死霊館 最後の儀式

劇場公開日:2025年10月17日

死霊館 最後の儀式

解説・あらすじ

実在した心霊研究家エド&ロレイン・ウォーレンの夫妻が体験した奇怪な事件の実話をもとに描いた人気ホラー「死霊館」シリーズの最終章。ウォーレン夫妻にとって最後の調査となった1986年ペンシルベニアでの事件を描く。

1986年、ペンシルベニア。「呪いの鏡」にまつわる謎の超常現象が次々と発生し、邪悪な存在は、ウォーレン夫妻の最愛の娘であり結婚を控えたジュディに狙いを定め、家族を引き裂こうとする。これまで科学や宗教の枠を超えて数々の悪霊や悪魔と対峙してきたウォーレン夫妻は、かつてない脅威に立ち向かうことになるが、その先には想像を絶する「最後の儀式」が待ち受けていた。

シリーズを通してウォーレン夫妻を演じてきたベラ・ファーミガとパトリック・ウィルソンが、エド&ロレイン・ウォーレン役でそれぞれ続投。「アナベル」「死霊館のシスター」シリーズなど同一世界観の作品群「死霊館ユニバース」の生みの親であるジェームズ・ワンとピーター・サフランがプロデューサーを務め、「死霊館 悪魔のせいなら、無罪。」「死霊館のシスター 呪いの秘密」のマイケル・チャベス監督がメガホンを取った。

2025年製作/135分/PG12/アメリカ
原題または英題:The Conjuring: Last Rites
配給:ワーナー・ブラザース映画
劇場公開日:2025年10月17日

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映画レビュー

3.5 シリーズ最高作ではないが、そこそこ楽しめる

2025年10月30日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

本作の上映時間はシリーズ最長の135分。いざ蓋を開けてみると、なぜそのような長尺になったか納得できる。まずは数十年前の前日譚と呼ぶべき過去の回想から始動。次に今回のメインとなる家族(および家)が見舞われる恐怖と、さらに並行して悪魔払いのエド&ロレイン夫妻の間に育った年頃の娘とその恋人を加えた「新たな旅立ち」というテーマも添えている。つまり相変わらず”家族”に焦点を当てつつ、たった二人で始まった悪魔払いの活動が新たな形へと進化していく大河の行き着く先を示そうとしているのだ。その点、シリーズを長く見守ってきた人にとっては、ある種の見応えと感慨深さがあろう。ただ、これまでの悪魔的キャラ(アナベル、シスター)と比べると今回は「鏡」が災いの元となる分、ややインパクトに欠ける。ホラー演出もこれがジェームズ・ワンならどう楽しく怖く調理しただろう、と考えてしまう。それさえ割り切れば、そこそこ楽しめるはず。

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牛津厚信

3.5 典型的なホラー映画の良作

2025年11月17日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

怖い

ドキドキ

伝統的なホラー映画を忠実にまとめた良作!

是非、呪われたアイテムの博物館などを作ってほしい。
何となくだが後編も予感させるけどそれは失敗しそう(笑)

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four7777

4.0 “聖書が「駄目」になっても笑、最後は気合いで封じ込めろ!…”な映画

2025年11月16日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館
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stoneage

4.0 分かっちゃいるけど!

2025年11月15日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

怖い

癒される

鬼気迫る表情でこちらに視線を送る二人と「これで最後」の文字。劇場に貼られた本作のポスターからそこはかとなく漂う安っぽさは、ここ最近頻繁に劇場へ足を運んでいる私の視線をその度に惹きつけるのです。ところがそもそも私は死霊館シリーズがいつからはじまって、何作あるのかも知りません。たぶん過去に2作くらい観ているのですが、それが何作目だったのかも、そのタイトルも内容も今となってはロクに思い出せないのです。その程度の思い入れ…と呼ぶのもおこがましい思い入れしかないシリーズに「これで最後」と言われても「そうなんだ…」くらいにしか思わなかったのですが、いつものように劇場の端末でU-NEXTのポイントで発行したムービーチケットにてお目当ての作品の座席を購入しようとしたところ、対象外の作品だったようで発券できなかったのです。結局お目当ての作品は普通にお金を支払って鑑賞したのですが、それではこのムービーチケットはどうしたものか?と考えていると劇場の壁から例の視線を感じるのです。そちらへ顔を向けると当然ポスターの二人と目が合い、この死霊館ニワカがシリーズの有終の美を見届ける事を決意したのです。

