「天使にラブ・ソングを2」キャスト・吹き替え声優・トリビア・歌&曲解説 第3弾の進捗も紹介【金曜ロードショーで放送中】
2022年12月9日 21:05
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ウーピー・ゴールドバーグが主演を務めた「天使にラブ・ソングを…」の続編「天使にラブ・ソングを2」が、12月9日午後9時から日本テレビ系「金曜ロードショー」で放送されています(金曜ロードショーオリジナル日本語吹き替え版)。
この記事では「天使にラブ・ソングを2」のあらすじや主要キャスト、作品鑑賞がもっと面白くなるトリビア、劇中で使用されている楽曲情報、第3弾の開発状況などをご紹介します。
前作の1年後を描く続編。セント・キャスリン修道院のシスターたちは、社会奉仕先の聖フランシス高校で、悪ガキ相手にお手上げ状態。そこで、いまやラスベガスのエンターテイナーとして忙しいデロリスに懇願し、音楽担当として着任してもらう。彼女は、学校を楽しくしようと聖歌隊の結成を提案。反抗的な生徒たちも心を開きはじめ、ヒップホップ聖歌隊が誕生する。
監督は、「コマンドー」「プレデター」「アメリカン・ジゴロ」などの俳優としても知られているビル・デューク(劇中には「ジョンソン氏」として出演)。前作からの続投キャストに加え、「荒野の七人」「大脱走」のジェームズ・コバーン、「真夜中のカーボーイ」のバーナード・ヒューズ、「フィッシャー・キング」「グリーンマイル」のマイケル・ジェッター、ミュージカル舞台版「ドリームガールズ」でトニー賞候補となったシェリル・リー・ラルフ、「サウス・キャロライナ 愛と追憶の彼方」のブラッド・サリバンらが新たに参加している。
日本公開時のキャッチコピーは「ウーピーで、ハッピー。」。
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シスター・メアリー・パトリック:キャシー・ナジミー(さとうあい)
クリスプ理事長:ジェームズ・コバーン(小林清志)
修道院長:マギー・スミス(藤波京子)
モーリス神父:バーナード・ヒューズ(村松康雄)
シスター・メアリー・ラザラス:メアリー・ウィックス(河村久子)
シスター・メアリー・ロバート:ウェンディ・マッケナ(矢島晶子)
リタ:ローリン・ヒル(高山みなみ)
フランキー:デビン・カミン(森川智之)
スケッチ:ロン・ジョンソン(高木渉)
アーマル:ライアン・トビー(石田彰)
マリア:アラナ・ユーバック(篠原恵美)
タニア:タニア・ブロント(高乃麗)
オープニングを飾るラスベガスのショーでは、デロリスが18曲から構成された豪華なメドレーを歌い上げている。タイトルは「ザ・グレイテスト・メドレー・エヴァー・トールド」。ダイアナ・ロス&ザ・スプリームス、ショーティ・ロング、フォー・トップス、ザ・マーヴェレッツ、ザ・ミラクルズ、マーサ&ザ・ヴァンデラス、メアリー・ウェルズ、ジ・オージェイズ、オーティス・レティングらの楽曲が使用された。
音楽監修のマーク・シャイマンは、同パートにこのように語っている。
「私やウーピーは、モータウンからR&B、ディスコ、ハレルヤ・コーラスまで自分の好きな歌のリストを何度も作り、そこからデロリスの人生を端的に表す歌を絞り込んでいきました。1作目が成功したことで、ウーピーも肩の力が抜けてリラックスしていたようです。でも彼女は、いまだにシャワーを浴びながらの方がうまく歌えると信じています」
3回の衣装替えが行われるメドレーは、3人のバック・アップ・シンガー、10人のレビュー・ダンサーを従えたゴールドバーグ自身が歌唱したもの。オリジナル楽曲を歌っていたシンガーが男性だった場合、歌詞の「she」を「he」に変えるなどの工夫がされている。ラスベガスそのものを表現したセットは、ワーナー・ハリウッド・スタジオの第3ステージに組まれた。
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新たに登場するキャラクターは、前作のシスターたちと釣り合いがとれるように性格が設定されている。例えば、イグナティウス神父(マイケル・ジェッター)の“楽天的でエネルギッシュな部分”は、シスター・メアリー・パトリック(キャシー・ナジミー)と共通。また、温かい心を持ちながらも、厳格な校長として職務を果たすモーリス神父(バーナード・ヒューズ)は修道院長、気難し屋のトーマス神父(ブラッド・サリバン)はシスター・メアリー・ラザラスが意識されている。
聖フランシス高校・音楽クラスの生徒として登場するのは、23人。彼らは、9つの都の3000人以上の役者の中から選ばれた精鋭たち。脚本上「歌える・踊れる・演技ができる」が要求されていたため、キャスティング・ディレクターは候補者を400人まで絞り、念入りな最終選考を行った。最終的に残ったのは、14~25歳の若者たち。ゴールドバーグは、彼らとの共演についての思いを述べている。
「彼らが映画製作の方法を学んでいるのを見るのは、とっても興味深かった。喜びや情熱、フラストレーションといった若者イズムが、セットやスクリーンでの行動に影響している。母親として言うなら、みんな素晴らしかった。我慢したり試されることも多かったけど、彼らの作品に対する献身ぶりには脱帽しました。自分に経験のないキャラクターに命を吹き込むのは難しいことだけど、みんなうまくやってのけた」
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歌手への夢と母親との板挟みで悩む少女リタを演じているのは、当時18歳のローリン・ヒル。公開当時は無名だったが、1999年のグラミー賞では11部門にノミネートされ、主要部門を含む5部門を制覇したR&B歌手だ。クライマックスとなる合唱コンクールのシーンでは「Joyful, Joyful」のソロパートを担当し、圧巻の歌唱力を見せつけている。
