中村義洋
大学在学中の93年に「五月雨厨房」で、ぴあフィルムフェスティバル(PFF)の準グランプリを受賞。卒業後は助監督として経験を積み、「ローカルニュース」(97)で劇場映画の監督デビューを果たす。しばらくの間は脚本家として「人間の屑」(00)、「仄暗い水の底から」(02)、「クイール」(03)などに携わり、05年の「@ベイビーメール」「あそこの席」「ルート225」から監督業が中心となる。伊坂幸太郎原作の「アヒルと鴨のコインロッカー」(07)で注目を浴びて以降、「フィッシュストーリー」(09)、「ゴールデンスランバー」(10)、「ポテチ」(12)と伊坂作品を映画化する。海堂尊の医療ミステリー「チーム・バチスタの栄光」(08)と「ジェネラル・ルージュの凱旋」(09)、荒木源原作の「ちょんまげぷりん」(10)といった小説の映画化でも手腕を発揮した。