花戦さ インタビュー: 人の生きざまこそが花!野村萬斎が「花戦さ」で到達した“人生の美”

ホーム > 作品情報 > 映画「花戦さ」 > インタビュー > 人の生きざまこそが花!野村萬斎が「花戦さ」で到達した“人生の美”
メニュー

花戦さ

劇場公開日 2017年6月3日
2017年5月29日更新
画像1

人の生きざまこそが花!野村萬斎が「花戦さ」で到達した“人生の美”

織田信長、豊臣秀吉といった天下人と関わりを持ち、茶人・千利休とも親交があった“いけばなの名手”花僧・池坊専好を狂言師・野村萬斎が演じる「花戦さ」が、6月3日から全国公開される。「地下鉄(メトロ)に乗って」「起終点駅 ターミナル」の篠原哲雄監督とNHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」の脚本家・森下佳子が組み、歌舞伎俳優・市川猿之助中井貴一佐々木蔵之介佐藤浩市高橋克実山内圭哉和田正人森川葵吉田栄作竹下景子といったオールスターキャストで贈る本作。花を愛し、人を愛し、混迷の世を駆け抜けた専好をしなやかに演じきった萬斎が、作品に込めた思いを語った。(取材・文/編集部 写真/堀弥生)

実在の花僧・池坊専好(萬斎)が、親友の茶人・千利休(佐藤)を自害に追いやった豊臣秀吉(猿之助)に華道で戦いを挑むさまを痛快に描くエンターテインメント時代劇。萬斎は、人の名前がまったく覚えられず、皆からあきれられる人物ながら、突出したいけばなの才能を持ち、民衆に慕われ、利休をはじめとする文化人たちと共にお互いを高めあった希代の芸術家を時にコミカルに、時に渋さをきかせて表現している。

いけばなには真(しん。主材)と請(うけ。副材)という概念があるが、萬斎は「人は花であり、花は人を映す。(劇中では)人の個性が花の個性とダブルミーニングになっているんです。専好さんが真で、これだけの豪華キャストが請となる。芯のあるものがあって、色々なカーブを持った草があり、花があり、彩りを見せる。真を見て、また全体を見て、という行き来があります」と個性豊かな登場人物たちが咲き乱れる本作の魅力を花にたとえる。

続けて、本作には“癒し効果”があると語り「花を見たり、茶釜でお湯がたぎる音に癒されるのは、日常とはちょっと違う時間を獲得できる瞬間だと思います。映画館の大きな画面で、花に癒されてほしい。そんな花やお茶の効果を身近に感じて欲しいです」と呼びかける。

映画には“花”の専好のほかにも“茶”の利休、“絵”のれん(森川)といった表現者たちが登場。美を追求した人々の戦いの物語ともいえるが「彼らはひとつひとつの作品に、ある種の魂を込めて作っていますよね。利休は利休なりにお茶に信念とこだわりを込める。まさしくそれが生きざまになる。生きざまというのがまさしく“花だ”ということであると思います」と評する。

個性も、生きざまも、人のすべてが“花”となる。専好を演じた萬斎ならではの視点といえるが「専好さんはその花を実際にいけるし、人の心にも花をいける、または心を開かせるというか。“花がほころぶ”という言い方がありますが、まさしく相手の心がほどけてほころんで、開かせるというのがこの役のすごく魅力的なところだったな、とも思いますね」と振り返る。本作の見せ場である、専好が秀吉の元に乗り込むシーンについても言及し「秀吉に対しても負かそうとするのではなくて、心をほどいてほころばせるために花をいける。『北風と太陽』みたいな話で、北風のようにビュービュー吹いて無理矢理こじ開けるのではなくて、太陽が自らコートを脱がせるように、自然と心が花開く。(本作のテーマは)そういったことじゃないかと思います」と語る。

萬斎はさらに、自身と役どころの共通点について語る。「専好さんは、(池坊を束ねる役割を負いながら)組織には向いていない人ですね。けれど、いけばなの『真』をつけて『請』をするという方法論には決まりがあるわけです。専好さんはそこからはみ出す個性を持っている。何をやってもよいというよりは、ある程度規範があった中で遊ぶとか、意外性というものを出すのが個性。そういう意味で、専好さんという人は規範の中での個性的な存在。個性と規範の間で戦っている僕の中にも、同じような葛藤はあります。だからこそさまざまな場へのあこがれはありますね」と吐露した。

関連コンテンツ

特集

人気急上昇ジャンル《痛快エンタメ時代劇》“次”は本作!あの豊臣秀吉が“たったひとりの花僧”に大敗北してた!?その戦法は、“刃”ではなく“花”──この男、一体どうやった?
特集

狂言師・野村萬斎が、実在したと言われる伝説の花僧に扮し、市川猿之助演じる豊臣秀吉、中井貴一演じる織田信長、佐々木蔵之介演じる前田利家、佐藤浩市演じる千利休らと対じしていく姿を描く「花戦さ」が、6月3日に公開。「おんな城主 直虎」の森下...特集

関連ニュース

関連ニュース

フォトギャラリー

DVD・ブルーレイ

花戦さ[DVD] オリエント急行殺人事件 ブルーレイBOX[Blu-ray/ブルーレイ] のぼうの城 スペシャル・プライス[Blu-ray/ブルーレイ] のぼうの城 豪華版Blu-ray【完全初回限定生産】[Blu-ray/ブルーレイ]
花戦さ[DVD] オリエント急行殺人事件 ブルーレイBOX[Blu-ray/ブルーレイ] のぼうの城 スペシャル・プライス[Blu-ray/ブルーレイ] のぼうの城 豪華版Blu-ray【完全初回限定生産】[Blu-ray/ブルーレイ]
発売日:2017年12月6日 最安価格: ¥3,756 発売日:2015年4月1日 最安価格: ¥7,512 発売日:2017年6月2日 最安価格: ¥2,209 発売日:2013年5月2日 最安価格: ¥8,424
Powered by 価格.com

映画レビュー

平均評価
3.3 3.3 (全78件)
  • 結局は人 花や木には自分が生き延びる意外に意図はなく、自然にそこにいるだけ。 それをどう感じ、どう扱い、どう伝えるかは、結局、最後は人間だということ。 芸術というものは人足り得る人の道。 それをどう感じ... ...続きを読む

    コバヤシちゃん コバヤシちゃんさん  2018年7月15日 10:09  評価:4.0
    このレビューに共感した/0人
  • 花の中には仏さんがいてはる 冒頭専好が、河原で小石を積んで花を生け、死者に手を合わせる。 ここからもう、すーっと、心がつかまれました。 シンプルな中に、人間が大切にしなくてはいけない心がこもっている気がして。 前半は京都... ...続きを読む

    fukui42 fukui42さん  2018年6月30日 09:26  評価:5.0
    このレビューに共感した/0人
  • 茶道と華道 池坊専好(野村萬斎)が主人公で、千利休(佐藤浩市)と豊臣秀吉(市川猿之助)との関係がドラマとして展開していく。 池坊の全面協力で生け花はすべて見事な感じ。 武士階級は茶道と華道を止まり木にしたの... ...続きを読む

    いやよセブン いやよセブンさん  2018年5月22日 21:12  評価:3.5
    このレビューに共感した/0人
  • すべての映画レビュー
  • 映画レビューを書く
このページの先頭へ

最近チェックした履歴

映画の検索履歴

他の映画を探す

映画館の検索履歴

他の映画館を探す

最新のインタビュー

インタビューの一覧を見る
Jobnavi