第26回上海国際映画祭の注目ポイントは? 吉沢亮&呉美保監督のタッグ作がコンペ入り、北京電影学院“首席卒業”の日本人監督作品も
2024年6月13日 13:00
中国国内で唯一の国際映画製作者連盟 (FIAPF) 公認長編映画祭「上海国際映画祭」(第26回)が、6月14日~23日(現地時間)に開催される。同映画祭には、例年通り、多数の日本映画が出品。本記事では、出品作の紹介に加え、上海国際映画祭プログラマーを務める徐昊辰氏のコメントを紹介する。
長編コンペティション部門には、呉美保監督がメガホンをとり、吉沢亮が主演を務めた映画「ぼくが生きてる、ふたつの世界」が出品されている。同作は、耳が聞こえない両親のもとに生まれ「コーダ/CODA(Children of Deaf Adults)」として育った五十嵐大を主人公とした物語だ。
アジア新人部門には、中国の名門「北京電影学院監督学科」を首席で卒業した伊地知拓郎監督の作品「郷 僕らの道しるべ」がノミネートを果たしている。本作は、命の尊さをテーマに、日本の詫び寂びの精神とセンス・オブ・ワンダーを表現。これらの感性が、社会生活における鬱屈やストレスから人々の心を癒す大きな力を持っていると信じて製作された作品となっている。
長編アニメーション部門には「たまこラブストーリー」「リズと青い鳥」などでタッグを組んだ山田尚子と吉田玲子が監督、脚本を担当するアニメ映画「きみの色」。短編コンペティション部門では、真利子哲也監督の「Before Anyone Else」がインタナショナルプレミアを迎える。カンヌ・エクスプレス部門では、第77回カンヌ国際映画祭・国際映画批評家連盟賞受賞した「ナミビアの砂漠」がアジアプレミア。久野遥子監督&山下敦弘監督によるアニメ映画「化け猫あんずちゃん」がアジア初披露となる。
特集「巨匠賛辞・増村保造」では、「くちづけ」「青空娘」「巨人と玩具」「清作の妻」「最高殊勲夫人」「妻は告白する」をラインナップ。「最高殊勲夫人」と「妻は告白する」の4Kデジタルリマスター版は、世界初上映となる。4K部門では、山田洋次監督の「幸福(しあわせ)の黄色いハンカチ」と「遥かなる山の呼び声」をワールドプレミア。映画祭セレクションとして、濱口竜介監督の「悪は存在しない」、岩井俊二監督の「キリエのうた」、ヴィム・ヴェンダース監督の「PERFECT DAYS」が披露される。
「百円の恋」のリメイク「YOLO 百元の恋」は、今年の旧正月に中国でメガヒットとなった作品だ。「百円の恋」の脚本家・足立紳はアジア新人部門の審査員として映画祭に参加し、「百円の恋」の上映も予定している。
アジア新人賞設立20周年となり、さまざまなイベントが開催されることに。第18回上海国際映画祭・アジア新人賞最優秀監督賞を受賞した安藤桃子監督も現地入りし、「0.5ミリ」の上映後に登壇。企画部門では「言えない秘密」がアジアプレミアとなり、主演の京本大我、古川琴音も映画祭に参加予定だ。なお、舞台挨拶回のチケットは“発売1分後に完売”となった。
三宅唱監督の「夜明けのすべて」も上映。三宅監督は、2年連続上海国際映画祭に出席する。
徐昊辰氏のコメントは、以下の通り。
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