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ドルフ・ラングレンが明かす、シルベスター・スタローンと再戦を決意した“炎の友情”

2018年12月11日 10:00

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シルベスター・スタローンの鑑識眼の高さ についても語ったドルフ・ラングレン
シルベスター・スタローンの鑑識眼の高さ についても語ったドルフ・ラングレン
(C)HFPA

[映画.com ニュース] 「ロッキー」シリーズのスピンオフとして誕生した「クリード チャンプを継ぐ男」の続編「クリード 炎の宿敵」の会見が、「ロッキー」シリーズのロケ地として知られる米フィラデルフィアで行われ、イワン・ドラゴ役のドルフ・ラングレンが参加。再び同じ役を演じた思い、ロッキー役のシルベスター・スタローンへの信頼を明かした。(取材・小西未来/文・編集部)

本作は、「ロッキー4 炎の友情」に登場したロッキー(スタローン)のライバル、ドラゴの息子ヴィクター(フロリアン・“ビッグ・ナスティ”・ムンテアヌ)、ロッキーの愛弟子アドニス・クリード(マイケル・B・ジョーダン)に戦いを挑むという筋書きだ。この役を演じるため、ラングレンは33年ぶりに同シリーズに復帰を遂げることとなった。

「このキャラクターをもう一度演じることになるなんて、考えたことがなかった。そもそも、スライ(スタローン)と再び仕事をすることになるなんて、思ってもいなかったよ。でも、2009年に『エクスペンダブルズ』に出演して、3部作をやるうちに親しくなった。そして、2年ほど前にスライに聞かれたんだ。『ドラゴをもう一度演じたいか?』とね。僕は『わからない』と正直に答えた。でも、脚本を読んだら驚いた。素晴らしい映画だったし、演じ甲斐のあるキャラクターになっていた。なにより、映画ファンにとってなんと素晴らしい贈り物になると思った。だからぜひとも参加させてもらいたいと思ったんだ」。

スタローンと共にトレーナー役を演じた本作では、アドニス役のジョーダンとヴィクター役のムンテアヌのファイトに感心したという。

「映画のファイトシーンを演じるときは、けがのリスクが常に伴う。リアルに見せるためには本気でやらなければいけないからね。実際、『ロッキー4』のときも、スライに何度も殴られたことがあったけれど、空手をやっていたので大丈夫だった。実は、本当に殴るよりも、空振りするほうが体に負担がかかるものなんだ。この映画でのマイケル(・B・ジョーダン)とフロリアン(・ムンテアヌ)が繰り広げたファイトは、実際にはパンチは当たっていないものの、ものすごく過酷なんだよ」。

画像2

今回の作品に無名のムンテアヌを抜てきしたことこそ、「ロッキー」シリーズの伝統であり、また、スタローンの鑑識眼の高さの証明でもあると、ラングレンは言う。

「『ロッキー』シリーズには特別な伝統がある。最初の『ロッキー』は無名俳優が脚本執筆と主演を務めて、それが古典映画になった。アカデミー賞の脚本賞を受賞し、主演男優賞にもノミネートされた。それからスライは、続編で積極的に新しい才能を発掘している。アポロ役に抜てきされたカール・ウェザースはもともとフットボール選手だったのが、『ロッキー』シリーズを経て有名俳優の仲間入りを果たした。ニューヨークのボディーガードを務めていたミスター・Tは『ロッキー3』に起用されたのをきっかけに、有名俳優になった。そして、スウェーデン人で、大学で化学を学んでいたこの僕も、『ロッキー4』を経て、俳優として名前が売れた。前作の『クリード』で主役に抜てきされたジョーダンも同様だ。そして、本作では人間と機械が合わさったようなファイターが求められていたことから、スライはフロリアンを抜てきした。スライは才能を発掘する才能がある。撮影現場は彼に発掘された人が集まっているから、みんなが献身的で、特別なものを作ってやろうというポジティブな雰囲気に満ちている。すべてはスライのおかげだね」。

ロッキー4 炎の友情」をきっかけに役者としてのキャリアを本格化させたラングレンは、今でもコンスタントに活動を続けている。それでも、もっと上のステージを目指していると志を明かす。

「実は昨日、テレビで『アンタッチャブル』を見た。あの映画に出ていたショーン・コネリーとは、一時期エージェントが同じだったんだ。あの映画が作られた1988年、彼のキャリアはスランプにあった。『007』のイメージから脱却できずにいた。そんなときに、この映画をオファーされた。ロバート・デ・ニーロも出演していたので、ショーン・コネリーのギャラは正直かなり低かったそうだ。それでも当時59歳の彼は仕事を取った。すると、アカデミー賞助演男優賞を受賞して、その後も長く活躍することができるようになった。ハリウッドではたった一つの映画がすべてを変えることがある。クリント・イーストウッドが『許されざる者』を撮ったのも確か61歳のときだ。あの映画をきっかけに、突然、誰もが彼を偉大な監督と認めるようになった。今のキャリアで十分満足しているけれど、そうやってみんなを驚かせるようなことができたらクールだろうなって思ってるよ」。

クリード 炎の宿敵」は、2019年1月11日から全国公開。

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