【全米映画ランキング】マーベル新作「シャン・チー テン・リングスの伝説」が首位デビュー
2021年9月8日 09:00

9月に入り、サマーシーズンの終わりを告げるレイバー・デイ(労働者の日)の連休を迎えた全米映画興行。例年なら1年で最も興収が低くなる週末だが、今年はマーベル・スタジオの新作「シャン・チー テン・リングスの伝説」が公開され、レイバー・デイの週末としては新記録となる約7100万ドル、連休を含む4日間では約9000万ドルのオープニング興収を稼ぎ出し、見事首位デビューを飾った。
マーベル・スタジオがMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)25作目にして初めてアジア系のスーパーヒーローを起用した同作。サンフランシスコでホテルマンとして働く武術の達人ショーン=シャン・チーが自身と生き別れた妹に身の危険が迫っていることを知り、壮大な戦いに身を投じていく姿が描かれる。これまでのレイバー・デイ連休の週末4日間のOP興収最高記録は2007年公開のロブ・ゾンビ監督作「ハロウィン」(約3060万ドル)だったが、「シャン・チー」は大幅に記録を塗り替える結果となった。
この好成績は、配給のディズニーがコロナ・パンデミック以降、戦略的に行っていた自社配信サービスDisney+での劇場公開作の同時配信を一旦ストップし、実験的に劇場独占公開にしたことが大きく影響したとみられている。ディズニー配給作では8月に公開されたライアン・レイノルズ主演の「フリーガイ」も、「シャン・チー」と同様に劇場独占公開でスタートし、劇場公開45日後にDisney+で配信することになっているが、やはり業界の予想を上回る興収(北米で約9400万ドル、全世界で約2億4100万ドル)をあげており、「シャン・チー」も「フリーガイ」以上の興収が見込まれている。ディズニーは11月公開予定のMCUの次回作「エターナルズ」の公開形式をまだ発表していないが、「シャン・チー」の好成績を受けて、劇場独占公開でスタートする可能性も出てきた。
「シャン・チー」はレビューも上々で、Disney+での配信が始まる10月中旬まで、どこまで興収を伸ばすか注目を集めることになりそうだ。出演はタイトルロールに中国系カナダ人のシム・リウ、トニー・レオン、オークワフィナ、ミシェル・ヨー、ベネディクト・ウォンにオスカー俳優のベン・キングズレー。監督はブリー・ラーソン主演の「ショート・ターム」「ガラスの城の約束」やマイケル・B・ジョーダン主演「黒い司法 0%からの奇跡」のほか、マイケル・マン監督とともにTVシリーズ「TOKYO VICE」の演出も手がけているデスティン・ダニエル・クレットン。
2位は前週首位だったジョーダン・ピール製作・脚本によるホラー「キャンディマン」で累計は約4100万ドルに。3位にはライアン・レイノルズ主演の「フリーガイ」が入った。
今週末は、ポール・シュレーダー監督・脚本のスリラー「The Card Counter」(オスカー・アイザック、ティファニー・ハディッシュ、タイ・シェリダン、ウィレム・デフォー出演)などが公開される。
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