ちょんまげぷりん

劇場公開日:2010年7月31日

ちょんまげぷりん

解説・あらすじ

「アヒルと鴨のコインロッカー」「フィッシュストーリー」など伊坂幸太郎原作の映画化を多く手がける中村義洋監督が、荒木源の小説「不思議の国の安兵衛」を映画化。人気アイドルグループ「NEWS」「関ジャニ∞」の錦戸亮が映画初主演を務める。忙しい日々をおくるシングルマザーのひろ子(ともさかりえ)は、江戸時代からタイムスリップしてきた侍・安兵衛と出会い、なりゆきから家に居候(いそうろう)させることに。安兵衛は家事のすべてを引き受け、やがてプリンをきっかけにお菓子作りに目覚めていく。

2010年製作/108分/G/日本
配給:ジェイ・ストーム
劇場公開日:2010年7月31日

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(C)2010 J Storm Inc.

映画レビュー

3.0 「奥向き」の陰にある愛情

2026年4月20日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

こういう作品を観ると、やっぱり、家庭にあって、主婦(主夫)という仕事には、家族を包み込むような愛情が必要な「お役目」であること、評論子は、改めて思います。
それは単に「賞味期限を見失わない冷蔵庫の中の食品の並べ方」などといった小賢しい(?)智恵だけでなく。

そして、本作では、遊佐ひろ子がシンママ(ひとり親)という設定にも、泣かされました。
子育てとの二足のわらじを履き、「お役目」=仕事の上では、クライアントのわがままに泣かされたり、思わぬトラブルに嵌(は)まって難儀したり、気苦労も多いけれども。

しかしその反面、わが子の成長を直視下に感じることができる立場を「独り占め」できることは、ある意味、素晴らしいとも思います。

私ごとながら、10年ほど兼業主夫だった評論子は、そう思って頑張って来られたことを、今更のように思い出しました。本作を観終わって。
たぶんに「個人的な思い入れ」ではあるのですけれども。

そのことに改めて思いが至った一本として、評論子的には、佳作と評しておきたいと思います。

(追記)
<映画のことば>
「ひろ子殿がお役目を辞められてはいかがか。
表向きは拙者、奥向きのことはひろ子殿。
さすれば友也殿も寂しくはなかろう。
それに拙者、来月には主任に昇格する予定でござる。
ひろ子殿がお役目を辞されても、拙者の月々の扶持で、十分賄えよう。
しばし、友也殿とのんびりされては。」

江戸の世では、いわゆる窓際族(小普請支配下)だった安兵衛にしてみれば、友也の喜ぶ姿を目の当たりにしてパテイシェとしての才覚に目覚め、その途での「お役目」に就くことのできた「安心感」からか、ついつい大事な点を見落とし、ひろ子に対して、上掲のような「絶対に言ってはいけない」不用意な発言を、安兵衛はしてしまったもののようですけれども。

しかし、江戸の世に戻って後は、おそらくは、何の躊躇も蟠(わだかま)りもなく士籍を捨て、町人(菓子商)としての生活を選びとったという安兵衛は、政略的な縁組みも多かったと聞き及ぶ士籍にあり続けていれは恵まれなかった良縁にも恵まれ、私生活の面でも、平成の世まで続く菓子商としての基盤をしっかりと築けるような、円満な家庭を築いていたに違いありません。

お役目としての「奥向き」と「表向き」とは、とかく対置的な概念としてとらえられがちなのですけれども。
そして、とくにわが国では「表向き」のお役目に従う立場は、高度成長期などには「ビジネス戦士」とも言われ、「24時間戦えますか」などと言われていたのですけれども。

しかし、その言葉のとおり「表向き」の仕事は戦士が担うべきお役目なのだとすると、その戦士は、自分で自分の兵站(へいたん=戦場の後方にあって、作戦に必要な物資の補給や整備・連絡)を確保できなければ、戦うどころの騒ぎではないはずです。

その両方のお役目を一人で担うにしても、配偶者と分担して二人して担うにしても、「奥向き」をこなせて初めて「表向き」が成り立つという事実を、「表向き」のお役目を担う者は、忘れてはいけないのだとも、評論子は思います。

