犬神家の一族

劇場公開日:

犬神家の一族

解説

76年に角川映画の第1作として公開され大ヒットを記録した同タイトルを、市川崑監督&石坂浩二主演という当時のコンビのままで30年ぶりにリメイク。昭和22年、信州諏訪・犬神財閥の当主佐兵衛が逝去。犬神家の顧問弁護士である若林はその遺言書を巡って家族内で問題が起きることを予期し、東京から探偵の金田一耕助を諏訪へ呼び寄せる。だが、金田一が諏訪に着いた日に若林が殺害される。プロデューサーは「呪怨」「リング」の一瀬隆重。

2006年製作/136分/日本
配給:東宝
劇場公開日:2006年12月16日

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(C)2006 「犬神家の一族」製作委員会

映画レビュー

3.5蓮佛美沙子を探せ!

2025年1月6日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

NHKBSをつけたら、タイミングよく始まるところだったので鑑賞。セルフリメイクの2006年版だったので、今も活躍している方々が、少し若めに登場してきて、それだけで興味深い。

松嶋菜々子が、やはりとても魅力的。富司純子と尾上菊之助が本当に親子役というのも改めておもしろかったし、加藤武の「よし、わかった」も懐かしかった。

最後のクレジットで、「女中 蓮佛美沙子」と出てきて「えっ?」となり、確認のためにHuluでもう一度観てしまった。結果、障子の向こうで登場シーンは数秒あるかないかなのに、きちんと大きくクレジットされているのは、市川崑が出演者を大切にしていることの証か。
それとも、wikipediaによると、これが彼女のデビュー作らしいので、事務所の意向か。
いずれにしろ、私は彼女のファンなので、観られてよかった。

さすがに現代では、莫大な富をバックに、ここまでのやりたい放題をする左兵衛翁のようなジイさんはいないと思うが、松子をはじめ、目先の利益に飛びつくためには、他人はどうなっても関係なしという輩は、残念ながら大なり小なりいる。
そうだとしても、松子の「私にはこうするしか仕方なかった」というセリフと、あれだけ殺人を犯した母に「母さん」と抱きついて泣ける佐清の感覚に共感できる人はどれくらいいるのだろう。
(本当の母親なので、この映画としては見どころの一つだとは思うが…)

ただし、これが、小さなコミュニティの中にとどまらない、対国家という関係になると変わってくる。「戦争」や「テロへの対抗」という大義名分が付けば、今でも同様に、広い意味で害を与えると思われる人たちを何人殺そうが心は痛まないし、自分の身内の(自国の)利益誘導のための殺人も許されている世界な訳で…。

考え出すと「昔だから」では済まされないものが描かれている映画だなと感じる一本。

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sow_miya

2.5旧作よりも分かりやすい感じだが

2025年1月6日
PCから投稿
鑑賞方法:TV地上波

怖い

 旧作のおどろおどろしい感じが何とも陰鬱で、犬神佐兵衛の血がこの連続殺人に導いた感が怖かったイメージが残っている。それに比べると、全体的に画面が明るく、おどろおどろしい感じが少なくなっていた。松子役高峰美枝子の旧家然として佇まいの方が、この作品には合っていた。松嶋菜々子の珠世役もちょっと現代的な顔立ちすぎて、昔の物語には合わないかな。
 ただ、大筋を覚えているせいもあるが、リメイク版の方がストーリーがわかりやすく整理されていたような気がする。それにしても、金田一の石坂がふけていないのにびっくりした。最初の弁護士が、毒殺されるのだが、あの時点で殺人が行われるのは、ちょっとわからなかった。どんな遺言書なのかわからない状態で、松子が顧問弁護士を殺すだろうか?細かく見ると、かなり殺人に都合がよい偶然が用いられていて、それが宿命であり、佐兵衛の呪いとも受け取れる。松子が最初に殺人をした時、佐清と静馬が黙って助けようとせずに黙って見過ごしたり、二人目の殺人では、琴の練習の合間と佐智が戻ってきた時が偶然一致したりと。旧作では、どうなっていたか忘れているが、少々違和感を感じた。

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parsifal3745

2.0必死に出した昭和感が残念な方になっちゃった

2024年9月8日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

寝られる

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クリストフ

4.01976年版も観たい

2024年4月21日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

 犬神家の一族、この作品で初めて観ました。有名なシーンと大体のあらすじは知っていましたが細かくは知らなかったので、衝撃を受け面白い!と単純に思いました。
 他の方のレビューでは1976年版が素晴らしくてこちらは劣る、というようなコメントを目にしましたが、松嶋菜々子さんの美しさが目を惹きました。2006年版でも私には充分楽しめたので、1976年版はどれほどすごいのか、観てみたいです。

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たたみ