それいけ!アンパンマン てのひらを太陽に
劇場公開日:1998年7月25日
解説
行方不明になっている王子を探す少女を助けて、アンパンマンとその仲間たちが大活躍するジュブナイル・アニメーションのシリーズ第10作。監督は「それいけ!アンパンマン空とぶ絵本とガラスの靴」の永丘昭典。脚本は、やなせたかしの同名漫画を基に、藤田伸三が執筆。撮影を「とつぜん!ネコの国 バニパルウィット」の長谷川肇が担当している。声の出演に「ラヂオの時間」の戸田恵子他、ゲストとして菊池桃子、日本テレビの局アナ・福澤朗が出演している。日本テレビ開局45年記念、アンパンマン映画化10年記念作品。
1998年製作/55分/日本
配給:松竹富士
劇場公開日:1998年7月25日
ストーリー
アンパンマンたちの住む街での公演を終えただいこん役者とその一座。SLマンに乗って次の街への移動中、座員のリナちゃんが急にくらやみ谷へ行きたいと言い出したからみんなはビックリ。何故なら、そこには闇を支配する宝物が隠してあって、一度入ったら二度と戻ってこられない恐ろしい場所なのだ。でも、リナちゃんにはどうしても探したい人がいたのである。ところで、宝物の話を聞いて一足先にくらやみ谷へ潜入したばいきんまんとドキンちゃんが、宝の壺を見つけだし蓋を開けると、中からブラック大魔王が現れた。「シャインはどこだ!」すごむ大魔王に、思わずSLマンに乗っていると嘘をつくばいきんまん。お陰で、SLマンたちは大魔王に石に変えられてしまう。一方、SLマンたちの危機を知らされたアンパンマンはくらやみ谷へと急ぎ、リナちゃんを助け出す。助けられたリナちゃんは、アンパンマンたちに暴れ者だったブラック大魔王を壺に閉じ込めたシャイン王子の話をした。リナちゃんの探している人こそ、大魔王との闘いで行方不明になってしまったシャイン王子だったのだ。アンパンマンたちは、ブラック大魔王を倒し、石にされた友だちを助ける為、再びくらやみ谷へ出発する。だが、強大なパワーを持つブラック大魔王を前に、彼らは苦戦を強いられてしまう。しかし、リナちゃんの吹くオカリナの『てのひらを太陽に』を聴いて、みんな元気百倍。更に、リナちゃんの手に飛んできたヤミラの剣が光を放ち、アンパンマンはサンシャイン・アンパンチで光に弱い大魔王をやっつけることに成功する。こうして石にされていた仲間は元通り、ヤミラの剣の中に閉じ込められていたシャイン王子も無事救出され、リナちゃんもオカリナ姫となり、くらやみ谷は元の平和な光の谷に戻るのであった。