フェイ・ダナウェイ
米フロリダ州出身。フロリダ大学からボストン大学に編入して演技を学ぶ。1962年の卒業後は米国国立演劇アカデミーに所属して舞台で研鑽を積み、67年「真昼の衝動」でスクリーンデビュー。続く「俺たちに明日はない」で演じたボニー・パーカー役で瞬く間にハリウッドの人気をさらい、アカデミー女優賞に初ノミネートされた。
ヒット作「華麗なる賭け」(68)や2度目のオスカー候補作「チャイナタウン」(74)のヒロインを経て、シドニー・ルメット監督作「ネットワーク」(76)で3度目のノミネートにしてアカデミー主演女優賞受賞。「タワーリング・インフェルノ」(74)や「コンドル」(75)でもヒロインを務め、70年代のハリウッドを牽引した。伝記映画「愛と憎しみの伝説」(81)で演じた母親役の毒親ぶりが物議を醸し、世評に挫けてロンドンに移住。
87年に帰国し、「バーフライ」で復帰を印象づけた。96年にはハリウッド・ウォーク・オブ・フェイムに名を連ねる。11年以降は演技を休止していたが、17年に「バイバイマン」「ダブル/フェイス」で再復帰。私生活では歌手のピーター・ウルフと結婚したが離婚、後に写真家テリー・オニールと結婚したが、こちらも離婚している。