「DUNE デューン 砂の惑星」公開記念 大画面で堪能したいSF映画5選 【映画comシネマStyle】
2021年10月17日 14:00
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毎週テーマにそったおすすめ映画をご紹介する【映画.comシネマStyle】。
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「ブレードランナー2049」「メッセージ」のドゥニ・ビルヌーブ監督、ティモシー・シャラメ主演で、SF小説の古典を新たに映画化した「DUNE デューン 砂の惑星」がいよいよ公開となります。IMAX規格で撮影された大迫力の砂の世界を、大画面で体感して、映画の世界に是非没入してください。
今回は、「DUNE デューン 砂の惑星」のように「大画面で堪能したいSF映画」を特集。Twitterで皆さんのおすすめ映画を募集し、3作品をセレクトして、アンケートを実施しました。
アンケート結果をもとに、上位3作品とおすすめの映画をご紹介します。
▽【Twitter投票第1位】見たこともないバトルやレースに大興奮はもちろん、人間ドラマが胸をアツくするSFバトル映画
「アリータ バトル・エンジェル」(2019年/122分/ロバート・ロドリゲス監督)
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国内外問わずファンの多い日本の大ヒットSF漫画「銃夢(ガンム)」を、長年に渡り映画化を熱望していたジェームズ・キャメロンが脚本・制作として携わり、脳以外はサイボーグ化されたヒロイン“アリータ”が爆誕。今回のTwitter投票でも日本はもちろん、海外のファンからの投票もあり第1位に選出され、世界的に愛され続ける作品となりました。
数百年後の未来。スクラップの山のなかから奇跡的に脳だけが無傷の状態で発見されたサイボーグの少女アリータ(ローサ・サラザール)は、サイバー医師のイド博士(クリストフ・ワルツ)によって新たな体を与えられ、目を覚ます。しかし彼女は、自分の過去や、いまいる世界についてなど、一切の記憶が失われていた。やがてアリータは、自分が300年前に失われたはずの最終兵器として作られたことを知り、そんな兵器としての彼女を破壊するため、次々と凶悪な殺人サイボーグが送り込まれてくる。アリータは、あどけない少女の外見とは裏腹の驚異的な格闘スキルをもって、迫り来る敵たちを圧倒していくが……。
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公開当時も話題になっていたのが、全身サイボーグであるアリータをどう表現するかでした。人間だけれども、体は人間ではない、そんな曖昧な存在が、見事CGで表現され、実写だけれどアニメのような不思議な少女が生まれました。もしかしたら、このビジュアルに尻込みをしてしまうかもしれませんが、見れば見るほど圧倒的な“アリータ”という存在にどんどん心が惹かれていくはずです。
また、近未来のくず鉄町で繰り広げられるバトルやモーターボールというローラースケートで駆け抜けるレースは、大画面でしっかりと堪能したくなるシーン。体の一部や全部がサイボーグ化した人々が繰り出す未知の動きは、見ているだけで鳥肌が立ちます。
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バトルやレースなどの圧倒的な映像に加え、アリータと周りの人々とのドラマがまたこの作品に心奪われる理由です。一切の記憶をなくしたアリータを娘のようにやさしく見守るイド、何もかもが初めてでいろいろなことに目を輝かせるアリータ、アリータを思いながらも夢との間で揺れ動くヒューゴ、そして初めて知る恋の結末。見たことのないような世界感に没入できるのは、この登場人物ひとりひとりが魅力的で、どこか感情移入してしまうからではないでしょうか。是非素晴らしい映像体験とともに、このドラマに酔いしれてください。
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▽【Twitter投票第2位】ノーラン監督が創出した、過酷で美しい宇宙空間
「インターステラー」(2014年/169分/クリストファー・ノーラン監督)
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「ダークナイト」「インセプション」のクリストファー・ノーラン監督が、人類の滅亡が迫る近未来を舞台にしたオリジナル作品。マシュー・マコノヒーをはじめ、アン・ハサウェイ、ジェシカ・チャステイン、マッケンジー・フォイ、ティモシー・シャラメ、ケイシー・アフレック、マット・デイモン、ノーラン作品常連のマイケル・ケインら豪華キャストが顔をそろえました。
環境の変化や世界的な飢饉によって、寿命が尽きかけた地球。元エンジニアのクーパー(マコノヒー)は家族や人類の未来を守るため、ブランド博士(ハサウェイ)らとともに、新たな居住地を求めて未知の宇宙へと旅立つ。
