中尾彬
1961年に武蔵野美術大学油絵学科に入学し、第5期日活ニューフェイスにも合格。63年、仏パリに留学し、帰国後は劇団「民芸」に入団する。翌64年、「月曜日のユカ」で本格的な映画デビューを果たした。71年に民芸を退団してフリーで活動。75年の映画「本陣殺人事件」では主人公の名探偵・金田一耕助を演じ、TVドラマ「吉宗評判記 暴れん坊将軍」(78~82)では徳川宗春役でゲスト出演。近年の出演作に、映画「ハゲタカ」(09)、オムニバス映画「犬とあなたの物語 いぬのえいが」(10)の1編「あきら!」、TVドラマ「TAROの塔」(11)などがある。北野武監督作では、「アキレスと亀」(08)、「アウトレイジ ビヨンド」(12)に出演し、15年の「龍三と七人の子分たち」で七人の子分のひとり「はばかりのキモチ」を演じた。タレントやコメンテーターとしても活躍し、“ねじねじ”のスカーフでもおなじみ。私生活では、女優の茅島成美との結婚生活を経て、女優の池波志乃と再婚した。83年にはフランスの絵画展「ル・サロン」でグランプリを受賞している。