桐島、部活やめるってよのレビュー・感想・評価
全288件中、41~60件目を表示
なるほど、主役不在とはこういう事か
せっかくのGWなのに映画が公開されないので、以前の映画で観ていないものを観てみました。ついつい新しく公開される映画を見てしまうので、良い機会かと。
前半はちょっと退屈。よく意味がわからなかった。
普通の高校生の普通の話が続くので。
後半になって、それぞれがリンクしたり、桐島はいつ出てくるのかと、少しずつ引き込まれました。
結果、、、主役不在というか、群衆(その他大勢)が主役になのかと気が付かされる、とても面白い話です。
また、BGMや余計な演出が無く、淡々と描かれているのが、逆にリアルでした。
また、原作のあらすじだけを確認しましたが、原作もはストーリーが違うようです。この辺りも監督と演出の妙で、原作ファンを良い意味で裏切るのだと思います。
吉田監督は「騙し絵の牙」でも同じことをしているらしい(原作は読まないので分かりませんが)。
この辺りは天才的なのだと思います。
若い頃の色々な俳優さんたちが見られて、今見ると違う楽しみ方がありますね。
ただ、私の感性が悪いのか、「なるほど、ちょっと分かる、ちょっと切ないよね」とは思うのですが、感動とか共感とまでは行かない。もともとのストーリーが合わないのか、私の感性が悪いのか。
この映画の感想は「よく出来た脚本」とか「演出が良い」とか思いますが、「泣ける」と「切ない」「楽しい」「悲しい」とかそういうことでもない。なんか不完全燃焼感が残った。
また見たくなるかも
見終わった後の率直な感想はよくわからないでした。
ただ、すごく懐かしさを感じて、それがこの作品の醍醐味だと思えばすごく愛着の湧く作品だと思います。
少し大人になった今だからこそ見てよかったと思えました。
あの頃こんなんだった気がする、みんな何かに熱中してたのかな?と想像してみると面白いです。
これをきっかけに群像劇にハマりそうです。
無情な世界を走る高校生、高橋優がしっくり来る
よく『アルプススタンドのはしの方』や『のぼる小寺さん』を例える際に聞いた、この作品。そう言われて観てみたものの、僕からすると『君が世界のはじまり』に近いように受け取れた。『騙し絵の牙』の後に観たのもあってか、割と地味に映ったかな。
ピンと張り詰めた糸が一気にまっすぐになるようなクライマックス。桐島がいなくなったことで浮かび上がる、自分という立ち位置。クラスや学校で置かれた自分のポジションや関係が崩れ去った時に出てくる綻びが絶望と窒息を生み出す。そのエッセンスに、恋や友情、部活が絡んでくる。よって高校生の幼さと不安定さが滲んでくるのかなと思う。ただ、文学的な要素を含んでいるので、乗り切れないまま終わってしまった。
それにしても、キャストは豪華になったんだとシミジミ…。神木隆之介に橋本愛、松岡茉優に仲野太賀、東出昌大まで…。そうしたキャストが若くして作り上げた世界を堪能したという意味では満足。
結局、最後の高橋優が全てを語っているような気がした。そこに陽は無くともまた昇る。何を持って今を生きるのかを問うかのような。うーん、難しい。
全部、桐島のせいだ。
超今更ですが、邦画の大傑作を初鑑賞。
桐島が部活を辞めたことから始まる青春残酷物語。
桐島が部活を辞め、消えた日々をそれぞれの視点で描いていく。
最高で最悪の青春ムービーでした。
学校って色んな人がいますよね。
自分の身近にもいた、そんな色んな人がそっくりそのまま映画に出演しているかのようでした。
彼氏彼女でワイワイやっている一軍、部活一筋のスポーツバカ、一軍に合わせて付き合っている人、自分からは言わないけれど人一倍想いを抱えている文化部、一軍クソ喰らえオタク、好きなことに一生懸命なカースト底辺。
陰キャ・陽キャで片付けられない、それぞれがそれぞれの思いで学園という箱の中で生きている。
普段はそれぞれがなんとなくまとまっているけれど、(本作では)桐島がいなくなるというある一つ出来事によって、それまでなんとなく合っていた波長が崩れ、微妙な温度差が生じてくる。
