犬神家の一族
劇場公開日 2006年12月16日
解説
76年に角川映画の第1作として公開され大ヒットを記録した同タイトルを、市川崑監督&石坂浩二主演という当時のコンビのままで30年ぶりにリメイク。昭和22年、信州諏訪・犬神財閥の当主佐兵衛が逝去。犬神家の顧問弁護士である若林はその遺言書を巡って家族内で問題が起きることを予期し、東京から探偵の金田一耕助を諏訪へ呼び寄せる。だが、金田一が諏訪に着いた日に若林が殺害される。プロデューサーは「呪怨」「リング」の一瀬隆重。
2006年製作/136分/日本
配給:東宝
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2021年10月1日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:TV地上波
日本の映画は画面が暗いという印象を持っていたけど、
明るくてよかった。それが一番良かったと思った点。
ただ明るいけど、金田一のフケを見せるシーンは何も黒い机の上のカットにしなくてもいいだろうに。
役者がよく知っている人が多く、いわゆる豪華キャストってことで公開当時は宣伝したんだろうな。
ストーリーはともかく、戦後すぐのはずなのに、湖をすごいスピードで松嶋菜々子を迎えにきたモーターボードが今時のものだったのは、残念。
犬神家の一族ってこんな感じなのかな。
2021年6月19日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
30年ぶりに市川崑監督がセルフリメイク、画面が大きくなり、俳優が変わった以外はほとんど変更がない。
石坂浩二は勿論だが、元気な常連さんの顔を見られるのは楽しい。
テーマ音楽も同じなので、ちょっと不思議な感じ。
2021年5月28日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD
莫大な財力を持つ犬神家の当主が病死した。探偵の金田一耕助は遺産相続を巡る犬神家の調査に呼ばれ…。
1976年版を同監督と主演でリメイクした2006年版。ミステリとして目新しさはないが、死体の発見シーンや和風ミステリの雰囲気は旧作同様に色褪せない良さがあります。
2021年1月5日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
伊勢神宮にはご存知の通り式年遷宮と言うものがあります
20年に一度宮処を改め、古例のままに社殿や御装束神宝をはじめ全てを新しくして、大御神に新宮へお遷りいただく伊勢神宮最大のお祭りとのことです
つまり現在のお宮と寸分変わらないお宮を新たに建てて入れ替わることを20年毎に繰り返し繰り返し1300年以上続けられているのです
平成25年、2013年に第62回目の式年遷宮が執り行われています
次は令和15年、2033年にあります
本作は市川崑監督のセルフリメイク
オリジナルは1976年で日本映画の金字塔として燦然と輝いています
それから丁度30年目のリメイクです
何故、市川監督はセルフリメイクをしたのでしょうか?
それは式年遷宮だったのだと、お正月に本作を観て思い至りました
お宮を作る技術、伝統を後世に永遠に伝える
世代が変わっても技術や伝統が失われてしまわないようにする
式年遷宮にはその意味もあるのだと思います
本作は日本映画の式年遷宮だったのです
21世紀に、俳優、カメラや照明、美術、メイクなどのスタッフ全員の技術と伝統を旧世代から新しい世代への伝承が行われたのです
あたかも30年前に撮られたかのような映像と空気感が濃厚にあります
ですがところどころ現代の空気が 漏れ込んで来て夢から醒めてしまう瞬間があります
監督が意図してしたものと、俳優とスタッフの力量が旧世代に及ばなかったものの二通りです
深田恭子と奥菜恵は監督の意図だったと思います
式年遷宮とえいど微妙に新しい時代の感覚をほんの少し入れていくことも大事なのだということだと思います
豪華な新旧の俳優陣、市川監督の安定した力量、スタッフの頑張り
正にお正月に観るに相応しい映画でした
大いに満足しました
今年はコロナ禍で初詣もままなりません
伊勢神宮に参拝したいものです
本作から30年後は2036年、令和18年
それは今から15年後
今年は本作とオリジナルとの間の30年の年月でいえば、丁度その30年の折り返しの年だったのです
日本映画の次の式年遷宮をやらなければなりません
誰かが「犬神家の一族」をまたリメイクしなければならないのです
その時、一体誰がやってくれるのでしょうか?
再現できるものでしょうか?
技術や伝統は残っているのでしょうか?
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