バットマン・フォーエヴァー
劇場公開日:1995年6月17日
解説
ボブ・ケインが生んだアメコミのダーク・ヒーロー、バットマン(DCコミックス刊)のスタッフ・キャストをリニューアルした映画版シリーズ第3弾。架空の町ゴッサム・シティを舞台にヒーロー、バットマンと邪悪な怪人たちとの闘いをスピーディに描く。監督は前2作のティム・バートンに代わり「依頼人」のジョエル・シューマカーが登板。製作はバートンとピーター・マクレガー・スコット、脚本はリー・バッチラー、ジャネット・スコット・バッチラー、アキヴァ・ゴールドマン、撮影は「ペリカン文書」のスティーブン・ゴールドブラット、美術は「フォーリング・ダウン」のバーバラ・リング、編集は「逃亡者(1993)」のデニス・ヴァークラー、音楽は「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」のエリオット・ゴールデンサル、特殊視覚効果は「スター・ウォーズ」のジョン・ダイクストラ、特殊メイクは「ウルフ」のリック・ベイカーらがそれぞれ担当。主役のバットマンには前2作のマイケル・キートンに代わって、「トゥームストーン」のヴァル・キルマー、また今回シリーズ初登場のバットマンの相棒ロビン役には「三銃士(1993)」のクリス・オドネルがそれぞれ起用された。対する悪役の怪人はリドラーに「マスク(1994)」のジム・キャリー、トゥー・フェイスに「ナチュラル・ボーン・キラーズ」のトミー・リー・ジョーンズがそれぞれ扮し怪演をみせるほか、「冷たい月を抱く女」のニコール・キッドマンが妖艶な女性精神科医役で華を添える。
1995年製作/122分/アメリカ
原題または英題:Batman Forever
配給:ワーナー・ブラザース映画
劇場公開日:1995年6月17日
ストーリー
ゴッサム・シティ。敏腕検事だったが法廷で硫酸をかけられて、人格が変容、狂気に陥った怪人トゥー・フェイス(トミー・リー・ジョーンズ)が銀行を襲撃。警察署長ゴードン(パット・ヒングル)と多重人格の権威Dr.チェイス(ニコール・キッドマン)の要請で出動したバットマンは大惨事を未然に防ぐ。バットマンの正体は大企業家ブルース・ウェイン。彼の会社の研究員エドワード・ニグマ(ジム・キャリー)は、ウェインに自分が発明したマインド・コントロール装置を嬉々として見せるが、相手にされない。彼は工場長を自作の実験台にして殺害、怪人リドラーとなってウェインに奇妙ななぞなぞを送り始めた。幼いころ両親を殺害されたウェインは、幻覚に悩まされており、カウンセリングを受けにチェイスのもとへ。二人はサーカス見物にいくが、小屋がトゥー・フェイスに占拠され、爆弾騒ぎとなった。トゥー・フェイスの部下に家族を殺された空中ブランコ乗りのディック・グレイソン(クリス・オドネル)はウェインの屋敷に住むことになった。敵討ちのことしか頭にないディックに、復讐はむなしいものだと説くウェイン。リドラーは、愛人のシュガー(ドリュー・バリモア)とスパイス(デビー・マザール)と戯れているトゥー・フェイスのもとへ行き、例の発明を使ってゴッサム・シティ乗っ取りをもちかけ、2人は結託。バットマンに惹かれていたチェイスは、いつしか自分が本当に愛しているのはウェインであることに気づく。ウェインもチェイスを愛しており自分がバットマンであることを自邸で彼女に打ち明ける。その場をトゥー・フェイスとリドラーが襲撃、チェイスを誘拐した。ディックは執事アルフレッド(マイケル・ガフ)のはからいで、バットマンの助手“ロビン”となった。リドラーの謎かけを解き怪人の正体がニグマであることに気づいた2人は敵の本拠地へ行き、マインド・コントロールの装置を破壊。トゥーフェイスは倒され、リドラーはバットマンが植えつけた恐怖のイメージによって発狂した。
スタッフ・キャスト
- 監督
- ジョエル・シュマッカー
- 脚本
- リー・バチェラー
- ジャネット・スコット・バチェラー
- アキバ・ゴールズマン
- 原作
- ボブ・ケイン
- 製作総指揮
- Benjamin Helniker
- マイケル・E・ウスラン
- 製作
- ティム・バートン
- ピーター・マクレガー・スコット
- 撮影
- スティーブン・ゴールドブラット
- 美術
- バーバラ・リング
- 音楽
- エリオット・ゴールデンサール
- 編集
- デニス・バークラー
- 特殊効果
- ジョン・ダイクストラ
- 特殊メイク
- リック・ベイカー
- 字幕
- 石田泰子
受賞歴
第68回 アカデミー賞(1996年)
ノミネート
撮影賞 | スティーブン・ゴールドブラット |
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音響賞 | |
音響効果編集賞 |
第53回 ゴールデングローブ賞(1996年)
ノミネート
最優秀主題歌賞 |
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