コッポラ監督、盟友ルーカスの才能惜しむ「『スター・ウォーズ』以外の映画作るべきだった」
2020年12月16日 11:00

「ゴッドファーザー」シリーズや「地獄の黙示録」などで知られる巨匠フランシス・フォード・コッポラが、盟友ジョージ・ルーカスが「スター・ウォーズ」以外の作品を作らなかったことが残念だとの心情を吐露している。
コッポラ監督は、1990年製作の「ゴッドファーザーPARTIII」を再編集した「ゴッドファーザー 最終章 マイケル・コルレオーネの最期」が公開中。同作のプロモーションのために受けた米Vultureのインタビューで、愛弟子にあたるルーカスについてコメントしている。
南カリフォルニア大学の映画学科の学生だったルーカスは、コッポラ監督の「フィニアンの虹」のアシスタントに抜てきされた。ふたりはこれをきっかけに友情を育み、コッポラ監督はルーカスの監督のデビュー作「THX-1138」では製作総指揮を担当し、監督第2作「アメリカン・グラフィティ」ではプロデューサーを務めている。その後も黒澤明監督の「影武者」の製作総指揮を共同で務めたり、ルーカスが所有するスカイウォーカー・ランチ内で育てたブドウを、コッポラ監督が所有するワイナリーに提供したりと、親交を深めてきた。
コッポラ監督は、ルーカスが「スター・ウォーズ」という大ヒットシリーズを生みだしたことに関して、「彼は、多くの人に喜びと幸せと楽しみと、いくらかの英知を与えるものを作り上げた」と絶賛。しかし一方で、「悲しいことに(『スター・ウォーズ』で多忙になったせいで)ほかに企画していた映画を実現できなかった。ジョージは、卓越した才能の持ち主だ。『アメリカン・グラフィティ』を見れば、あらゆる革新性に気付くはずだ。彼はもっと作品を作るべきだった」と惜しんだ。
ルーカスは、2012年にルーカスフィルムをウォルト・ディズニー社に売却。これを機に、ルーカスはエンタメ界から引退している。
コッポラ監督は、「ジョージのことは自分の弟のように大事に思っている」とルーカスにエールを送り、「我々年寄りは(若いクリエイターの)成功を祝わなくてはいけない。たとえば娘のソフィア(・コッポラ)は、ある意味において、すでに私より成功している。人々は(私よりも)彼女の新作に注目している。そうあるべきだと思う」と持論を展開した。
PR
©2025 Disney and its related entities
関連ニュース
映画.com注目特集をチェック
プレデター バッドランド
【うおお…むちゃくちゃ面白そう!!】ストーリーがエグい…!私が次に観る映画は絶対にコレ――!
提供:ディズニー
火の華
【あまりにも凄すぎた】“日本の暗部”に切り込んだ圧倒的衝撃作――フィクションかノンフィクションか?
提供:アニモプロデュース
盤上の向日葵
【「国宝」の次に観るべき極上日本映画に…】本作を推す! 魂の演技対決、至極のミステリー、圧巻ラスト
提供:松竹
てっぺんの向こうにあなたがいる
【世界が絶賛の日本映画、ついに公開】“人生の物語”に賞賛続々…きっとあなたの“大切な1本”になる
提供:キノフィルムズ
好きで好きで、狂いそうになる一作に出合いました
感情移入が止まらない。闇社会でもがく3人の青春と絆が、愛おしくて、たまらなくなる。
提供:THE SEVEN、ショウゲート