【第45回日本アカデミー賞】清原果耶が最優秀助演女優賞 震災と生活保護描く「護られなかった者たちへ」で難役演じ切る
2022年3月11日 21:58

第45回日本アカデミー賞の授賞式が3月11日、東京・グランドプリンスホテル新高輪国際館パミールで行われ、「護られなかった者たちへ」の清原果耶が最優秀助演女優賞を受賞した。
ベストセラー作家・中山七里の同名ミステリー小説を「8年越しの花嫁 奇跡の実話」の主演・佐藤健と瀬々敬久監督のコンビ、阿部寛の共演で映画化。東日本大震災から9年後、宮城県内の都市部で全身を縛られたまま放置され餓死させられるという凄惨な連続殺人事件から派生したドラマを描く。
清原は昨年、「花束みたいな恋をした」「まともじゃないのは君も一緒」「砕け散るところを見せてあげる」「夏への扉 キミのいる未来へ」と、本作「護られなかった者たちへ」と5本の映画に出演。また、連続ドラマ「おかえりモネ」のヒロイン役でも注目を集めた。
(C)東京写真記者協会物語のカギを握るケースワーカーを演じた清原は「まずはケースワーカーという職業の勉強をしました。資料を読んだり現地へ伺って考えました。人間の多面性が描かれている役だったので、バランスを取るのが難しかったです。楽しい気持ちでいられる役ではなかったですが、真剣にいろいろ考えながら、阿部さん、佐藤さんとたわいもない会話で楽しみました」と役作りと撮影を振り返る。
(C)東京写真記者協会プレゼンターの黒木華から最優秀助演女優賞を告げられた清原は、「自分が受賞させていただくとは微塵も思っていなかったのでびっくりしています。名誉ある賞をいただいてうれしく思います。『護られなかった者たちへ』という映画、円山幹子という役を通して、人間の生きる原動力、動くきっかけは人それぞれ様々な理由があるでしょうが、何かみんなが報われるような世の中になればいいなと思いながら演じていました。たくさんのみなさんの支えがあっていただいた賞。俳優として、映画を愛する人間としてこれからも精進していきたい」と感謝と抱負を述べた。
共演した佐藤健と阿部寛は「現場は重い空気がありましたが、今度は楽しい作品でご一緒したいです」(佐藤)、「彼女は難しい役でしたが、すごい女優さんだなと思いました」(阿部)とエールを送った。
優秀助演女優賞は、石原さとみ「そして、バトンは渡された」、草笛光子「老後の資金がありません!」、西野七瀬「孤狼の血 LEVEL2」、広瀬すず「いのちの停車場」が受賞した。
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