野村萬斎
狂言師で重要無形文化財総合指定者。本名、および旧芸名は野村武司。東京芸術大学音楽学部卒業。祖父・6世野村万蔵及と、父・野村万作に師事し、3歳で初舞台を踏む。1994年に曽祖父・5世野村万造の隠居名「萬斎」を襲名した。文化庁芸術家在外研究生として英国へ留学し、名門ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーなどで学ぶ。帰国後は多数の公演に参加し狂言の普及に貢献する一方、映画・TV・ストレートプレイなど幅広い分野で活躍。銀幕デビュー作は黒澤明監督の「乱」(85)、その後「陰陽師」(01)、「陰陽師II」(03)、「のぼうの城」(12)、「花戦さ」(17)などに主演する。16年には「シン・ゴジラ」でゴジラのモーションキャプチャーアクターを務めたことでも話題となった。TVでは、NHK大河ドラマ「花の乱」(94)やNHK木曜時代劇「鞍馬天狗」(08)に俳優として出演するだけでなく、03年からNHK教育(現・Eテレ)の「にほんごであそぼ」にレギュラー出演している。