そういった互いの波長のズレや運動部と文化部の間の見えない壁が驚くほどリアルに描かれていて、この数日間を彼らとともに過ごしたかのような没入感を体感することができました。
またとにかくリアルで、それぞれの視点で同じ場面が何度も繰り返される印象的な進み方によって、それぞれの視点で一つの世界を眺められてしまうのがとても辛かった。
登場人物が多く、時系列もぐちゃぐちゃなのでわかりにくいかと思いましたが、特にそんなこともなくラストまで駆け抜けるように観ることができました。
そしてどの役者もこれほどないというまで役にハマっていました。
今や主演級の俳優が揃っているのですが、それぞれの俳優のイメージに引っ張られず、本当に周りの友人なのかと思ってしまうほどの演技力。全体的に素晴らしかったです。
特に印象的だったのは今でも親交が深いというあまちゃんコンビ。
橋本愛さんは一つ一つの表情で全く違う印象を受けました。
前田がかすみに映画館で会って久しぶりに話したシーン。
辛い日常から解放された休日のような気がして、救いだった。。。のに、実は…
松岡茉優さんは今まで色んな役を見させていただきましたが、本作は本当に嫌いになりそうでした。
特にあのキスシーン。胸糞悪すぎて泣きそうでした。
そして皆が集まるべくして集まった屋上でのクライマックス。
ゾンビが屋上に集まった人たちを喰い尽くす姿は、まるでイキイキした人間が何かに縛られてた屍人を喰い尽くすよう。
今までの不穏な空気が一気に澄み渡る。見えない壁の崩壊と映画愛に溢れた最高なシーン。何度観ても涙が出ます。
全体を通して日常が平坦に過ぎていく。
しかし、彼らの感情の波は乱高下。
仲良さそうで実は無関心だったり、そぶりは見せないけれど、実はあの人のことを想っていたり。
学校の、そして人間の良い部分と嫌な部分滲み出ているようなそんな映画でした。
高校生活
原作未読
登場人物それぞれに注目して、何度も観返したくなる。皆の言動一つ一つに、なんか分からないけどちょっと楽しい、青春の空気感が満ちていた。
ある世界で起きた騒動を、その世界の中の様々な視点から見る。徐々に皆の内面と世界の繋がりが明らかになり、積み重なっていく感じがとても気持ちよく、ワクワクした。鮮やかな群像劇、これぞ映画って感じ。
GYAO!
俺には良くわからんかった
それぞれが抱える悩みや想いを描く、青春群像劇。バレー部、バドミントン部、野球部などの運動部に、映画部、吹奏楽部などの文化部、さらに帰宅部まで、誰もが当てはまり共感しやすいのが良かったのか?
俺にはそれほど響かなかった…
つまらない高校生活を過ごしたからかな?(^_^;)
みんな、それぞれ深いストーリーがありそうなので、もしかしたら原作を読んだら理解できたのかも…
それにしても、今見ると、なかなかの豪華キャストですわ(^^)b
青春群像劇
直木賞作家の朝井リョウのデビュー作の映画化。高校生活の甘く、酸っぱく、時に、未熟だからこそ見せる辛辣な態度を、描いている。
決して、派手な演出も無く、高校生の等身大の演技や会話を中心に、高校生活のアルアルの場面を切り抜き、描写している。
特に、運動部と文化部にある、見えない優劣関係の壁は、自分も中学は野球部、高校は吹奏楽部に所属していたので、作品中の映画部ほどではないにしろ、よくわかる。
また、ストーリーに結局、桐島が登場するシーンが無かったのは、意外な展開。バレー部のエースで、誰もが認める桐島が、部活をやめることから生じる、仲間関係の歪みを、あたかも桐島が登場しているように、周りの高校生の言動から描いているのが、面白い。
それにしても、改めて出演者を見ると、主役の神木隆之介は、オタク映画部の冴えない役にピッタリの役どころ。他にも今のドラマや映画で活躍している、山本美月、東出昌大、中野大賀、松岡茉優、橋本愛、前野トモヤ…等と凄いメンバーが、顔を連ねていたのは、驚き。
自分って何者なのか? 何処へ行くのか?
