続 猿の惑星

劇場公開日:

解説

「猿の惑星」の続編。製作は「チップス先生さようなら」のアーサー・P・ジェイコブス、製作補佐は「0の決死圏」のモート・エイブラハムズ、監督は「奴らを高く吊るせ!」のテッド・ポスト。「じゃじゃ馬ならし(1966)」のポール・デーンがモート・エイブラハムズと共同で書いたストーリーをポール・デーンが脚色。撮影は「くちづけ」のミルトン・クラスナー、音楽は「ミクロの決死圏」のレナード・ローゼンマン、メーキャップは「猿の惑星」でアカデミー特別賞をうけたジョン・チェンバース、衣装デザインは「栄光への賭け」のモートン・ハークがそれぞれ担当。出演は「ジュリアス・シーザー」のチャールトン・ヘストン、「猿の惑星」のキム・ハンター、モーリス・エヴァンス、リンダ・ハリソン、「宇宙からの脱出」のジェームズ・フランシスカス。他にポール・リチャーズ、ヴィクター・ブオノ、ジェームズ・グレゴリー、ナタリー・トランディ、デイヴィッド・ワトソンなど。デラックスカラー、パナビジョン。1970年作品。

1970年製作/アメリカ
原題:Beneath the Planet of the Apes
配給:20世紀フォックス
劇場公開日:1970年8月1日

ストーリー

猿の惑星でみつけたノバ(リンダ・ハリソン)と、猿の町から逃げ出したアメリカの宇宙飛行士テイラー(チャールトン・ヘストン)は、禁断地帯で自由の女神像を発見し、その惑星が実は原爆戦で滅亡した地球であったことを知って愕然とした。その後、なおも禁断地帯を進んで行った2人は、やがて不可思議な天変地異の現象に会い、テイラーの姿は突然消えてしまった。1人になったノバは、たった1人の理解者である猿の町のジーラ博士(キム・ハンター)とその夫コーネリアス(デイヴィッド・ワトソン)のもとに向かう途中、テイラーたちの救出にやってきた宇宙飛行士の生き残りブレント(ジェームズ・フランシスカス)に出会った。ノバは口をきけなかったが、テイラーの認識票を首にかけていたので、ブレントは彼が生きていることを知った。ノバの案内で初めて猿の世界を目撃したブレントの驚きは、テイラーの場合と同じであった。折りから猿の惑星では、科学大医ザイウス博士(ジェームズ・グレゴリー)たちの反対を押して、アーサス将軍(モーリス・エヴァンス)が、禁断地帯に生息していると思われる敵の征服を主張していた。ブレントはやがて、ノバの案内でジーラとコーネリアスの家をたずね、必要なほどこしをうけて外へ出たが、猿の兵隊に2人とも捕らえられてしまった。その後、再びジーラたちに救われた2人は、猿の兵隊に追われ禁断地帯に逃げ込んだ。そして、はからずもブレントとノバはそこで原爆戦で埋没したニューヨークの街を発見した。なおも奥に進んでいった2人は、放射能作用の突然変異で生まれた地下人間たちに会った。メンデス(ポール・リチャーズ)を支配者とする、デブ男(ヴィクター・ブオノ)、アルビナ(ナタリー・トランディ)など、これら人間の子孫たちは、テレパシーで相手の意志を自由に動かし、眩惑する力をもっていた。また、彼らは最終爆弾であるコバルト爆弾を祭壇に安置していた。ブレントとノバは、テレパシー能力で眩惑され、彼らのとりこになってしまったが、その牢獄でテイラーに出会った。その時、アーサス将軍の率いる猿の兵隊たちが、地下人間たちを襲ってきた。これに対して、地下人間はテレパシーで応酬したが、武力にまさる猿たちの敵ではなかった。勝ち誇る猿はどっと地下へ乱入し、祭壇に近づいた。一方、この争いの最中ノバを殺されたテイラーは、悲しみの中で最後の決意をした。彼はブレントとともに死を賭して、最終爆弾のスイッチを押した。地球はついに最後の日をむかえた。(20世紀フォックス配給*1時間36分)

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

5.0ほかの人評価低めだけど1作目より面白いと感じた

2023年10月2日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
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NO NAME

知性と軍事力は正比例しない事を証明した作品。更には軍国主義の前には...

