして真実を知った時、誰もが起こり得る真実
全てが分かった時、学校に平和が訪れる
生徒の皆さん良く頑張りました
前編後編、意外と面白かった
真実のその先に
藤野涼子さんの演技が素晴らしい!セリフだけでなく目で訴えかけてくるし、何より若さが生む力強さがあった。
たとえその真実に大きな意味がなくとも、人間はそこから多くの事を学べるし、不公平で理不尽な未来に立ち向かえる勇気を手にすることができる。
そして私達には、応援してくれる人…支えてくれる人…自分を待ってくれている人が必ずいるのだと思いました。
自分も、勇気を持って真実に向きあいたい。彼らのように
自分の力で結論を導き出すことの大切さ
誰かが言ってた真実でなくて、自分で考えて行動したことだけが本当の真実で、裁くことがゴールじゃなくて、
難しかったですが、いろいろ考えさせられました。
ちょっと原作も読んでみたいなぁ。
一方的なキャラクター設定、使い古された表現方法、どれをとっても溜息...
一方的なキャラクター設定、使い古された表現方法、どれをとっても溜息ばかり。本題から離れて行っても、「どんでん返し」とか「予想外の展開」を好むのは原作者の得意とするところ。自己満足を感じてしまう。
そこそこ面白かったけど。
面白かったが、誰にも共感できなかった。どこか冷めた目線で映画を見てしまい、前編・後編に渡る長時間を楽しんで見ることができなかった。原作を読めば、一人一人の登場人物の心理描写がより詳しく分かり、同情・共感することができたのかもしれない。僕は柏木君を本気で同情することができず、その点が引っ掛かった。裁判に出席した生徒たちは誰も人間らしく、素直になれなかったり、自分の汚点を隠したいという気持ちが現れていた。その演技が好きだった。
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