藤井道人プロデュース、黒羽麻璃央&穂志もえか共演「生きててごめんなさい」2月3日に公開
2022年10月14日 10:00

「新聞記者」「余命10年」の藤井道人がプロデューサーを務め、黒羽麻璃央、穂志もえかが共演する「生きててごめんなさい」が、2023年2月3日に公開されることが決定。藤井の下で多くの作品に携り、ドラマ「アバランチ」で、藤井とともに演出を担当した新鋭・山口健人が、現代の日本の若者たちが抱える「病み」を鋭い視点で描く。
出版社の編集部で働く主人公・園田修一を演じるのは、ミュージカル「刀剣乱舞」のメインキャラクターである三日月宗近役を演じた黒羽麻璃央。修一と同棲している清川莉奈役は、「少女邂逅」「街の上で」の穂志もえかが務める。松井玲奈(「よだかの片想い」)が修一の高校の先輩・相澤今日子、安井順平(「燃えよ剣」)が、修一が編集を担当する売れっ子コメンテーター・西川洋一を体現。冨手麻妙(「全裸監督」)が修一の同僚、八木アリサ(「太陽は動かない」)と飯島寛騎(「仮面ライダーエグゼイド」)が莉奈のバイト先のカップルを演じるほか、安藤聖、春海四方、山崎潤、長村航希が顔をそろえた。
出版社の編集部で働く修一は、小説家になるという夢を抱いていたが、日々の仕事に追われ、諦めかけていた。そんな修一と同棲している莉奈は何をやっても上手くいかず、いくつもアルバイトをクビになり、家でひとり過ごすことが多かった。ある日、修一は高校の先輩で、大手出版社の編集者・相澤と再会し、彼女が務める出版社の新人賞にエントリーすることになる。
同時に、修一は売れっ子コメンテーター・西川を担当することになるが、編集担当に原稿を全て書かせる、西川のやり方に戸惑う。やがて修一は、小説の執筆に全く時間が割けなくなり、焦り始める。そんなとき、莉奈がふとしたきっかけで西川の目に止まり、修一とともに出版社で働くことに。修一は、西川と出版社の皆が莉奈をちやほやする光景に嫉妬心を抱き、彼女への態度が冷たくなっていく。いつしか、ふたりの間では喧嘩が絶えなくなり――。
山口監督は、「怒りや悲しみは日常の喧騒に埋もれて行き場を無くし、人生の意味なんて考える余裕もなく、心の叫びを声にできないまま生きることが当たり前になってしまったカップル。映画の主人公にはならなそうなふたりだけど、そこには現代社会に生きる人々が抱える生きづらさが詰まっています。この物語は、ヒーローやヒロインの物語ではなく、”あなた”の物語です」と語る。藤井は、本作を「ややこしいけど愛おしい、ふたりの男女が傷つけ合いながらも自分と向き合っていく、新しい恋愛映画」と表現。「剥き出しの感情をぶつけ合う黒羽麻璃央君と穂志もえかさんの芝居は、監督として嫉妬してしまうほど素晴らしかったです」と賛辞をおくった。
あわせて披露されたポスターは、修一と莉奈が目を閉じ、額を合わせる姿を活写。ふたりの不安定な関係を表すかのように、「きっと大丈夫。多分。」とう言葉が切り取られている。
「生きててごめんなさい」は、23年2月3日に東京のシネ・リーブル池袋、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国で順次公開される。山口監督、藤井のコメント(全文)は、以下の通り。
この物語には、世界を救うヒーローもロマンチックな大恋愛を繰り広げるカップルもいません。主人公になりたくてもなれず、脇役に甘んじて生きるカップルの物語です。
怒りや悲しみは日常の喧騒に埋もれて行き場を無くし、人生の意味なんて考える余裕もなく、心の叫びを声にできないまま生きることが当たり前になってしまったカップル。映画の主人公にはならなそうなふたりだけど、そこには現代社会に生きる人々が抱える生きづらさが詰まっています。この物語は、ヒーローやヒロインの物語ではなく、”あなた”の物語です。
強烈にネガティブなタイトルですが、見終わって劇場を出たら、少しポジティブになって明日も生きよう!と思えるはず。そうなってもらえたら嬉しいなぁ。是非、劇場でご覧頂けたら嬉しいなぁ。
「生きててごめんなさい」は、ややこしいけど愛おしい、ふたりの男女が傷つけ合いながらも自分と向き合っていく、新しい恋愛映画だと思っています。剥き出しの感情をぶつけ合う黒羽麻璃央君と穂志もえかさんの芝居は、監督として嫉妬してしまうほど素晴らしかったです。
物事の重さ、軽さ。深さ、浅さ。本物と偽物。きっと、監督が日々悩み続けて来たであろう葛藤が、余すことなく描かれています。BABEL LABELを黎明期から支えた山口健人のオリジナル映画を是非お楽しみに。
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