「エヴァ」の貞本義行、大友克洋監督の直談判で「SHORT PEACE」に参加
2013年6月6日 18:00

[映画.com ニュース] 大友克洋監督の最新作となるオムニバスアニメ「SHORT PEACE」が、7月20日から公開される。同作を構成する一編「GAMBO」では、キャラクター原案を「新世紀エヴァンゲリオン」や「おおかみこどもの雨と雪」で知られる貞本義行が担当しているが、貞本の参加は大友監督からの直接の依頼で実現したことがわかった。
大友監督同様に漫画家としての顔も持つ貞本は、約18年にわたり執筆していたコミック版「新世紀エヴァンゲリオン」が、今月4日発売の「ヤングエース」7月号(角川書店)で完結を迎えたばかり。「エヴァ」はもちろん、「ふしぎの海のナディア」など庵野秀明監督が携わる作品には欠かせない存在であり、近年では「時をかける少女(2006)」「サマーウォーズ」「おおかみこどもの雨と雪」と細田守作品でも広く知られるようになった貞本だが、今回の大友作品への参加は、大友監督が自ら貞本にキャラクターデザインを依頼したという経緯があった。
「SHORT PEACE」は、「AKIRA」「スチームボーイ」の大友監督が手がけた「火要鎮」ほか、「アニマトリックス」の森本晃司監督によるオープニングアニメ、「FREEDOM」の森田修平監督による「九十九」、ガンダムシリーズのメカデザインで知られるカトキハジメの初監督作「武器よさらば」など、日本のアニメーション界を代表するトップクリエイターたちが手がけた短編で構成。その中でも異彩を放っているのが、「鉄コン筋クリート」の演出で知られる安藤裕章の監督作「GAMBO」だ。
「GAMBO」は、原案、脚本、クリエイティブディレクターに「REDLINE」「スマグラー おまえの未来を運べ」の石井克人、キャラクター原案に貞本という異色の組み合わせによって生み出された新機軸のバイオレンス作品で、戦国時代末期の東北地方を舞台に、巨大な赤い鬼と白い熊との激闘を描いている。
「SHORT PEACE」の土屋康昌プロデューサーは、同作について「石井克人さんに日本がテーマとだけ伝えて企画書をお願いしましたが、あまりにもぶっ飛んだものがあがって驚きました」と、その成り立ちを振り返る。そして、「大友さんがこれをとても面白がったので進めることにしたとき、大友さんからキャラクターデザインを頼みたい人がいるという話になり、その場で携帯から電話し、プロジェクトへの参加を依頼した相手、それが貞本さんでした」と明かし、貞本の参加が大友監督の直談判によるものだということが判明した。
安藤監督も貞本のキャラクターデザインについて、「貞本さんには短時間でしたが予想以上の的確で魅力的なキャラを生み出してもらえました。特に女の子はかわいらしくも生々しさ持ち、『エヴァ』や『おおかみこども』とも雰囲気の違うデザインになったと思います」と太鼓判を押している。
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