ロビー・ロバートソン
カナダのトロント出身。子どもの頃からラジオでロックやR&Bを愛聴する。カナダ・ロック界の重鎮ロニー・ホーキンスのバンド「ザ・ホークス」のメンバーとして活動した後、ホーキンスの指導のもと「ザ・バンド」を結成。1967年から76年にかけて活動し、ボブ・ディランとも活動をともにする。
同バンドの解散ライブをマーティン・スコセッシ監督が映像化した「ラスト・ワルツ」(78)は音楽ドキュメンタリーの名作となり、この縁が映画につながって、俳優としても出演した米映画「Carny」(80)で初めて映画音楽を担当。
スコセッシ監督作「キング・オブ・コメディ」(83)の音楽を手がけて以降、「ウルフ・オブ・ウォールストリート」(13)や「沈黙 サイレンス」(16)、「アイリッシュマン」(19)などで長きにわたりスコセッシとタッグを組み、23年の同監督作「キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン」でも音楽を手がけた。
同年8月にロサンゼルスにて前立腺がんのため80歳で死去したが、同作でゴールデングローブ賞やアカデミー賞の作曲賞にノミネートされた。