(追記)
本作で、木島安兵衛は、スーパーマーケットの駐車場から現れて、スーパーマーケットの駐車場で消える―。

スーパーマーケットは、当時の平成の世を通じて令和の今の世でも、食料品を始めとして、日常生活に必要な品物を全般的に取り扱う店。

それこそ、「奥向き=家事は女がやるものとされていた江戸とはちがって、東京では、そのような世の中ではない」として、木島安兵衛が、遊佐家で家事の全般を取り仕切るに至る「伏線」は、既に、そこに張られていたと、いうべきでしょう。

翻(ひるがえ)って、江戸の世の木島家でも、安兵衛は「男子、厨房に入らず」と、母君からは教育されていたはずです。

しかし、奥向きの仕事を受け持たねばならないと覚悟を決めた以上は、そこに迷いも、二言もない。

それも「機に臨んでは迅速果敢な実行あるのみ」という武将の心得であり、木島安兵衛その人らしい「武士道」だったのかも知れないと、本作を観終わって、評論子は思いました。

(追記)
木島安兵衛は、なぜ江戸時代に帰ることができたのでしょうか。
パティシエとしての出仕が叶い、池袋地蔵にかけた大願が叶ったからかも知れません。

しかし、評論子には、また別の思いもありました。
それは、遊佐家での奥向きの仕事を通じて、前記のような「奥向きのという仕事の本当の意味合い」にも気づくことができたからてはないかと、評論子は受け止めました。

彼も、そういう「大切なこと」に気づいたから―。

そして、気づきに基づいてこそ、パティシエとして、プリンの製法という「神の国の技」を彼本来の江戸時代に持ち帰ることができたのだと、評論子は思います。
江戸出身の彼には、何かと気を使ったであろう東京生活の中ににあっても。

<映画のことば>
江戸であって、江戸でなし。
こちらで暮らすには、ずいぶんたくさんの「えねるぎー」が要るのでござろうな。

(追記)
ほんの、つまらないことですけれども…(汗)
安兵衛が間違って平成21年の東京から文政9年の江戸・向島に持ち帰ってしまったパレットナイフ(と、ひろ子から贈られた携帯電話)は、その後、いったい全体どうなってしまったのでしょうか。

安兵衛が開業した菓子舗の店先に掲げられていた「江戸阜凛」の誕生秘話の額にも、そのことは書かれていなかったように、評論子は思いました。
(その額の安兵衛の肖像画の胸には、その携帯電話に着いていたストラップが確かに描かれていましたから、電話機が持ち帰られたことは、間違いのないこととも思います。)

(追記)
文政9年の江戸に戻った安兵衛にも、平成19年の東京でひろ子・友也と、短い時間ではあっても一緒に暮らした記憶が残っていたことは、疑いがありません。

まさに…時代を飛翔するという彼の菓子舗「時翔庵」に相応しいミステリーなのかも知れないと、評論子は受け止めました。

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talkie

4.5 ほのぼのそしてちょっぴり切ない

2025年9月16日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

泣ける

癒される

カワイイ

安兵衛が最初はおどおどしていたのが徐々に生活に慣れていく過程の中でも武士としての芯が美しい所作に表れていた。
ひろ子や友也との情が確固たるものになったそのとき切ない場面が待っていた。そんな状況での安兵衛の柔和な優しい笑顔が余計に切ない。
安兵衛に包まれているかのようなラストが爽やかでよい。
手先の器用な錦戸亮さんだから出来た役。
福くんも可愛かった。
WOWOWで観て以来何回観たか分からないくらい激リピしている

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のの

3.0 演技力以外は良かった

2025年6月19日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

ストーリーのおかしな部分はまぁ仕方ないとして
(そうしないと物語が進まないので)
面白かった!
でも主役の安兵衛の演技力は10点くらい

それにしても「ともさかりえ」久々に見た

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w_MAXL_rose

4.0 思いのほか良い映画

2025年4月4日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

泣ける

単純

幸せ

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コバヤシ・モユ

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