岩波ホール創立50周年ラインナップ発表、9プログラムを上映
2018年1月16日 13:00
[映画.com ニュース]今年創立50周年を迎える東京・神保町の「岩波ホール」のラインナップ発表会が1月15日、内幸町の日本記者クラブで行われた。「モアナ」デジタル復元版などクラシック作や「コーカサスの風」と題したジョージア映画祭企画を含む、9プログラムを上映する。
岩波ホール支配人の岩波律子氏は、ホールの立ち上げと総支配人を務めた故高野悦子さんの思い出を語ると共に、55カ国、245作品を公開してきたことに触れ「映画から世界を見渡せてありがたい。監督が心からの思いを表現した映画をそのままお客様に届けたい」と述懐。「暗い映画館の中で息を凝らして作品を見るということが、新しい体験になると若い方に伝えたい」と話した。
同ホールの原田健秀氏は、欧米作品のほか、今年生誕200年を迎える思想家のカール・マルクスとその盟友フリードリヒ・エンゲルスの若き日々を描く「マルクス・エンゲルス」や、旧ソ連のジョージア、キルギス映画、インド映画などバラエティに富む作品を解説。「古典を読むように何度も見返すものになれば」とラインナップの見どころを紹介した。
岩波ホール創立50周年ラインナップ第1弾のジョージア(グルジア)映画「花咲くころ」は2月3日から公開。
上映作品は以下の通り。
「馬を放つ」(アクタン・アリム・クバト監督)キルギス・フランス・ドイツ・オランダ・日本合作
「マルクス・エンゲルス」(ラウル・ペック監督)フランス・ドイツ・ベルギー合作
「ゲッベルスと私」(クリスティアン・クレーネス、オーラフ・S・ミュラー、ローラント・シュロットホーファー、フロリアン・バイゲンザマー共同監督)オーストリア
「祈り」三部作「祈り」(67)「希望の樹」(76)「懺悔」(84)(テンギス・アブラーゼ監督)ソ連
「モアナ」(ロバート・フラハティ、フランセス・ハバート・フラーティー共同監督)アメリカ
「コーカサスの風」ジョージア映画祭2018 新作映画を中心にジョージア国立映画センターと共同企画
「ガンジスに還る」(シュバシシュ・ブティアニ監督)インド
「葡萄畑に帰ろう」(エルダル・シェンゲラヤ監督)ジョージア
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