濱口竜介監督×村上春樹原作「ドライブ・マイ・カー」カンヌ国際映画祭コンペ部門に選出! 上映尺は179分に
2021年6月3日 19:00

濱口竜介監督(「ハッピーアワー」「寝ても覚めても」)が村上春樹氏の短編小説を映画化する「ドライブ・マイ・カー」(8月20日公開)が、第74回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に正式出品されることが決定。あわせて、本作の上映尺が2時間59分(179分)であることも発表された。
村上氏の短編小説集「女のいない男たち」(文春文庫刊)に所収された「ドライブ・マイ・カー」を映画化。濱口監督が、オリジナルの要素を加えながらも、原作の精神を受け継いだ脚本を創出。西島秀俊が主演を務め、三浦透子、岡田将生、霧島れいかが共演した。

カンヌ国際映画祭の最高賞「パルムドール」を競う部門として注目が集まるコンペティション部門。同部門には、是枝裕和、ケン・ローチ、ジム・ジャームッシュ、グザビエ・ドランなど世界の名だたる監督たちの作品が出品されてきた。2019年には、ポン・ジュノ監督作「パラサイト 半地下の家族」がパルムドールに輝き、その後アカデミー賞も獲得。濱口監督にとっては、商業長編デビュー作「寝ても覚めても」に続き、2度目の同部門出品という異例の快挙となった。

海外セールスを担当するのは世界的セールスカンパニー「The Match Factory」。これまでにも、アキ・カウリスマキ、アピチャッポン・ウィーラセタクンなどの名匠を数多く手掛けており、想像し得ないラストへと導く本作について「心に直接響く、感動的なこの作品を国際マーケットでシェアできることが待ちきれない!」と惚れ込んでいる。また、グザビエ・ドラン、ダルデンヌ兄弟作品などを配給してきた「Diaphana」によるフランス公開も決定している。
今回の一報に際し、濱口監督、西島、三浦、岡田、霧島が喜びのコメントを発表している。詳細は、以下の通り。

先日完成を迎えた映画「ドライブ・マイ・カー」が、第74回カンヌ国際映画祭オフィシャルコンペティションに選出されました。歴史あるこの映画祭で、多くの観客がこの映画と初めて出会うことを想像して湧き上がるような興奮を感じています。
この映画に写った素晴らしい俳優たちの演技を、そこから世界に向けて示せることにワクワクします。この映画に携わったすべてのキャスト・スタッフ、そして原作者の村上春樹さんにこの場を借りて、心からの御礼を申し上げます。本当にありがとうございました。未だコロナ禍の困難な状況下ではありますがカンヌの地を、ともにこの映画を作った仲間たちと踏むことができたらこの上なく幸せなことです。今は上映のその時を心待ちにするばかりです。

濱口監督は、恋人や友人同士の心の機微を厳しく、美しく描いてきました。
今作品、村上春樹さん原作の映画「ドライブ・マイ・カー」では家族について、そしてより遠い人との関係について描いています。絶望の果てに人は再生出来るのか。撮影をしながら監督はずっと問い続けていたと思います。
監督が人間について深く思考し愛情を注いだ「ドライブ・マイ・カー」のカンヌ映画祭コンペ部門選出を心から嬉しく思います。濱口監督、おめでとうございます。沢山の皆さんに観て頂けることを祈っております。

沢山の方の目に触れる大きな機会をいただけたこと、本当に嬉しく思います。心から尊敬できるスタッフ・キャストの皆さまと一緒に仕事ができて、本当に幸せな時間でした。改めて、「ドライブ・マイ・カー」という作品に参加させていただけたことに、感謝の気持ちでいっぱいです。海の向こうの方々にどんな風に届くのか、今からとても楽しみです。

こんな嬉しいニュースはありません。
キャスト、スタッフは監督が作った脚本に真摯に取り組み、改めて映画の力を感じた気がします。
海外のキャストとも映画祭の話をしていたので、まさかまさかで、、この話を聞いたときは時間が止まってしまいました。
僕自身この映画を見て心が震えました。この映画に参加できて幸せ者です。
海外の方々にもこの映画の素晴らしさが伝わることを願っています。

この作品に出会い、参加できたことに心から感謝しています。私にとって宝物のような作品です。そしてこの素晴らしい知らせを受け、監督はじめキャスト、スタッフの皆様の顔を思い浮かべながら喜びで胸が熱くなりました。全員の心が真っ直ぐ込められたこの映画をたくさんの方々に観て頂けることが大変嬉しく、こんなに幸せなことはありません。
改めて濱口監督おめでとうございます。
(C)2021「ドライブ・マイ・カー」製作委員会
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