オードリー・ヘプバーン
貿易商の父とオランダ貴族出身の母の下に生まれ、5歳の時に戦争のためイギリスへ渡りロンドン郊外の寄宿学校に通う。両親が離婚したのをきっかけに、オランダに移住し、バレエのレッスンを始める。1948年には母とともに再びイギリスへ。ロンドンでマリー・ランバート・バレエ学校に入学し、同年のミュージカル「ハイ・バトン・シューズ」でコーラスガールとしてステージデビューを果たした。イギリスで数本の映画に出演した後に、51年にブロードウェイ舞台作品「ジジ」で主役に抜てきされ、その舞台を見たウィリアム・ワイラーにより「ローマの休日」(53)の主役に選ばれる。同作でアカデミー主演女優賞を受賞し、一躍スターとなった。以後、「麗しのサブリナ」(54)、「尼僧物語」(59)、「ティファニーで朝食を」(61)、「マイ・フェア・レディ」(64)など大ヒット作の主演を務め、映画界ならびにファッション界のアイコンとしても注目された。晩年はユニセフの親善大使を務め、アフリカ、南米、アジアなどの貧困地域への援助活動に尽力。92年には、ユニセフ親善大使としての活動に対してアメリカから大統領自由勲章を授与された。翌93年、スイスのトロシュナの自宅で、直腸ガンのため死去。63歳だった。