校内コンサートで披露される「Oh,Happy Day」のソロパフォーマンスで驚異的なハイトーンボイスを響かせているのは、ライアン・トビー。本作への出演後は、シンガー、ソングライター、プロデューサーとして活躍。ウィル・スミス(ラッパー名:The Fresh Prince)、アッシャーのアルバムなどに参加し、ヒップ・ホップ・ユニット「City High」としても活躍した。
授業中の化粧をデロリスにたしなめられた少女マーガレットを演じているのは、ジェニファー・ラブ・ヒューイットだ。ホラー映画「ラストサマー」でブレイク。「ラストサマー2」「ハートブレイカー(2001)」「タキシード(2002)」「ガーフィールド」などに出演している。「天使にラブ・ソングを2」の撮影には、最年少の14歳で参加しており、ゴールドバーグに関するエピソードを披露している。
「ウーピーが生徒全員にディレクターズ・チェアを買ってくれたんです。みんなでお礼を言ったら『お礼なんていらないわ。その椅子は責任のあらわれなの。もしあなたたちが自分のできる限りのことをしなかったらセットにいる価値なんてないのよ』って」
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「聖歌隊なんてダサい。今どき流行らない」という生徒たちを引き連れ、デロリスが訪れた“敬老の集い”で披露される。劇中で歌い上げるのは、デロリスと前作にも登場した「セント・キャスリン聖歌隊」のメンバー。60年代のモータウン・サウンドを彩ったソウル・コーラス・グループ「テンプテーションズ」が1970年に発表した楽曲。
ゴスペル讃美歌。劇中では、聖歌隊への参加を拒んでいたリタが、友人ターニャとデュエットするシーンで使用。その光景を目撃したシスター・メアリー・ロバートが、リタの歌唱力を知り、デロリスに対して「彼女は悩みを抱えている。あの子を救ってあげて」と伝えることに。
エドウィン・ホーキンズが18世紀の賛美歌を基にして書いた楽曲。劇中では、特訓を重ねた音楽クラスの面々が、校内コンサートで披露する場面で使用。大きな声を出せなかったウェスリー・グレン・“アマール”・ジェームズ(ライアン・トビー)が、デロリスとの特訓で才能が開花。ソロパートでは観客だけでなく、デロリスや仲間たちをも驚かせる熱唱を見せつける。
デロリスがリタの母親を訪ねた際、部屋の中で流れている。R&Bグループ・Hi-Five(ハイ・ファイブ)のヒット曲(1993年)。
合唱コンクール出場に必要な寄付金集めの集会で披露。歌い手は、デロリスとシスターたち。「ファンクの帝王」として音楽界に君臨したジェームス・ブラウンの1976年にリリース。
「Get Up Offa That Thing」と組み合わさる形で登場した楽曲。女性コーラスグループ「マーサ&ザ・ヴァンデラス(Martha Reeves & The Vandellas)」が1964年に初めて歌唱し、その後、キンクス、ママス&パパス、グレイトフル・デッド、ヴァン・ヘイレン、ミック・ジャガー&デビッド・ボウイがカバーしてきた。
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ベートーベン交響曲第9番第4楽章の主題旋律(歓喜の歌)にヘンリー・バン・ダイクが新たな歌詞(英語)を付けたもの(1907年)。劇中では、合唱コンクールで歌われており、メインボーカルはリタを演じたローリン・ヒル。ノーティー・バイ・ネーチャーによる「O.P.P.」、ジャネット・ジャクソンの「What Have You Done For Me Lately」といったヒット曲を組み込んだアレンジとなっている。
エンディングで出演者が総出で歌う曲。マービン・ゲイとタミー・テレルが1967年に発表した楽曲で、のちにソロ・シンガーとなったダイアナ・ロスがカバーし全米No.1を獲得している。
エンディングで使用された主題歌。ソウルの伝説的歌姫アレサ・フランクリンが、C+C MUSIC FACTORYが1991年に発表した「Pride (A Deeper Love)」をカバーした楽曲(1994年)。
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第3弾の進捗が発覚したのは、ゴールドバーグがホストのひとりを務めるトーク番組「ザ・ビュー」に、シスター・メアリー・パトリック役のキャシー・ナジミーが登場した時のこと。ナジミーが出演したヒット作「ホーカスポーカス」の続編「ホーカスポーカス2」(アン・フレッチャー監督)がディズニープラス向けに制作。同作が好評を博したことも奏功し、長らく動きのなかった第3弾の実現の可能性が一気に高まったと、ゴールドバーグが発言した。
これに対し、ナジミーは「3の正式な話はまだ聞いていないの。噂は聞いているんだけどね。ものすごく楽しくなると思う。存命中の修道女さんたちと、また会うのが楽しみ」と話していた。
11月29日(現地時間)、ゴールドバーグはジミー・ファロンが司会を務める米人気トーク番組「ザ・トゥナイト・ショー」に出演。その場で第3弾の開発状況を明かし「台本を受け取った」と告白。その内容を気に入っている様子で「目を通すべき大人たちが大勢いる。彼らが邪魔しなければ、かなり良い作品になると思う」と話していた。
ゴールドバーグはデロリス役を続投し、「マデアおばさん」シリーズで知られるヒットメーカーのタイラー・ペリーとともにプロデュースも兼任。「ハイスクール・ミュージカル:ザ・ミュージカル」のショーランナーとして知られるティム・フェデリーが監督を務める予定だ。
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