2023年9月21日
PCから投稿

知性と軍事力は正比例しない事を証明した作品。更には軍国主義の前には民主主義は通じない事を証明した作品。

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HILO

3.5メジャーリーグ2もそうだがこれも続編としてそれほど悪くない

2023年9月14日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

怖い

知的

前作から約2年
70年公開作品
過去数回鑑賞
監督は『ダーティーハリー2』のテッド・ポスト
脚本は『0007 ゴールドフィンガー』『じゃじゃ馬ならし(1966)』『猿の惑星 征服』『オリエント急行殺人事件(1974)』のポール・デーン

Wikipediaによるとかなり紆余曲折の末に完成したようだ
テイラー役のヘストンが続編制作に反対し交渉の結果出演することになったが本人の希望で出番は極力少なめに
脚本も監督とフランシスカスによってだいぶ変更されたという

冒頭前作の終盤のシーンから

あてのない旅を続けていたテイラーとノバ
テイラーは岩場で突然消えてしまう
行方不明になったテイラー隊のロケットを捜索に基地を飛びだった宇宙飛行士のブラントはテイラーたちと同じコースで同じように猿が支配する未来に来ていまう
隊長のマドリックスに先立たれ途方にくれるブラントだったがひとりぼっちのノバと出会う
テイラーの手がかりになると知りブラントはノバと一緒に猿のコミュニティに
ジーラと出会ったブラントは禁断の地に向かった
猿たちの間では強硬派の軍人ゴリラたちの発言力が増し不足がちな食料確保を目的に禁断の地の侵略を推し進めることに

廃墟化した地下鉄の奥で隠れるように生きてきたテレパシーでコミュニケーションする未来の人たち
立派な顔はマスクでマスクを脱ぐと頭部全てケロイド状態
リアル被爆星人
コバルト爆弾のミサイルを神のように崇め奉っているが戦後から今の今まで歩んできた現代人に対する皮肉にも感じる
超能力に特化して戦闘力はほぼない
超能力学園Zのようなエッチな展開はない

最後のミサイルのボタンは皮肉にもタイラーが押すことになる

公開時は前作もあってか興行的には大成功
しかしいまどきのレビュアーの評価はすこぶる悪い
自分はそれほど悪いとは思えない
70年制作を考慮すれば娯楽映画としては良作の部類
これを駄作認定すると3作目から観れない
自称会計士の映画論評を読んだが気になるという全てはとても些細なことでメディアが取り上げるようなわかりやすい派手なしくじりではなかった
映画を楽しむにはある程度バカな方が良い
中途半端に頭が良いとネガティブ思考になりがちだ
自分はバカで良かった
続編の映画なんて第一作より面白い作品はとても稀なわけでこの作品も例外に漏れず前作を超えることはできなかったが駄作と切り捨てるわけにはいかない

エンドロールが短く無音なのが良い

配役
テイラー隊の隊長で唯一生き残った宇宙飛行士のジョージ・テイラー大佐にチャールトン・ヘストン
行方不明になったテイラーを捜索にやってきた宇宙飛行士のジョン・クリストファー・ブレント少佐にジェームズ・フランシスカス
退化した未来の地球人でテイラーのお気に入りのノバにランダム・ハリソン
猿の世界の学者のジーラにキム・ハンター
ジーラの夫なコーネリアスにデイヴィッド・ワトソン
猿の世界の学者で権力者のザイアスにモーリス・エヴァンス
猿の世界の軍部の隊長のアーサスにジェームズ・グレゴリー
ブレントの上司の宇宙飛行士のドノバン・マドックスにトッド・アンドリューズ

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野川新栄
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