【金曜ロードショー放送】「グレムリン」見どころ紹介 主人公の強すぎる母、ギズモを動かした特撮技術など
2022年12月16日 12:00
スティーブン・スピルバーグが製作総指揮を務めた、クリスマスシーズンに見たい映画「グレムリン」(1984)が、本日12月16日午後9時から、日本テレビ系「金曜ロードショー」で放送される。
本作は、クリスマスプレゼントのペットが異常繁殖し、町中を大混乱に陥れるパニック・コメディ。ジョー・ダンテ(「トワイライトゾーン 超次元の体験」)が監督、クリス・コロンバス(「ホーム・アローン」)が脚本を担当した。描かれるのは、かわいくていたずら好きで、不思議な生き物“モグワイ”。善良なモグワイが、分裂して恐ろしい“グレムリン”を生むことで巻き起こる騒動を描いた。なお、「金曜ロードショー」での放送は初となる。
クリスマスに、ビリーは発明家の父親から、不思議な生き物モグワイをプレゼントされる。モグワイを飼うためには、3つの大切な約束を守らなければならない。1つ目は水に濡らさないこと。2つ目は光を当てないこと。そして3つ目は、真夜中の12時過ぎには絶対に食べ物を与えないこと。ビリーは、モグワイをギズモと名付けてかわいがるが、簡単だと思っていた約束は次々と破られ、ギズモの体からいたずら好きのグレムリンが誕生する。どんどん増えるグレムリンを退治するために、ビリーとギズモは奮闘する。
放送を記念し、「映画大好き芸人」として知られるこがけんが、本作の見どころを語っている。
あらすじをお話しすると……チャイナタウンの骨董屋で、発明家ペルツァーが不思議な動物モグワイを手に入れ、息子ビリーへクリスマスプレゼントとして贈ります。ただ、モグワイを飼うには、水に濡らさないこと、強い光に当てないこと、真夜中すぎにエサを与えないことの、3つの破ってはならない規則がありました。けれどもこの規則を破ったせいで、可愛いモグワイは恐るべき凶悪な怪物グレムリンへと変わり、平和だった街を混乱に陥しいれてしまうんです!
この作品の魅力は何と言っても……(モグワイの)ギズモの可愛さでしょう。作品を見たことがなくても、一度は見たことがある方は多いと思いますが、二頭身の身体、そしてつぶらな瞳と愛らしい表情や声、チョコチョコと動く姿が、なんとも可愛くてたまらないんです。このあまりの可愛さに、性別問わず母性が芽生えそうになってしまうこと間違いなしです!
「まぶしいぃ!」とか「大変~!!」とか言ってて可愛いんですよね。翻訳版では声を女性が担当してるんですが、オリジナルはおじさんが担当してるんです。面白いですね。
印象的なシーンも色々とあるんですが、特に注目のシーンはと言いますと、これは映画ファンには語り草になってるんですが、とにかく主人公の母親が強い!! このお母さんを連れて行けば、事態はもっと早く収束したんじゃないかと思うほどです。
80年代、「エイリアン」のエレン・リプリーや「ターミネーター」シリーズのサラ・コナーなど強い女性のキャラクターが台頭してきますが、僕はここにこのお母さんも仲間に入れて欲しいですね。元レンジャーなのかと思うほどの、お母さんの判断力と攻撃のバリエーションに注目です。
あと、モグワイを飼うには3つのルール。1.真夜中を過ぎてエサを与えないこと。2.水をかけないこと。3.強い光に当てないこと。というのがあるんですが、まぁ、このルールをだぁれも守れない! 気持ち良いぐらい! この長閑(のどか)さも、まさに好景気だった80代映画の醍醐味ですね。この出来なさっぷりを皆で楽しみましょう!
そして、何といってもモグワイの変わり果てた姿、グレムリン達の悪いこと! お茶目なイタズラなんてレベルじゃありませんから。そして本作がぶっとんでるのは、それだけじゃありません。バーを占拠してひたすら悪行の限りを尽くすだけのシーンにかなりの時間を割いてるんですよ! これは、奇才と言われるジョー・ダンテだからこそ許されたことですよね。
また、皆さんはどうやってこのモグワイを動かしてるのか疑問になるでしょう。だってこの時代にはCGはありませんから。実は、ここでは特撮の優れた技術を駆使してるんですね。複数体のパペットを駆使して撮影をしていますが、それらを大きく分けると4つに分かれます。1つ目は、ぬいぐるみ。動いてない時はぬいぐるみを使ってるんですね。2つ目は、上半身だけで手を入れて顔と手を動かすもの。これは比較的距離のあるシーンの場合使われています。3つ目は等身大のワイヤーロボット、俳優と絡む時は主にこれですね。パペットからワイヤーが出ていて、遠隔操作で表情をつくることができるんです。そして、4つ目もワイヤーロボットなんですが、これがすごい。アップで細かい表情を表現するときに使用したこのロボットはなんと、着ぐるみぐらいの大きさがあるんです。この全てを駆使することで、未知の生物モグワイを表現したんですね。今見ても味があって色褪せないこの特撮技術……ほんとにオーマイガーです!!
本作に出てくる悪い悪いグレムリンの親玉みたいなキャラがいるんですが、実は本来、ギズモがこのキャラに変身してしまうという設定だったみたいなんですね。
もし、そうだったら悪いグレムリンに立ち向かうギズモの姿は見れなかったわけです。面白いですね。
個人的にはそうならなくて良かったなぁとしみじみ思っています。
隣に住む少年を見て、あら? 見たことある!と思う人も少なくないと思います。それもそのはず、このコリー・フェルドマンは「グーニーズ」にも「スタンド・バイミー」にも出ているという、この時代の名作映画と切っても切り離せない名子役なんですね。彼が出ているというのも見逃せない点ですね。
ちなみに、「スター・ウォーズ」のドラマ「マンダロリアン」に登場し、一躍人気になったベビーヨーダことグローグーというキャラクターがいて、つぶらな瞳と大きな耳がとても愛らしいんですが、それをグレムリンの監督ジョー・ダンテが「あれはギズモのパクリだ!」と指摘して、最近、論争になってるのも興味深いです。
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