探偵はBARにいる
劇場公開日 2011年9月10日
解説
作家・東直己のデビュー作「探偵はバーにいる」を1作目とする「ススキノ探偵シリーズ」の第2作「バーにかかってきた電話」を映画化。札幌の歓楽街ススキノで活躍する探偵のもとに、コンドウキョウコと名乗るナゾの女から「ある男に会い、彼にひとつ質問してほしい」という依頼が舞い込む。簡単な依頼のはずが、探偵はその直後に命を狙われ、不可解な事件に巻き込まれていく。主人公の探偵に大泉洋、相棒に松田龍平。そのほか小雪、西田敏行らが共演。
2011年製作/125分/PG12/日本
配給:東映
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2021年9月20日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会
東直己の「探偵はバーにいる」シリーズは、長年にわたり映画化を待望していた作品だっただけに、製作準備に入っていると聞いた時は小躍りしたことを覚えている。今作は「ススキノ探偵シリーズ」の第2作「バーにかかってきた電話」を映画化したものである。
地元・北海道で、しかもこんな格好いい役で主演のオファーがあったのだから大泉洋も小躍りしただろう。相棒役の松田龍平の存在感も素晴らしかった。
第3弾まで製作されたが、大ヒット!とまではいかず。もう少し観ていたいのだが………
2017年10月30日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD
札幌の街の香りが映画全編にわたって立ち込めている。例えば、ウディ・アレンの映画にはニューヨークの街の匂いが感じ取れるように、この映画にも街の匂いがある。札幌でなくても成立するストーリーとキャラクターだが、これが札幌でなくては魅力が半減する、そんな風に思わせる力がある。
主役の大泉洋と相棒役の松田龍平にとって、本シリーズは代表的な役どころとなるのだろう。このシリーズがどこまで続くかわからないが、振り返るとこの2人の俳優を語る上で、決して外すことのできないシリーズとして認知されるのではないか。
探偵キャラクターは今まで数多くあったが、大泉洋は、かっこ良さととぼけた味わいの絶妙なブレンド具合で、新たな探偵像を確立した。
昭和的な雰囲気、あえて悪く言えば古臭さも漂うが、本作は無理に新鮮さを出そうとすることなく、古さを逆に武器に変えているのも良い。
2022年4月30日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD
どこまでもおばかで、楽しくて、鋭い推理と展開の原作が大好きな小説の映画化と聞いて鑑賞。
はちゃめちゃならんとうが雑な仕上がりで、ちょっとがっかり。わきを固めていた松田龍平と小雪が光っていた。
大泉さんの真骨頂は「水曜どうでしょう」。
次がこの作品だとおもいます。
彼には二枚目は似合いません。
かと言って「新解釈三國志」のような「作られたスベリ芸」も似合いません。
彼に似合うのは、騙され、嵌められ、ディスられてからの、それらへの愚痴です。
その点で本作は、大泉さんが輝く方向性と言えます。
探偵ものは、コロンボから古畑任三郎、名探偵コナンに至るまで、謎の質よりも探偵のキャラで価値が決まります。
その点でこの作品は、上質な探偵ものに分類されると思います。
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