高校2年生秋の群像劇。
受験=将来がある程度現実のものとさし迫っているけど、中途半端な不安と夢の狭間で揺れ動く時期。
まだ大人の管理下で、ある程度自分の限界も見えて、自分が何者なのかを決めて(受験に向かって)努力することを要求されているけど、でも、じゃあって。この努力が何に結びつくのか、結果が出せるのか、効率社会の中で轍にハマってしまうと身動きが取れなくなる。
選抜に選ばれた桐島。ドラフトに指名される可能性のない菊池。同じ”できる”者の中での格差。映画甲子園で入賞したけど、監督には成れないと認識している前田。
夢を実現するべく先にどんどん進むもの。夢を諦められないもの。先のことはどうあれ、今ここでできる夢を実現するべく(彼らなりに)格闘するもの。夢への手かがりを手にした途端に限界を認めざるを得ないもの。何をしていいのか惑うもの。何も考えていないようにしか見えないもの。
追い抜き、追い越され、置いていかれるのではという焦燥感。立ち位置。
何に追い抜かれる?わからないのに、わからないからこそ募る焦燥感。
”人は皆平等”というけれど人生横並びなんかじゃない。
”個性を磨け””世界に一つだけの花”とは言うけれど、”成りたい花”と”成れる花”が同じなら幸せだが、そううまくはいかない現実。
人との関係の中で自分が何者であるのか計る人。
自己と関係の中で自分が何者であるのか計る人。
”好き”を共有できる仲間。
”ステータス”を共有しようとする仲間。
”ぼっち”と周りに思われないために必要とする仲間。
スクールカーストという言葉ができて久しいが、じゃあカーストの上にいるとされている奴が幸せで、下にいるとされている奴が不幸せかというと微妙なところが面白い。どっちも大なり小なり息苦しい。
人の付き合いは、高校生でも駆け引きがあり、本音と建前、そして残酷。
様々なところがとてもリアルな映画。
菊池の制服が何気につんつるてんなところが笑った。高校入学してからどれだけ背が伸びた設定なんだ(笑)。反対に前田の大きめの制服。思ったより背は伸びなかった設定(笑)?。肥大した自己とちょっぴりの卑小化した自己の暗喩?
一人秘めた想い。隠しているつもりでも、周りには駄々漏れの想い。女のバトル。その想いに全然気がつかない奴ら(自分のことで一杯だから気づけない(笑))。
原作未読なので比べられないが、高校生の日常を描いた映画として、息苦しくも、過ぎた身には甘酸っぱい。
否、社会に出て迷う自分にも置きかえられて痛い。
彼らはどこへいくのか、何をするのか。
私はどこへ行くのか、何をするのか。
謎が解けないのである程度忍耐を必要とするかもしれないが、それぞれの人物の想いに最初から釘づけになり息を飲む。
(よくもまあ、これだけ芸達者を揃えたものだ)
菊池の後ろ姿で映画は終わる。菊池の後ろ姿とその向こうの風景の残像が残る中、エンドロールにのせて「陽はまた昇る」が心に沁みわたる。
屋上からのこのラストまでの展開。
いつまでも余韻が残り、心のポケットに入れて大切に愛でたくなる。
「映画史に残る圧巻のグランドフィナーレ」、確かにね。
「ハリウッドよ、これが日本映画だ」と名乗るにふさわしい映画です。
注:この映画に出てくる映画を観ていると、オタク的な面白さも加わり、前田理解に役立つけれど、観ていなくとも大丈夫。
今や、主役をはれる俳優達が揃い踏み。このころから芸達者。
東出氏の眉毛には笑うけれど、そこがまた高校生っぽい(笑)。
青春映画20年に一本の快作
群像サイズと物語量が丁度良い、だから成功作。
バトミントン女子の熱い視線をバレー男子(太賀)に気付かせぬ映画の意地悪が良い。
恋する女の不機嫌は映画が撮るべき対象だ。
青春映画20年に1本、「櫻の園」以来の快作。
青春ですね
あの年頃の、多感で壊れやすいハートを描いています。
私はほぼ男子だけの高校だったので、こんな学園生活だったらどうだろう~と思いますが、
女子の目を気にすることなくお気楽だったかな。
桐島が一度も出ないというのが、いろんな想像を掻き立てて、それが狙いなんでしょうね。
生涯ベスト級の悶絶青春群像劇
「映画が好き」という自分の偏愛を肯定してくれた大切な作品です。
映画館で公開されていると聞けばすっ飛んでいくレベルで何度も何度も観ました。
また、映画評論の大事さを教えてくれた作品でもあり、映画の感動をより深めてくれることを知りました。
もしこの映画を観て「なんかよくわかんないなぁ」と感じる方がいらっしゃればYouTubeで「桐島 宇多丸」と検索して宇多丸さんの映画評を聞いてみてください。
オススメです!