「インセプション」「ダンケルク」「TENET テネット」――ノーラン監督作品は、どれも大スクリーンで堪能したい作品ばかり。なかでも宇宙への旅を描いた「インターステラー」は、とりわけ「大スクリーン一択」な作品であることは間違いないでしょう。クーパーら探査クルーたちは、人類が居住可能な惑星を求め宇宙へ旅立つという、英知の限界を超えたミッションに挑みます。その旅路で目撃する、波が山のように立ち上がっている水の惑星、氷に覆われた惑星、ワームホール(時空の歪み)、ブラックホールなど、想像を超えた場所の数々を、是非スクリーン(できればIMAX)で目撃し、予測不能なことが起こり続ける、過酷でありつつも美しい宇宙空間を体感してほしいのです。
なかでも衝撃を受けたのは、水の惑星で聞いた波の轟音でも、ワームホールを抜ける際の空間を切り裂くような音でもなく、宇宙の静けさ。無音状態がある種の“圧”を伴って観客をすっぽりと包みこみ、地球から遠く隔たった場所にいるという孤独感をまざまざと思い出させるのです。
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相対性理論や量子力学など、科学の知識がないと難しさを感じる箇所もありますが、だからこそ何度も見返し、深遠なる宇宙に思いを馳せたくなります。宇宙理論の研究で知られる天才物理学者キップ・ソーンが製作総指揮に名を連ねており、見れば見るほど、ディテールとリアリティへのこだわりを見出すことができるかもしれません。
そして、観客の脳を高速回転させるような圧倒的かつ独創的な世界観だけではなく、誰もが共感できる骨太なヒューマンドラマが貫かれているところが、ノーラン作品の魅力のひとつ。前代未聞のミッションに携わる人々の“弱さ”、そして大切な誰かを思う愛の“強さ”に胸を打たれます。
2020年夏には、「TENET テネット」公開にあわせ、「ダークナイト」「インセプション」「インターステラー」「ダンケルク」がIMAXで上映され、映画ファンを歓喜させました。今後、ノーラン監督の最新作公開時には、過去作のIMAX再上映を期待したいところですね。
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▽【Twitter投票第3位】巨匠キューブリックによる、時代を先取りし過ぎた難解SF超大作
「2001年宇宙の旅」(1968年/140分/スタンリー・キューブリック監督)
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スタンリー・キューブリック監督と原作者アーサ・C・クラークによる、映画史を代表する不朽の傑作SF。当時最先端の映像技術を駆使し、宇宙旅行、人工知能、地球外生命体などを驚異的な映像で描いた。「ツァラトゥストラはかく語りき」など、クラシック音楽の使い方も斬新。映画評論家からは「難解だ」と一蹴される一方で、ヒッピーの若者たちからは宗教的な崇拝を得た、超大作にしてカルト的人気を誇る作品。
月に人が住むようになった時代。月のクレーターの地中から謎の石碑が発掘され、宇宙評議会のフロイド博士が調査に向かう。それから18カ月後、最新型人工知能「HAL(ハル)9000型コンピュータ」を搭載した宇宙船ディスカバリー号は、デビッド・ボーマン船長(ケア・デュリア)、フランク・プール(ゲイリー・ロックウッド)ら5人のクルーを乗せて木星探査に向けて航行していた。しかし、その途上でHALが探査計画に対して疑問を抱いていることを打ち明ける。ボーマンとプールはHALの不調を疑い、いざというときはHALの回路を切断することを決めるが、それを知ったHALは反乱を起こす。
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そもそもこの映画は、70ミリフィルムという当時最新の大画面スクリーン用フォーマットで製作された映画です。だから、大画面で見るのが礼儀ですね。1968年の製作ですが、宇宙船の中でペンが浮遊する映像や、CAが360度歩行するシーンなど、CGのない時代に「どうやって撮影したんだ?」というシーンのオンパレードで、とにかく衝撃的。キューブリックの変態っぷりが存分に楽しめます。しかし、物語はとても難解なので、「2001年宇宙の旅 ネタバレ」などで検索し、出てきたページを頼りに何度も鑑賞するのをオススメします。
私は1970年代後半、高校生の時に初めて見て爆睡。ビデオがなかった時代なので、リバイバル上映の度に何度も見ましたが、自力では理解できず、レーザーディスクの時代になってようやく理解できました。今から53年も前の映画ですが、AIが人間の知能を超えるシンギュラリティ的な概念がこの映画で描かれているのは驚きです。あと、月に聳えるモノリスも、似たような物体がつい最近世界中で発見されて話題になってました。古典でありながら、未来を予言し、後世に影響を与えている。
「スター・ウォーズ」ももちろんですが、この映画に影響を受けていないSF宇宙案件はないでしょう。また、この映画を超える宇宙案件も存在しない。映画ファンならば、人生で最低一回は、大画面で鑑賞したい一作です。
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▽魅惑の海底世界×息つく間もないアクションを、是非4DXで!
