中村義洋 : ウィキペディア(Wikipedia)

中村 義洋(なかむら よしひろ、1970年8月25日 - )は、日本の映画監督、脚本家、ナレーター。

来歴

茨城県つくば市出身。茨城県立土浦第一高等学校、成城大学文芸学部芸術学科卒業。映画の仕事に惹かれたキッカケは高校3年のときに観た『マルサの女』である。大学在学中より映画研究部に所属し、8mm映画製作を始める。1993年に『五月雨厨房』が「ぴあフィルムフェスティバル(PFF)」で準グランプリを受賞した。大学卒業後、崔洋一平山秀幸伊丹十三らの作品に助監督として参加する。

1999年、自主製作作品『ローカルニュース』で監督デビューする。同年、『ほんとにあった! 呪いのビデオ』に企画立ち上げから関わる。その後シリーズ化された同作においては、その多くで監修、構成、演出を務め、また現在に至るまでナレーションを務めている。その冷静で落ち着いた声色と、「おわかりいただけただろうか」「○○とでも言うのだろうか」などの特徴的な言い回しは視聴者に強い印象を与えており、地上波での心霊特番などにも度々ナレーターとして呼ばれることがある。

2004年、脚本家の鈴木謙一と構成作家の細川徹と共に映像コントユニット「小鳩の会」を結成する。

2007年、日本映画製作者協会 (協同組合)による、もっとも将来性のある新人監督に与える「新藤兼人賞・金賞」を受賞する。

2018年、茨城県表彰(新しいいばらきづくり表彰)を受賞。

監督作品

映画

太字は脚本も担当している。

  • ローカルニュース(1999年)
  • 日野日出志のザ・ホラー怪奇劇場「わたしの赤ちゃん」(2004年)
  • 絶対恐怖 Booth ブース(2005年)
  • @ベイビーメール(2005年)
  • あそこの席(2005年)
  • ルート225(2006年)
  • アヒルと鴨のコインロッカー(2006年)
  • チーム・バチスタの栄光(2008年)
  • ジャージの二人(2008年)
  • フィッシュストーリー(2009年)
  • ジェネラル・ルージュの凱旋(2009年)
  • ゴールデンスランバー(2010年)
  • ちょんまげぷりん(2010年)
  • 映画 怪物くん(2011年)
  • ポテチ(2012年)
  • みなさん、さようなら(2013年)
  • 奇跡のリンゴ(2013年)
  • ナゾトキネマ マダム・マーマレードの異常な謎 出題編/解答編(2013年)
  • 白ゆき姫殺人事件(2014年)
  • 予告犯(2015年)
  • 残穢 -住んではいけない部屋-(2016年)
  • 殿、利息でござる!(2016年)
  • 忍びの国(2017年)
  • 決算! 忠臣蔵(2019年)
  • リアクション・マスター(短編連作「稽古場」の1編 2021年公開予定)※中村義洋×足立紳×窪田将治×16人の俳優部! 短編連作集「稽古場」クラウドファンディング始動
  • 劇場版 ほんとにあった!呪いのビデオ100(2023年)- 構成・演出・ナレーション・出演

テレビ

  • 日本の怖い夜「くも女」(2004年、TBSテレビ)
  • イロドリヒムラ「張り込み」(2012年、TBSテレビ)
  • 予告犯 -THE PAIN-(2015年、WOWOW)※シリーズ構成・監督

参加作品

脚本・脚色

  • 人間の屑(2000年)
  • 世にも奇妙な物語 SMAPの特別編(2001年)※脚本協力
  • ラストシーン(2001年)
  • 仄暗い水の底から(2002年)
  • 恋に唄えば♪(2002年)
  • 刑務所の中(2002年)
  • クイール(2003年)

演出・構成

  • ほんとにあった! 呪いのビデオ(1999年 - 2001年, 2023年)※パート1 - 7・Special・パート100

ナレーション

  • ほんとにあった! 呪いのビデオ(1999年 - )※パート3 - ・Special1 - 5
  • 世界の恐怖映像 2008,2010,2012
  • 世界の怖い夜!(2012年 - 不定期)
  • 格闘家PRIDEDVDナレーション
  • ダークギャザリング (2023年)

出演

  • 青い車(2004年)
  • 松ヶ根乱射事件(2007年)
  • 赤い文化住宅の初子(2007年)
  • ゴールデンスランバー(2010年)
  • ポテチ(2012年)

注釈

出典

外部リンク

出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2024/03/30 05:12 UTC (変更履歴
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