らせん
劇場公開日:1998年1月31日
解説
見ると死ぬという呪いのビデオの謎の真相に迫る、同時公開された「リング」の内容を受けた続編。監督は「NIGHT HEAD」の飯田譲治。第17回吉川英治文学新人賞を受賞した鈴木光司の同名小説を、飯田自身が脚色。撮影を「アートフル・ドヂャース」の渡部眞が担当している。主演は「Lie lie Lie」の佐藤浩市。
1998年製作/97分/日本
配給:東宝
劇場公開日:1998年1月31日
ストーリー
幼い息子を死なせて以来、自殺ばかりを考えている解剖医・安藤。ある日、彼は謎の死を遂げた高山竜司の解剖を担当することになった。安藤と竜司は学生時代の同級生だった、竜司の体を解剖した安藤は彼の胃の中から暗号の書かれた紙片を見つける。それは安藤たちが学生時代に流行った遊びで、彼は「DNA PRESENT」という言葉を読み取るのだった。そんな折、玲子が車の事故で息子の陽一と共に死んだという情報が安藤に入ってきた。だが、不思議なことに陽一は事故が原因で死亡したのではなく、事故の起こる前に既に死亡していたらしいのだ。玲子の死を不審に思った彼女の上司・吉野から、安藤にコンタクトが取られた。彼は、玲子が取材していた呪いのビデオについて、科学的な見地から意見が聞きたいと、安藤にビデオと玲子の取材手帳を渡す。半信半疑の安藤。しかし、ビデオを見た彼はその中に呪いが宿っていることを確信。そして、竜司の暗号が死ねずにいる安藤に死をもたらしてやる代わりに、ビデオをこの世から消滅させて欲しいというメッセージだととらえ、吉野からビデオのマザーテープを奪い取ると、それを破棄するのであった。ところが、ビデオを見ていない筈の吉野が安藤の前で死んでしまった。竜司の教え子で恋人で、やはり不思議な力を持っていた舞と謎を追究する安藤。そんな彼に、同僚の宮下から竜司の遺体から新種のウイルスが発見されたとの報告が入った。宮下は一連の事件がこのウイルスの感染によって引き起こされたという見解を示すが、安藤はそれがビデオや手帳を見た人物の網膜を通して体の組織へ入り込んだのだと気づく。そして更に、彼女の怨念=ウイルスを広めることに手を貸した人物は死なないのだということ、しかもビデオを見てから一週間が経過したにもかかわらず自分が生きながらえたのは、舞と寝た為なのだということにも! 舞の死体が発見された。遺体には出産の形跡があった。安藤は、舞の体を利用して蘇った貞子と対峙する。彼女の真の目的は、生きながら井戸に突き落とされた恐怖を皆に伝え、自分のような力を持つ新しい人類を地球上に生み出すことだった。貞子は、安藤に自分の子宮の受精卵に竜司のDNAを組み込み、竜司の再生を要求した。その代わり、安藤の死んだ子供も蘇らせてやると約束して。竜司のプレゼントとはこのことだったのだ。息子を取り戻すか、人類を裏切るか、選択を迫られる安藤。だが彼は要求通り、手帳を読んでしまっていた宮下を引き込んで、竜司と息子を蘇らせた。そんな安藤に、貞子と竜司は玲子の手記を小説として出版するのだと言い残し、去っていくのであった…。
スタッフ・キャスト
- 監督
- 飯田譲治
- 脚色
- 飯田譲治
- 原作
- 鈴木光司
- エクゼクティブ・プロデューサー
- 原正人
- プロデューサー
- 河井真也
- 一瀬隆重
- 仙頭武則
- 撮影
- 渡部眞
- 撮影効果
- 三上孝
- 村石宗浩
- 水中撮影
- 五島正皙
- 美術
- 斉藤岩男
- 音楽
- ラフィンカ
- 音楽プロデューサー
- 篠塚奈美
- 長岡和弘
- 主題歌
- HIIH
- 録音
- 細井正次
- 効果
- 今野康之
- 照明
- 安澤正二
- 編集
- 阿部浩英
- 衣裳
- 鈴木いづみ
- スタイリスト
- 谷口みゆき
- ポストプロ・コーディネーター
- 小林広司
- アソシエイト・プロデューサー
- 石原真
- ライン・プロデューサー
- 磯村達也
- 製作担当
- 田口聖
- 助監督
- 浜本正機
- スクリプター
- 樽角みほり
- スチール
- 石原宏一
- ビジュアル・エフェクト・スーパーバイザー
- 松本肇
- スペシャル・メイクアップ・コーディネート
- 和田卓也
- スペシャル・メイクアップ
- 松井祐一