邦画の中で好きな映画
すごい映画ですね
噂話の題名からして桐島出てこないフラグですよね
ここに桐島はいないという象徴だと思います
学校という社会の縮図に
崇められる存在として確立してしまった桐島
これは勝手な想像ですが桐島は
本当の自分を見ていない、知ろうともしない友達と、自分の立ち回り方に限界がきて、ある日キャパオーバーしたんじゃないのかなと観てて思いました。
若さゆえに、依存していた者たちのメッキが剥がれ脆く崩れていく様は観ていて面白いです。
客観的に見ると典型的な嫌なやつが沢山出てきます。
無意識にマウントしたり
人を選んで態度を変えたり
空気読んで仮面かぶったり
人の不幸を喜んだり
気に入られようとしたり
ずるいとこもあったり
裸の王様のやつの方が
腹黒いやつよりマシに思えたり
浅はかで愚かな気持ちを持ったことがあるから
自分を見ているようで辛くなります。
この感情を持ったことがない人っているんですかね?
日本で育った日本人ならではの感情を読み取れる、邦画の醍醐味なんじゃないかなと思いました。
ちゃんと心に問いかけてくる作品。
そして、クライマックスの屋上シーンが爽快です
この映画の爆発する瞬間、最高でした
学校という濃縮された世界を舞台にして
純粋で熱くて切なくて色んな感情が生まれる
自分と違う生き物と生活するのは行き詰まる
剥がれかけたメッキがちゃんと剥がれる
自分の中で大事なものが分かり、ここで戦うと決めた瞬間
ひと騒ぎ終えた後に、前田にカメラを向けられカッコいいよと言われた宏樹が涙するシーン
自分は興味すら持たなかった前田の存在。
少し会話しただけで前田は賢くて、自分よりずっと出来た人間に思えた。その真っ直ぐな瞳が追い打ちをかけてくる。
それまで自分の空っぽさに目を背けていて、それにちゃんと気付いて情けなくなり涙したのかなと思いました。
宏樹が変わった大事な瞬間だと思います。
最後、前田が部員に教えるセリフが
この作品の最大のメッセージだと思うのです
《戦おう、ここが俺たちの世界だ。ここで生きていくしかないのだから》
こんな感じのセリフだったかなと
結局、この自分でしか生きていけない
誰にもなれない、どこへ進もうと
その時置かれている環境で生きていくしかない
飛び出して別の世界へ行くか
そこに行かず篭るか
そこの世界で戦えない自分は死ぬか
大人になっても上手くやる奴は上手く立ち回れるし、不器用な奴は不器用なりに頑張るしかないんです。
その中でやりがいとか幸せを見つけるのが人生だと思います。
辛い時には、前田君の言葉を思い出して頑張っています。
人生は自分のものだ
戦おう、生きよう
桐島、部活やめるってよ
部活動を中心とした高校生活物語。
本編中、タイトルの桐島は一度も姿を見せない。
そんな桐島に登場人物は翻弄されていく。高校生活もまさにそのようなもので、見えない何かに向かって生活している。
部活動だって将来役にたたないかもなのに、何でやってるのか分からない。
だけど映画部、バレー部のみんなや野球部のキャプテンのように今を精一杯生きてる。見えない何かに向かって。途中で何かに挫折したりしながらも、それすらも成長の糧にして生きる。
高校生活ってそういうもんかも。
最後の東出昌大の涙は、そんなことに気付き、今の自分を恥じたからではないか。
スクールカーストとかをリアルに描く。
この映画、おもしろい?
結構、映画を見るほうなのだが、
この映画を見た時は、何を伝えたいのか全くもって意味不明だった。皆さんのレビュー見て、
あぁ、こう言うことかと。何回か見てなるほど。と理解できたかな?
