ルパン三世のモデルになったフランスのイケオジ ジャン=ポール・ベルモンド傑作選10月開催
2020年8月4日 10:00
[映画.com ニュース]日本ではジャン=リュック・ゴダール監督の「勝手にしやがれ」や「気狂いピエロ」などで知られ、本国フランスでは60~70年代、スティーブ・マックィーン、クリント・イーストウッドと肩を並べたアクション界のレジェンドとして、アラン・ドロンを遥かに凌ぐ人気を誇ったスター、ジャン=ポール・ベルモンドの傑作群をリマスター版で上映する特集「ジャン=ポール・ベルモンド傑作選」が10月30日から開催、日本でソフト化されていなかった作品も含め8作品を紹介する。
「ルパン三世」や「コブラ」のモデルといわれ、ジャッキー・チェンやトム・クルーズらの先駆として、 体を張ったスタントで世界を魅了したベルモンド。日本ではヌーベルバーグの文脈で語られることが多いが、ベルモンドの出演作の神髄は数々の巨匠たちと組んだアクションとコメディにこそある。
上映作品は、ベルモンドがフランスでスターとして君臨した60~80年代の大ヒット・エンタテインメント作品で、フィリップ・ド・ブロカ監督作「大盗賊」(61)、ジェラール・ウーリー監督作「大頭脳」(69)、アンリ・ベルヌイユ監督作「恐怖に襲われた街」(75)、フィリップ・ラブロ監督作「危険を買う男」(76)、ロベール・アンリコ監督作「オー!」(68)、クロード・ジディ監督作「ムッシュとマドモアゼル」(77)、ジョルジュ・ロートネル監督の 「警部」(79)と「プロフェッショナル」(81)の全8作品。「大盗賊」は 4Kリマスター、それ以外の作品はHDリマスターによる最高画質による久々の劇場公開で、特に「プロフェッショナル」は日本初劇場公開となる。また、「オー!」と「警部」以外はDVD化されたことがなく、「危険を買う男」「プロフェッショナル」は 日本ではソフト化されていない。古き良きフランスのスターの魅力を再発見できる貴重な機会だ。
「ジャン=ポール・ベルモンド傑作選」は10月30日から、新宿武蔵野館ほか全国順次公開。
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