月曜日のユカ

劇場公開日:

解説

安川実の原作を「学園広場」の斎藤耕一と倉本聰が共同で脚色、「光る海」の中平康が監督した風俗ドラマ。撮影もコンビの山崎善弘。

1964年製作/93分/日本
配給:日活

ストーリー

横浜の外国人客が多い上流ナイトクラブ“サンフランシスコ”では、今日もユカと呼ばれる十八歳の女の子が人気を集めていた。さまざまな伝説を身のまわりに撒きちらす女、平気で男と寝るがキスだけはさせない、教会にもかよう。彼女にとっては当り前の生活も、人からみれば異様にうつった。横浜のユカのアパートで、ユカがパパと呼んでいる船荷会社の社長は、初老の男だがユカにとってはパパを幸福にしてあげたいという気持でいっぱいだ。ある日曜日、ユカがボーイフレンドの修と街を歩いていた時、ショウウィンドウをのぞいて素晴しい人形を、その娘に買ってやっている嬉しそうなパパをみた時から、ユカもそんな風にパパを喜ばせたいと思った。ユカの目的は男をよろこばすだけだったから。だが、日曜はパパが家庭ですごす日だった。そこでユカはパパに月曜日を彼女のためにあげるようにねだった。月曜日がやって来た。着飾ったユカは母とともにパパに会いにホテルのロビーに出た。今日こそパパに人形を買ってもらおうと幸福に充ちていた。だが、ユカがパパから聞されたのは、取り引きのため「外人船長と寝て欲しい」という願いだった。ユカはパパを喜ばすために、船長と寝る決心をした。その決心を咎める修にユカはキスしても良いと告げる。ユカを殴り出て行く修。ユカは幼い頃母親の情事を見ていたのを牧師に咎められたことを思い出すのだった。修が死んだ。外人船長に抗議するために船に乗り込もうとして事故死したのだった。ユカは修にキスをして波止場を立ち去る。パパとの約束通りユカは船長に抱かれた。落ち込んだユカだったが埠頭でパパと踊り狂う。踊り疲れたパパは海へ落ちてしまう。溺れ沈むパパをしばらく見ていたユカだったが、やがて無関心に去って行った。

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映画レビュー

2.0どうして月曜日なーのー

2022年9月27日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

難しい

萌える

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M hobby

2.5しっかりして!

2022年2月23日
iPhoneアプリから投稿

ポップでキュートみたいなイメージだったのでパパの気持ちわるさにげんなり。他人の評価軸で生きるのは大変よ。中尾彬がまっすぐな若者を好演。

脚本は倉本聰、音楽は黛敏郎。劇伴口ずさんでた。
ヌーベルバーグの影響って言われればそうなのかなと思った。

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hyvaayota26

4.0加賀まりこの魅力。お洒落でかわいく、パリ街角風なラブコメディー映画

2022年1月26日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

中平康監督の昭和39年(1964年)加賀まりこ主演で撮影した映画。
不倫を続ける中、別の男性とも。しかし、ラブコメディーとしてうら寂しさはない。
この映画の良さは、加賀まりこの愛くるしい魅力に尽きる。小悪魔的なかわいらしさ、お洒落なファッション、粋な音楽と撮影シーン。
冒頭の出演者紹介のイントロのシーンやラストシーンの薄明りの中の街並みの遠景は、フランス映画を見ているようだった。

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M.Joe

3.0可愛くお洒落なレトロ映画!

2021年8月24日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

萌える

加賀まりこさん観たさに鑑賞。
レンタルショップを何件も回っても取り扱いがなく、やっと観れました!

とにかく若き日の加賀まりこが可愛い。
あどけない表情や少女っぽさが良い…!

愛だの恋だのよく分かっていなさそうな地に足がついてない掴み所のない、ふわふわした少女だったユカが映画の最後には少し大人びたように観えました。

「体の関係は許すけど本当に好きな相手としかキスしない」という夜のお仕事関係の話はたまに聞きますが、この物語のユカはどちらかという過去の神父の一言で『キス=イケナイもの。聖書にバイブルに反する破廉恥な行為』という印象になってしまっていたのではないかと思います。

キスをされそうになり「ノー」とユカが叫ぶシーンでは、聖書が画面に写っていてアーティスティックだなと感じました。

喜劇風な描写などもあり、60年代のレトロな映画の良さを出していると思います。

ユカちゃんは、男の人を悦ばせたいだけなんだろうけど、空回り。
真実の愛と喜びは身体の関係だけじゃない。

映画を最後まで観ても結論は出ず、観賞後はユカの気持ちを私なり想像して考えてしまいました。
観る人によって捉え方も違うのだろうなぁ…。

ちょっと不思議な雰囲気の1人の少女の数日を覗き見したような、レトロでお洒落な映画でした。

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おもちまろ。
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