まず、桐島出てこないことにビックリ。
あれ?桐島どこよ?なったよ。
学生の頃って、周りに流されやすかったり
自分の考えを思うように相手に伝えられなかったり、やりたいことをやりたい!って素直に言えなかったり、いろんな葛藤がみんなあって、
過ごしている。そんな中で、映画部の
神木くんは、自分の好きなことを、好きなだけとことんやる。自分の力を信じている。
なにも恥ずかしいことはない、やりたいように
仲間と大好きな映画を夢中で撮る。
自分にまっすぐに生きている神木くんの姿を見て、東出くんも自分のやりたいことを
やってみようって気持ちになれる。
こういうことだよね?
まだピンときてないところがあるのかも…
最高
本当に素晴らしいです。沢山の思想、価値観が入り混じって、どれが勝つかは登場人物によって違うし、正解がない。世の中の全てのコミュニティの縮図になってる。また余白の残し方がちょうど良い。評価が完全に別れることも、この映画の狙い通りだと思います。見る人によって感想が全然違うことは、劇中の登場人物たちの存在を肯定するものなので、結構なことだと思います。意味不明だと思って記憶の彼方に放り出す人はそのままでいいし、少しでも引っ掛かったらずっとそのままでいるべきです。中身がぎっしりで沢山考えさせられるので、何度も見るのはしんどいですが、折に触れて思い出すようなずっと心に残る映画です。
ヒエラルキーって、、、
長々とレビュー書いたのに消えた、、、ガーン
とにかく、高校生は大変だー。
学生時代のヒエラルキーを思い出すけど、
こんなに可愛い女子も、あんなにかっこいい男子も
いませんでしたけどね!
鑑賞前にはレビューは読まない主義で、観賞後に読むなかで、観た人たちが、登場人物の誰かに共感する、または自分はこんなだったなーと当てはめる的なことを言ってる人がいましたが、私は残念ながらどのキャラにもあてはまらず。。。当てはまってたらもっと楽しかったかもーとも思うとちょっと悔しい。
学校の中のヒエラルキーって、大人になった今では本当にどうでも良いものなのだが、学生たちがヤーヤーやってる分を映画で観るのは面白い。ただ、これが大人になっても現実社会で同じことやってる人を見るとドン引き。大人になってくださいませといつも思う。
そんな中で生きていくしか無いのだっという前田(神木隆之介)の脚本の中のセリフ。そのとーりー!です。
今は主役や名脇役へと成長している俳優たちがたくさん出演していて、とても豪華な映画です。
物語の進み方は、ある一日をいろんな人間からの角度から写しているのでわりと好きな創り方。
学校の人気者である桐島が部活をやめるってことで、ヒエラルキーが崩れてしまった後からの、それぞれの反応が面白かったなぁ。
桐島を軸に、それぞれが属しているところで揺れが起こったり、起こらなかったり。
そもそも属するグループ自体とても曖昧。
それがまだまだ人間として未熟な高校生ならではの気もするけど、大人も一緒なんですよね実は、、、
宏樹が普段関わることのない前田に、8mmカメラを向けて冗談のように聞いた質問。将来は映画監督ですか?アカデミー賞ですか?との問いに真面目に違うと答える前田。前田こそ、自分の好きなものに今まっすぐに取り掛かっている。例え先生から反対されても。そんな前田を前に、野球部に戻れずふらふらしている自分が情けなくなったのか、宏樹が悲しい顔をして後ろを向いてしまうシーンは印象的でした。
登場人物の女の子達もとても不安定で、でも、自分自身を振り返るとそんなもんでしたね。そう考えると全くこのキャラ!って当てはまらなくても、なんかしら共感できる場面があったようにも思えてきたぞ。
宏樹もその友達も、バレー部の部員も、女の子達も、映画部のメンバーも。どのキャラクターも観ていて楽しませてもらえた。
また観たいなー
☆男とお洒落にしか興味がなく彼を待つ事に時間を費やすイケてるギャル...
