清水崇
大学で演劇を専攻し、在学中に脚本家の石堂淑朗氏に師事する。同郷の小栗康平監督作「眠る男」(96)の見習いスタッフとして映像業界に入り、小道具係や助監督を経て自主制作した「家庭訪問」という3分間の映像がきっかけで、1998年に関西テレビの短編枠「学校の怪談G」で商業デビューする。その後、ビデオ版「呪怨」(99)、「呪怨2」(00)を製作。同シリーズはのちに劇場公開され、03年には劇場映画版「呪怨」「呪怨2」が改めて製作された。同シリーズが「死霊のはらわた」などで知られるサム・ライミ監督に注目され、04年にはライミがプロデューサーを務めるハリウッドリメイク版「THE JUON 呪怨」が製作。清水は同作の監督に起用され、北米で興行収入1億ドルを突破する大ヒットを記録。日本人監督として初の全米興行成績1位を獲得する。その他の監督作に、「稀人」(04)、「輪廻」(05)、「戦慄迷宮3D」(09)、「魔女の宅急便」(14)、「7500」(14)、「こどもつかい」(17)、「犬鳴村」(20)など。近年は国内外でプロデューサーも務め、「バイオハザード ヴェンデッタ」(17)などを手掛けるなど活躍している。