第43回山路ふみ子映画賞は石川慶監督「蜜蜂と遠雷」、女優賞は前田敦子
2019年10月24日 05:00

[映画.com ニュース] 2019年の映画賞レースの先陣を切る第43回山路ふみ子映画賞の各賞が10月24日に発表された。作品賞に当たる山路ふみ子映画賞は、石川慶監督の「蜜蜂と遠雷」。同女優賞は「旅のおわり世界のはじまり」「町田くんの世界」の前田敦子、同新人女優賞は「町田くんの世界」の関水渚に決まった。
「蜜蜂と遠雷」は、史上初めて直木賞と本屋大賞をダブル受賞した恩田陸さんの同名小説が原作。世界への登竜門とされるコンクールでしのぎを削る若きピアニストたちの姿を描いた。映像化不可能といわれた小説に挑み、多角的な撮影と荘厳な音楽で描出した石川監督の演出手腕が評価された。

前田は「旅のおわり世界のはじまり」では、ウズベキスタンという異国の文化に戸惑いながらも自我に目覚めていくリポーター、「町田くんの世界」では同級生の不器用な恋愛模様を毒舌で“解説”する女子高生と、異なった役どころで女優としての成長を感じさせた。「町田くんの世界」でヒロインに抜てきされた関水も、主人公の町田くんに振り回されながらもその純粋さに魅かれていく過程を熱演し将来性が期待された。
また、同福祉賞は、重度の筋ジストロフィと闘う障がい者とボランティアとの交流をユーモアたっぷりに描いた前田哲監督の「こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話」、同功労賞は今年も「ある船頭の話」などを担当した衣装デザイナーのワダエミさん、同文化賞は長年にわたり数多くの映画のタイトル題字を手掛けてきた赤松陽構造氏、同財団特別賞は「男はつらいよ」のさくら役など常に第一線で日本映画界で活躍してきた功績を称え女優の倍賞千恵子にそれぞれ決まった。
贈呈式は11月29日午後5時から、東京・千代田区の一ツ橋ホールで開催される。
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