借りぐらしのアリエッティ

劇場公開日:

借りぐらしのアリエッティ

解説・あらすじ

イギリスの女流作家メアリー・ノートンの児童文学「床下の小人たち」を、スタジオジブリが映画化。監督は「千と千尋の神隠し」「ハウルの動く城」「崖の上のポニョ」で原画、「ゲド戦記」で作画監督補を務めた米林宏昌。企画・脚本に宮崎駿。身長10センチの小さなアリエッティ一家は、人間が住む家の床下で、さまざまな生活品をこっそり借りて暮らしていた。彼らの掟は「決して人間に見られてはいけない」ということ。しかし、アリエッティはその家に引越してきた少年・翔に自分の姿を見られてしまう。

2010年製作/94分/G/日本
配給:東宝
劇場公開日:2010年7月17日

スタッフ・声優・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

受賞歴

第34回 日本アカデミー賞(2011年)

受賞

アニメーション作品賞  
詳細情報を表示

インタビュー

関連ニュース

関連ニュースをもっと読む

映画評論

フォトギャラリー

  • 画像1
  • 画像2
  • 画像3
  • 画像4
  • 画像5
  • 画像6

(C)2010 GNDHDDTW

映画レビュー

4.0冒険以外のカタルシス

2020年8月31日
PCから投稿
鑑賞方法:TV地上波

2010年代のスタジオジブリの最大の課題は、世代交代だった。この映画は2010年代、最初のジブリ作品で、当時30代だった米林監督が抜擢。米林監督はそれまでのジブリになかった新鮮なセンスを混ぜつつ、ジブリの作品を壊さないバランス感覚で本作を見事に仕上げた。
主人公のアリエッティは小人だが、これは文字通りに小さな世界の物語で、宮崎駿風な大きな冒険活劇ではない。そういう作品に仕立てることも可能な原作なのだが、米林監督と脚本の宮崎駿は、これを一つに家での出会いと別れに物語へと集約した。結果、ジブリ作品にはめずらしく甘く切ない物語となった。
米林監督は少女漫画好きなので、こういう作風のほうが良いだろうと脚本の宮崎駿も思ったのだろうか。家を追われたアリエッティが待ち受ける苦難や、病気を患う翔の苦しみよりも、ひと夏に少年と少女が出会うことのロマンスと、すぐに別れねばならない切なさを全面に持ってきている。血湧き肉躍る活劇を求めていた人には肩透かしなのかもしれないが、活劇とは異なるカタルシスのある良作だ。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
杉本穂高

4.0「狩り」ではなく「借り」

2025年5月13日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

楽しい

怖い

ドキドキ

ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 0件)
野川新栄

4.0小さきものの運命

2025年5月9日
PCから投稿

公開時に観て随分経つ
綺麗な映画だった。

懸命に生きようとする
小さきもの達の運命
消えゆくものの運命
懸命さが伝わり

いつしか彼らと同じ
小さきものになった

妖精とも思える彼ら
妙な気持ちになる。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
星組

3.0宮崎アニメにあって、この映画にないもの

2025年5月8日
PCから投稿
鑑賞方法:TV地上波

ひと言で言ってダイナミズムに欠ける演出だと思った。

別にこびとを主人公にしているからではなく、小さい主人公に猛然と襲いかかる恐竜のようなネコとか、どうにでも効果はつけられるはずなのに、あえておとなしめの画風にとどめたのか、よく分からない。

宮崎アニメだったら、台所をよじ登るだけのシーンだったとしても、見ているこっちが息を呑むほどグラグラ揺れたり、落ちそうで落ちなかったりするんじゃないかと思う。

そしてキャラクターの魅力も乏しい。なんか、見たまんまの設定になっていて、奥行きみたいなものが感じられない。お話もあっさりかたがついて、起伏に乏しい。

なんか全体的に魅力不足な映画だったと思いました。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
うそつきかもめ

他のユーザーは「借りぐらしのアリエッティ」以外にこんな作品をCheck-inしています。