☆男とお洒落にしか興味がなく彼を待つ事に時間を費やすイケてるギャル
☆部活にも勉強にも自分なりにやる気を見いだしがんばり、可愛いギャル(上位層)とも友達だけれど内心は見下している
☆好きな男に話しかける事も出来ないけれどサックスに打ち込む自分を無言でアピールする部長
☆野球部を辞める事はしないのに打ち込む理由も見つからないまま何事も努力せずにある程度出来てしまうイケメン
☆賞を取っても朝礼でクスクス笑われる最下層の映画部部長
それぞれが劣等感や虚無感をもちつつも
友達との戯れや部活に打ちこみながら過ぎていく日々
ティーンだろうがヒエラルキーはあったというリマインド
高校生活のヒエラルキーを描いた作品。桐島っていう運動も学力もできて学校一の美人を彼女にしている男子高校生。
部活もやめて学校にもこなくなり連絡もとれなくなったときに、揺れ動く生徒たちの様子を描く。高校って独自のヒエラルキーのある世界だったなと思い起こさせる。
そうそう、大人だろうがティーンだろうが、人間集団になればヒエラルキーがどうしてもできていく。何の価値でそうなっているのかみんな感じながら自分の位置を探る。たまに小さな反逆を試みたりしながら。
松岡茉優発見
気恥ずかしい『アオハライド』を観たらなぜか久しぶりにこれを観たくなった
高校の生徒たちを記録した写実主義群像劇を淡々と描いている
2012年の作品
たしか地元の映画館で観て13年ツタヤでDVD借りて観たそれ以来
その当時はいまいちピンとこなかった
スピンオフ作品?いや違う?桐島が主人公の青春映画は存在しない
原作も読んだが『何者』もそうだが朝井リョウには全くはまらなかった
いくら世間で高く評価されても文学も映画も向き不向きがある
一部ネットだが面白くないという意見もわかる
中森明夫氏の解説もたしかに一理ある
その年の映画賞で高く評価されるのもまあそうだろう
日本テレビが制作して日本アカデミー賞受賞はなんだかなと思うけど
ガストのチーズハンバーグが1番のご馳走と感じる人は出汁のきいた薄い繊細な味は理解できまい
小津安二郎作品みたいなものかな
今こうして観るとわりと面白い
こういう作品を楽しめる年齢になったのかもしれない
タイトルにインパクトがある
タイトルが面白い
小説でも映画でもこういうのは大事
一応主人公は映画部部長神木隆之介←かわいい
同じ映画部でよくつるんでいる副部長前野朋哉←いつも寝起きなようなブサイク
幽霊部員の東出昌大←全く変わらない!無駄にデカすぎる!
バレー部員の太賀←あれ?こんなに小柄だっけ?
吹奏楽部の大後寿々花←子役から地味に上手な歳の重ねかたを続けているしゃくれ
女子グループ4人組で一応ヒロインの橋本愛←美人!新人賞!なぜか伸び悩み
女子グループ4人組で桐島のカノジョ山本美月←いたいた
女子グループ4人組の1人で地味な清水くるみ←誰?
女子グループ4人組で一番嫌味で生意気な松岡茉優←あれ?いたっけ?今観るとこの頃から芝居うまい
神木と大後のやりとりが面白い
桐島は出てこないようだが屋上にいたのが桐島で間違いないだろう
エンドロールで桐島じゃないから桐島じゃないと主張するのは馬鹿
みんなギクシャクしている
バラバラだ
それが当たり前なんだ
昔から今もこれからもそうなんだ
ありがちな学園ドラマなんてメルヘンだ
コロナも反安倍もみんな一つになってなんて無理なんだよ熱すぎるんだよ冷静になれリベラル個人の尊重はどうした?全体主義か?
スクールカーストって・・・
映画会社の広報が宣伝する映画の内容をちゃんと理解できてないってなんなの?
比較的低予算でわりと深い話を堪能できて嬉しい
あとオタクがよく着るチェックのシャツはあんなに気持ち悪いのになぜチェックのスカートの女子高生はあんなにかわいいのかいまだにわからない
DVD特典?の映画部の短編エチュードっておまけ動画面白い
13年当時は本編より面白かった
あの黒板のやりとり最高に面白い
芸人じゃないのにアドリブ?で高級なコント
映画って映像が綺麗な方が安っぽいってなんだろう
フィルムの味わい?
公明党のおかげで10万円貰ったことだしセルDVDも買おうかな
寝かせれば寝かせるほど風味が出て噛めば噛むほど味が出る隠れた名作です
全288件中、41~60件目を表示