ディズニーワールドに悪役専用エリア「ヴィランズランド」誕生へ
2025年9月1日 17:00
Abigail Nilsson/ABC via Getty Image米フロリダ州のディズニーワールドで、ディズニー史上初となる悪役(ヴィラン)専用テーマエリア「ヴィランズランド」の詳細が発表された。公式ファンイベント「Destination D23」で明らかになったこのプロジェクトは、これまでプリンセスやヒーローが中心だったディズニーパークの常識を覆す画期的な取り組みとして大きな注目を集めている。
ディズニーワールドは、米フロリダ州オーランドに位置する世界最大級のディズニーリゾート。東京都とほぼ同じ面積を持つ敷地内に4つのテーマパークを擁し、年間約5000万人が訪れる。その中核施設であるマジックキングダムに「ヴィランズランド」が建設される予定となっている。
従来のディズニーパークでは、悪役キャラクターは脇役的な存在に留まっていた。しかし今回は、ジャファー(「アラジン」)、スカー(「ライオン・キング」)、ガストン(「美女と野獣」)、マレフィセント(「眠れる森の美女」)といった悪役たちが主役となる。
ディズニーは発表で「私たちが『知っていて憎んでいる』悪役たちの本拠地となる」と説明。「すべての悪役たちの邪悪な野望は、語られる物語の可能性を無限にする。この暗くてとげとげしいエリアを訪れる人々は、どんな混乱が待ち受けているか覚悟しておくべきだ」と予告している。
「ヴィランズランド」は2024年8月のD23 EXPOで初発表され、当初は2つのメジャーアトラクション、レストラン、ショップが「信じられないほどねじれた壮大なスケール」で建設されると予告されていた。
今回のDestination D23では、より具体的な開発詳細が明かされた。注目すべきは、ジャファー、スカー、ガストンといった代表的な悪役キャラクターのデザインを手がけたディズニーアニメーションの著名アニメーター、アンドレアス・デヤの参加だ。デヤは「リトル・マーメイド」のジャファー、「ライオン・キング」のスカーなどを生み出した実績を持つ。
デヤは「悪役たちの大きな個性、大胆なビジュアル、豊かな背景が、新しいヴィランズランド全体の雰囲気に影響を与える」とコメントしており、原作の魅力を最大限に活かした空間づくりへの意気込みを示した。
この画期的なプロジェクトは、ディズニーパークの新たな可能性を示している。従来の「夢と魔法の王国」というイメージから踏み出し、より複雑で多面的なストーリーテリングへの挑戦と言えるだろう。
悪役キャラクターの魅力は、単純な善悪の対立を超えた複雑な人間性や、時として主人公以上に印象的な個性にある。近年、「マレフィセント」や「クルエラ」などの実写映画で悪役の背景に焦点を当てた作品が好評を博していることも、このプロジェクトの背景にあると考えられる。
なお、マジックキングダムでは「ヴィランズランド」と並行して、フロンティアランドに「カーズ」をテーマにした新エリアの建設も進められており、同パークの大規模な拡張が進行中だ。
具体的な開業時期は未発表だが、ディズニーパーク史上でも類を見ない野心的な取り組みとして、世界中のファンから今後の続報が注目されている。
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