【今日もイケメン、明日もイケメン】「菅田将暉」色とりどりの魅力があふれる個性派イケメン!/「花束みたいな恋をした」
2021年2月3日 12:00
映画.comの“イケメン”大好き編集部員Mが、いま映画館で会えるイチオシの“イケメン”映画俳優を紹介! 今回は、菅田将暉をピックアップします。
人気マンガの実写版から過激な問題作まで幅広いジャンルで活躍し、作品ごとに違う魅力で観客を惹きつけてきた菅田将暉。恋愛ものでは個性的な役柄を演じることが多い菅田ですが、現在公開中の「花束みたいな恋をした」では、昨年公開された「糸」に続いて“どこかにいそうな普通の青年”を、役に寄り添いながら生き生きと演じています。
誰もが経験するような“ありふれた恋”を、あたたかい眼差しでていねいに描いた今作。前半は胸キュンシーンの連続ですが、後半は号泣必至の展開が待ち受けていますので、涙腺が弱い方はバスタオル必携&ひとり鑑賞をオススメします!
「最高の離婚」「カルテット」など、数々の名作ドラマを生み出してきた坂元裕二が、初めて映画向けに脚本を書き下ろした最新作。執筆段階から主演に菅田と有村架純を想定して書き上げたとあって、スクリーンに映るふたりは役柄そのものです!
東京・京王線の明大前駅で終電を逃して知り合った麦と絹。その場の流れで始発まで一緒に時間をつぶすことになったふたりは、本や音楽の趣味が驚くほど似ていたことで、瞬く間に意気投合します。服の好みや物の考え方もそっくりで、会うたびに話題は尽きず、気付けばいつも終電間近に。ふたりは自然と恋に落ちます。
本作のすごいところは、菅田と有村が隣の家に住んでいてもおかしくないくらい平凡な大学生として、日常に溶け込んでいること! バスや電車で海や美術展に出掛け、カラオケで歌い、ファミレスで食事をする麦と絹は、何もかもが等身大。そのごく普通な佇まいが、ふたりの恋を身近で真実味のあるものに感じさせ、共感を誘います。
個人的には有村扮する“絹”はかわいすぎて、自己投影するというより“麦”目線でキュンとしてしまいましたが、菅田が演じる“麦”のどこか親しみのわく姿に、かつての恋人を重ね合わせる人は少なくないはず。中には“麦”に恋愛感情を抱いて、“絹”に焼きもちを焼いてしまう人もいるかもしれません。
付き合うまでのじれったいようなくすぐったいような、甘酸っぱい気持ち。恋人になったばかりの、夢のように楽しい時間。しかし、多くの恋がそうであるように、ふたりの恋はやがて穏やかなものへと変わり、小さなすれ違いが生じるようになっていきます。恋愛の楽しい部分だけでなく、寂しかったり虚しかったり苦しかったりするネガティブな部分にも真正面から向き合った本作。ありふれているけれど、とびきり愛しい“花束みたいな恋”の結末に、きっと涙があふれて止まらなくなるはずです。
16歳でデビュー以来、助演含め40本以上の映画に出演してきた菅田。いずれも力作揃いですが、今回は「花束みたいな恋をした」のように“普通”の演技が光る作品と、恋愛映画を中心にオススメ作品を紹介します!