ちょっと長めのプロローグが終わり迫真の音楽とともにタイトルが表示され「これは真実の物語である―」の字幕。もう真実かどうかなんて関係ありません。このあまりに大袈裟で制作者の「ビビらすぞ~」という気合が伝わるオープニングだけで私は本作に好感を抱き、信頼し、気楽に楽しもうという気持ちにさせられました。思い返してみればこの冒頭部分でこちらの心を解きほぐしてくる手練手管からして流石というべきだったのでしょうが、本作での恐怖演出の数々の実に堂に入っていること。「くるぞ、くるぞ~」と身構えさせて「こないのか?…本当にこない?いや、そう見せかけて~~~ほらきた!」という、もう分かり切ったパターンの連続。そう、分かりきっているのですがそれでも結局ビクッと体が軽く跳ね上がってしまう感覚が実に心地いいのです。これまで数多のホラー作品が積み上げてきた恐怖演出のノウハウ。もちろんその蓄積に本シリーズも大いに貢献してきたのでしょう。その目新しさはないけれども積み上げられた歴史の厚みと洗練を感じさせる恐怖演出を奇をてらう事なくそのまま作品に込められる素直さに感動するのです。

映画の序盤は割と何も起こらずに80年代の一般的な?アメリカのカトリック系家族の生活を観させられるのですが、まぁ個人的にはそれも結構興味深く観ましたし、わざわざ夜中に電気も点けずに一人で…という事を指摘するのはもちろん無粋ですが、ビデオテープを再生、スロー再生、一時停止と操作して目的のコマで止めたいのに失敗してイラつきながら巻き戻して操作を繰り返す様子などは実に懐かしい光景で共感できます。そしてどうやら歴代シリーズに登場したキャラクターが続々登場するシーンもあるのですが、それらのキャラクターたちが変に出しゃばってこないおかげで、シリーズ作品を知らない故に置いてきぼりをくらうという様なこともありませんでした。もちろんシリーズのファンなら感慨深いシーンやシリーズを知っているからこそ気付けるさり気ないファンサービスもあったのだろうと思いますし、もしかしたらシリーズファンだからこそ「せっかく誰々が出てきたのならもっと物語に絡めてほしかった…」というような不満も抱いたかもしれません。しかしこの一見さんお断りではない間口の広い作りが私のようなニワカでもすんなり物語に入ることが出来てよかったのです。

そもそも悪霊だか悪魔だかの目的がよくわからないのですが、まぁこの類が理不尽なのはいつもの事なのでいいにしてもマリリン・マンソンに似ているのが妙に気になってしまったり、ウォーレン夫妻の一人娘がいきなりペンシルベニアに単騎特攻したり、一人娘の恋人の背景が思わせぶりな割に薄かったり、被害にあっている家族が引っ越せない理由がちょっと強引な印象だったり、捨てた鏡がシレッと返ってくるのはいいにしても捨てた人に返ってきた事を知らしめるでもなくヒッソリ隠れているのはホラー的にどうなの?とは思うのです。思うのですが、世間から嘲笑されながら健康面に不安を抱えつつ、自分たちだって怖いのに他人を励まし、目を背け続けてきた過去にケリをつけるために立ち上がる夫妻から漂うヒロイズムに正直ちょっと泣きました。なのでドラゴンボールの親子かめはめ波よろしくな気合の構図も個人的には好きです。

宣言通り「これで最後」なのか『あれは広報が勝手に言ったこと』とシリーズ新章をシレッと発表するのかはまだ誰にも分かりませんが、死んだと思わせて復活するのはホラーの王道ですので、もしその時がくるのなら生暖かく見守りたい。そんな気持ちにさせてくれる映画でした。

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モアイ