「アクアマン」(2018年/143分/ジェームズ・ワン監督)
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DCコミックスのヒーローで、海洋生物と意思の疎通ができるアクアマンが活躍する海中バトルエンタテインメント。
海底に広がる巨大な帝国アトランティスを築いた海底人たちの王女アトランナ(ニコール・キッドマン)を母に持ち、人間の血も引くアクアマン(ジェイソン・モモア)は、アーサー・カリーという名の人間として地上で育てられた。やがて、アトランティスが人類を征服しようと地上に攻め入り、アクアマンは、アトランティスとの戦いに身を投じていく。
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人間には伝説だと思われていた、海底の帝国アトランティス。海の生き物たちが泳ぎ回り、ネオンのような光が輝く海底世界は、大スクリーンで見れば、一気に引きこまれること間違いなし。どこを切り取っても、抜群の画力があるのです。
そして、観客に息つく間を与えないアクションの畳みかけは、是非4DXで体感したいところ。まるでワン監督に心のうちを全て見透かされているかのように、緊張を解き、少しまったりしようとした絶妙なタイミング(!?)で、何らかの爆発が起こるか、何者かが攻撃を仕掛けてきます(体感では5分に1回くらい)。またバトルシーンは海中だからこそ、不思議な浮遊感があり、自由自在かつ唯一無二のアクションが実現。地上のイタリア・シチリア島のバトルでは、水を操り、敵を撃退していくメラ(アンバー・ハード)の活躍に注目です。
なお再びワン監督がメガホンをとる続編「アクアマン・アンド・ザ・ロスト・キングダム(原題)」は、2022年12月16日に全米で公開予定。モモア、ハード、パトリック・ウィルソン、ヤーヤ・アブドゥル=マティーン2世らが続投します。画面いっぱいに広がる魅惑の海底世界を、是非スクリーンで堪能してください!
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▽ロック様と一緒に倒壊する建物のなかを縦横無尽に駆け回る
「カリフォルニア・ダウン」(2015年/114分/ブラッド・ペイトン監督)
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「ワイルド・スピード」シリーズや「ヘラクレス」などでアクションスターとして活躍するドウェイン・ジョンソンが屈強なレスキュー隊員を演じ、米カリフォルニアを襲う未曽有の災害から家族を守る姿を描いたディザスターパニック映画。
カリフォルニアの太平洋岸に1300キロにわたってのびるサン・アンドレアス断層が横ずれし、巨大地震を引き起こした。ロサンゼルス、サンフランシスコ、ラスベガスと大都市が相次いで壊滅するなか、ヘリコプターを使った高度上空での任務を専門とするレスキュー隊員が、愛する娘と被害にあった人々を救うため駆けめぐる。
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カリフォルニアを襲う大規模な災害で、有名な観光地やビル街が次々と倒壊していくさまは、映画であっても冷や汗が止まらない映像です。しかし、そこを縦横無尽に、ヘリコプター、トラック、小型飛行機、モーターボートを駆使して、娘のために飛び回るロック様(ドウェイン)を見てると最高に気分が高揚します。
次から次に襲い掛かってくる災害の数々は、手に汗を握ってしまい、見終わった後なぜか汗だくになってしまうほど。絶対に実際に起きてほしくないような現象を、映画だからこそ大画面で体験・体感して、家の防災道具を今一度確認したくなりました。
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