同名の人気マンガを菅田と池松壮亮主演で実写化した会話劇。ふたりの男子高校生が川べりでとりとめのない話をするだけのシンプルな映画ですが、その絶妙な掛け合いがなんとも楽しく、ほっこりした気持ちになります。
菅田が演じたのは、サッカー部を退部して暇を持て余す瀬戸役。学校からの帰り道、川べりで本を読んでいた内海(池松)に話しかけ、その日以来、何となく放課後を一緒に過ごすようになります。開けっ広げな性格でちょっとおバカな瀬戸と、秀才で寡黙な性格の内海は、一見、共通点がないようで、不思議と波長が合う様子。漠然とした将来への不安や、それぞれの家庭の悩み、三角関係の恋など、会話から垣間見える彼らの日常が、おかしく、切なく、愛おしい。大阪出身の菅田のネイティブな関西弁と、“どこかにいそうな普通の高校生”姿が堪能できる作品です。
人気ボーカルグループ「GReeeeN」のヒットソング「キセキ」の誕生にまつわるエピソードを映画化した青春ムービー。「GReeeeN」といえばメンバー全員が現役の歯科医師ということで知られていますが、本作ではなぜ彼らが歯科医師とミュージシャンを両立することになったのかが描かれます。菅田はグループのリーダー・ヒデ役を務め、親の期待に応えようと歯科医師を目指しながら、ミュージシャンになる夢も諦められない心の葛藤を繊細に表現。家族や仲間と衝突し、時には恋人ともすれ違う中で、自分が本当に進みたい道を模索していきます。
菅田は劇中バンド「グリーンボーイズ」として、横浜流星、成田凌、杉野遥亮とともにCDデビューも飾り、「ミュージックステーション」にも出演。力強いパフォーマンスと歌唱力を見せつけ、その約4カ月後、ソロ歌手としてデビューを果たしました。
東村アキコの人気コミックを、能年玲奈主演で実写映画化した現代版シンデレラストーリー。本作で“女装男子”に扮した菅田は、役づくりで減量はもちろん、エステや骨格矯正にも通い、キュートなミニスカート姿を披露! ハイヒールも履きこなし、女子顔負けの脚線美で目をくぎ付けにしました。
菅田扮する蔵之助はファッション好きが高じて、女装姿で街を歩くようになった究極のおしゃれ男子。能年演じるクラゲオタクの月海と出会い、男子禁制のアパート「天水館」で暮らすオタク女子集団“尼~ず”たちと交流を深めていきます。世間の常識にとらわれない蔵之助は、柔軟でありながら、芯の通った性格の持ち主。可愛らしさとかっこよさ、柔らかさと逞しさを兼ね備えた難易度の高いキャラクターを、菅田は見事に体現し、原作ファンをも唸らせました。コメディタッチのポップな作品ですが、菅田の役者魂が感じられる一作です。
昨年公開された「糸」で壮大な愛の物語を紡いだ菅田と小松菜奈が、「ディストラクション・ベイビーズ」に続いて共演し、強烈に惹かれ合う10代のカップルを演じた青春ラブストーリー。「ピース オブ ケイク」でも知られる人気漫画家・ジョージ朝倉の同名少女コミックを、山戸結希監督が美しい映像と独自の世界観で実写映画化し、話題を呼びました。
菅田はまぶしい金髪姿で、神主一族の跡取り息子コウを熱演。自由奔放な少年をカリスマ性たっぷりに演じ、その危うい美しさで観客を魅了しました。“一生に一度の恋”をヒリヒリと焼け付くような痛みとともに描いた本作は、ラブシーンも衝撃的。海に飛び込むのは序の口で、首元にこぼれたジュースを舌で舐めとったり、首を押さえつけながら唾を吐きかけたり…! 菅田と小松の透き通るような美しさと、体当たりの演技が脳裏に刻まれる、異色の純愛映画です。
新型コロナの影響で新作映画の公開延期が続いていますが、今年は山田洋次監督作「キネマの神様」(4月16日公開)、「キャラクター」(6月公開)に続いて、大ヒット密室スリラーの日本版リメイク「CUBE」(10月22日公開)の公開も決定した菅田。28歳の誕生日である2月21日には、初のオンラインライブの開催も決定しています。多彩な才能を持つ菅田が、次はどんな分野でどんな新しい魅力を見せてくれるのか。21年も彼の動向から目が離せません!
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父親と2人で過ごした夏休みを、20年後、その時の父親と同じ年齢になった娘の視点からつづり、当時は知らなかった父親の新たな一面を見いだしていく姿を描いたヒューマンドラマ。 11歳の夏休み、思春期のソフィは、離れて暮らす31歳の父親カラムとともにトルコのひなびたリゾート地にやってきた。まぶしい太陽の下、カラムが入手したビデオカメラを互いに向け合い、2人は親密な時間を過ごす。20年後、当時のカラムと同じ年齢になったソフィは、その時に撮影した懐かしい映像を振り返り、大好きだった父との記憶をよみがえらてゆく。 テレビドラマ「ノーマル・ピープル」でブレイクしたポール・メスカルが愛情深くも繊細な父親カラムを演じ、第95回アカデミー主演男優賞にノミネート。ソフィ役はオーディションで選ばれた新人フランキー・コリオ。監督・脚本はこれが長編デビューとなる、スコットランド出身の新星シャーロット・ウェルズ。
