幻滅

劇場公開日:

幻滅

解説

19世紀フランスの文豪オノレ・ド・バルザックの小説「幻滅 メディア戦記」を、「偉大なるマルグリット」のグザビエ・ジャノリ監督が映画化。

19世紀前半。フランスでは恐怖政治が終焉を迎え、宮廷貴族たちが自由と享楽的な生活を謳歌していた。詩人としての成功を夢見る田舎町の純朴な青年リュシアンは、貴族の人妻ルイーズとパリへ駆け落ちするが、世間知らずで無作法な彼は社交界で笑いものにされてしまう。生活のため新聞記者の仕事に就いた彼は、金のために魂を売る同僚たちに影響され、当初の目的を忘れて虚飾と快楽にまみれた世界へと堕落していく。

「Summer of 85」のバンジャマン・ボワザンが主演を務め、「アマンダと僕」のバンサン・ラコスト、監督としても活躍するグザビエ・ドラン、「ヒア アフター」のセシル・ドゥ・フランスが共演。2021年・第78回ベネチア国際映画祭コンペティション部門出品。2022年・第47回セザール賞で作品賞を含む7部門に輝いた。

2021年製作/149分/R15+/フランス
原題:Illusions perdues
配給:ハーク
劇場公開日:2023年4月14日

オフィシャルサイト

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

受賞歴

詳細情報を表示

関連ニュース

関連ニュースをもっと読む

映画評論

フォトギャラリー

  • 画像1
  • 画像2
  • 画像3
  • 画像4
  • 画像5
  • 画像6
  • 画像7
  • 画像8
  • 画像9
  • 画像10
  • 画像11
  • 画像12

(C)2021 CURIOSA FILMS - GAUMONT - FRANCE 3 CINEMA - GABRIEL INC. - UMEDIA

映画レビュー

3.0「裕福でない限り運命は避けられない」

2024年1月17日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

悲しい

知的

ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 0件)
sironabe

4.0【”人間喜劇&悲劇。”1800年代に書かれたとは思えない現代社会のマスメディアのフェイクニュースなどの虚飾塗れの姿、及び様々なヤラセを想起させる社会派人間ドラマ。当時の衣装、意匠も秀逸な作品である。】

2023年11月8日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

知的

幸せ

ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 7件)
NOBU

2.5誰が何をしてる人なのか、利害関係が何なのか、よく理解できないまま物...

2023年11月6日
iPhoneアプリから投稿

誰が何をしてる人なのか、利害関係が何なのか、よく理解できないまま物語は突き進んでしまった。
でも華やかな世界、スマホのない昔の娯楽、こういった世界観は好き。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
あきら

3.0他人の不幸は蜜の味

2023年6月11日
PCから投稿

詩人は、日々事象心情を表現する的確な「言葉」を見つけることに腐心しているので、キャッチーな批評記事を書くのにとっても適性があるような気がする。
なので、野心も併せ持つリュシアンには、記者は「天職」と言っていい仕事だった。
転落は、奢った瞬間に始まるようだ。

人の悪意は底知れない。
時代の寵児となり絶頂を極めたところ、足をすくわれて一気にどん底、そういうパターンは今だって同じ。
そして人々はそういう転落劇が大好物。昔も今も。
餌食になるのは「浮かれていい気になっている」のが目につく、うざいやつ。
リュシアンを例に、痛い目をみたら、なぜそうなったのかそこから学習しましょう、というとってもシンプルな教訓がありました。

ナレーションはルストーの声とのこと。
彼みたいに本来の目的を貫きつつ上手くやれる人もいて、そういう人に私はなりたい。

音楽が割りとポピュラーなクラシックで馴染みがあり、豪華な装飾品や衣装に美しい人々、おとぎ話の実写みたいで目に麗しかったです。

作品は、その出来不出来良し悪しに関わりなく金次第で持ち上げられ葬られ、「芸術」の命運を握っているのは徹底した拝金主義のマスゴミ! と一瞬呆れたけど、現代でも不可思議なことはある。
秀作と思った映画がマスコミにスルーされ、評価のやたらに高い映画、権威ある賞を獲った映画が、実際見たら????というのはよくあることです。

コメントする (0件)
共感した! 3件)
かばこ