グザビエ・ドラン
カナダ・ケベック州出身。6歳の頃から子役として映画やTVドラマに出演。19歳で完成させた監督デビュー作「マイ・マザー」(2009)が、第62回カンヌ国際映画祭の監督週間に出品され、若者の視点賞などを受賞。続く「胸騒ぎの恋人」(10)、「わたしはロランス」(12)もカンヌ国際映画祭のある視点部門に出品され、前者で再び若者の視点賞を受賞、後者では主演女優のスザヌ・クレマンに最優秀女優賞をもたらし、カナダの俊英として脚光を浴びる。監督4作目「トム・アット・ザ・ファーム」(13)では、第70回ベネチア国際映画祭コンペティション部門で国際批評家連盟賞を受賞。続く「Mommy マミー」(14)は第67回カンヌ国際映画祭で審査員特別賞(ジャン=リュック・ゴダール監督の「さらば、愛の言葉よ」と同時受賞)、「たかが世界の終わり」(16)では第69回カンヌ国際映画祭のグランプリを受賞した。自身の監督作で多く主演を務めているほか、「エレファント・ソング」(14)、「ある少年の告白」(18)などに俳優として出演。監督6作目「ジョン・F・ドノヴァンの死と生」(18)ではキット・ハリソン、ナタリー・ポートマンら豪華キャストを迎え、初の英語作品に挑戦した。