「苦役列車」「まなみ100%」の脚本や「れいこいるか」などの監督作で知られるいまおかしんじ監督が、突然体が入れ替わってしまった男女を主人公に、セックスもジェンダーも超えた恋の形をユーモラスにつづった奇想天外なラブストーリー。 39歳の小説家・辺見たかしと24歳の美容師・横澤サトミは、街で衝突して一緒に階段から転げ落ちたことをきっかけに、体が入れ替わってしまう。お互いになりきってそれぞれの生活を送り始める2人だったが、たかしの妻・由莉奈には別の男の影があり、レズビアンのサトミは同棲中の真紀から男の恋人ができたことを理由に別れを告げられる。たかしとサトミはお互いの人生を好転させるため、周囲の人々を巻き込みながら奮闘を続けるが……。 小説家たかしを小出恵介、たかしと体が入れ替わってしまう美容師サトミをグラビアアイドルの風吹ケイ、たかしの妻・由莉奈を新藤まなみ、たかしとサトミを見守るゲイのバー店主を田中幸太朗が演じた。
ギリシャ・クレタ島のリゾート地を舞台に、10代の少女たちの友情や恋愛やセックスが絡み合う夏休みをいきいきと描いた青春ドラマ。 タラ、スカイ、エムの親友3人組は卒業旅行の締めくくりとして、パーティが盛んなクレタ島のリゾート地マリアへやって来る。3人の中で自分だけがバージンのタラはこの地で初体験を果たすべく焦りを募らせるが、スカイとエムはお節介な混乱を招いてばかり。バーやナイトクラブが立ち並ぶ雑踏を、酒に酔ってひとりさまようタラ。やがて彼女はホテルの隣室の青年たちと出会い、思い出に残る夏の日々への期待を抱くが……。 主人公タラ役に、ドラマ「ヴァンパイア・アカデミー」のミア・マッケンナ=ブルース。「SCRAPPER スクラッパー」などの作品で撮影監督として活躍してきたモリー・マニング・ウォーカーが長編初監督・脚本を手がけ、2023年・第76回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門グランプリをはじめ世界各地の映画祭で高く評価された。
文豪・谷崎潤一郎が同性愛や不倫に溺れる男女の破滅的な情愛を赤裸々につづった長編小説「卍」を、現代に舞台を置き換えて登場人物の性別を逆にするなど大胆なアレンジを加えて映画化。 画家になる夢を諦めきれず、サラリーマンを辞めて美術学校に通う園田。家庭では弁護士の妻・弥生が生計を支えていた。そんな中、園田は学校で見かけた美しい青年・光を目で追うようになり、デッサンのモデルとして自宅に招く。園田と光は自然に体を重ね、その後も逢瀬を繰り返していく。弥生からの誘いを断って光との情事に溺れる園田だったが、光には香織という婚約者がいることが発覚し……。 「クロガラス0」の中﨑絵梨奈が弥生役を体当たりで演じ、「ヘタな二人の恋の話」の鈴木志遠、「モダンかアナーキー」の門間航が共演。監督・脚本は「家政夫のミタゾノ」「孤独のグルメ」などテレビドラマの演出を中心に手がけてきた宝来忠昭。
奔放な美少女に翻弄される男の姿をつづった谷崎潤一郎の長編小説「痴人の愛」を、現代に舞台を置き換えて主人公ふたりの性別を逆転させるなど大胆なアレンジを加えて映画化。 教師のなおみは、捨て猫のように道端に座り込んでいた青年ゆずるを放っておくことができず、広い家に引っ越して一緒に暮らし始める。ゆずるとの間に体の関係はなく、なおみは彼の成長を見守るだけのはずだった。しかし、ゆずるの自由奔放な行動に振り回されるうちに、その蠱惑的な魅力の虜になっていき……。 2022年の映画「鍵」でも谷崎作品のヒロインを務めた桝田幸希が主人公なおみ、「ロストサマー」「ブルーイマジン」の林裕太がゆずるを演じ、「青春ジャック 止められるか、俺たちを2」の碧木愛莉、「きのう生まれたわけじゃない」の守屋文雄が共演。「家政夫のミタゾノ」などテレビドラマの演出を中心に手がけてきた宝来忠昭が監督・脚本を担当。
内容のあまりの過激さに世界各国で上映の際に多くのシーンがカット、ないしは上映そのものが禁止されるなど物議をかもしたセルビア製ゴアスリラー。元ポルノ男優のミロシュは、怪しげな大作ポルノ映画への出演を依頼され、高額なギャラにひかれて話を引き受ける。ある豪邸につれていかれ、そこに現れたビクミルと名乗る謎の男から「大金持ちのクライアントの嗜好を満たす芸術的なポルノ映画が撮りたい」と諭されたミロシュは、具体的な内容の説明も聞かぬうちに契約書にサインしてしまうが……。日本では2012年にノーカット版で劇場公開。2022年には4Kデジタルリマスター化&無修正の「4Kリマスター完全版」で公開。※本作品はHD画質での配信となります。予め、ご了承くださいませ。