祈り
劇場公開日 2018年8月4日
解説
ジョージアを代表する映画監督のテンギズ・アブラゼが1967年、ジョージアが当時ソ連の構成国だった時代に手がけた作品で、76年の「希望の樹」、87年の「懺悔」とあわせて「祈り3部作」として知られる一作。19世紀ジョージアの国民的作家V・ブシャベラの叙事詩をもとに、ジョージア北東部の山岳地帯に住むキリスト教徒とイスラム教徒の因縁の対決を描き、敵味方を超えた人間の尊厳と寛容をうたった。日本では長らく劇場未公開だったが、製作から51年を経た2018年、「希望の樹」「懺悔」とあわせた3部作同時公開で、初の劇場公開が実現。
1967年製作/78分/ソ連
原題:Vedreba
配給:ザジフィルムズ
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2018年11月10日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館
グルジア(現在のカナ表記はジョージアみたいです)の映画といえば「ピロスマニ 」しか観たことがなく、今作のテンギズ・アブラゼ監督は知りませんでした。グルジアを代表する映画監督だったのですね。
そして、1967年の今作、76年の「希望の樹」、87年の「懺悔」を「祈り3部作」というとのこと。
まず映像がすごい。冒頭から強烈なコントラストのモノクロ映像に圧倒される。時代も国籍も不明で、まったく知らない世界に引き込まれた。
異教徒としてお互いを憎み、殺し合いを続けるキリスト教徒とイスラム教徒。そんな彼らの中にも敵味方を超え、同じ人間として相手を慈しむ者がいたが、同胞に排除された。
まさに集団で行う「悪」に対し寛容であれと祈るが如き深遠なる傑作。
2018年10月22日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館
詩を元に作られた映画のようで、序盤で字幕を追うのをほぼ諦めて、映像と音だけに集中したらものすごい没入感だった。出てくる人達の顔力の強さや、違う星に降りたかのような凄まじい風景や建物。音楽の異常なかっこ良さ。吹き替えで見たかった。
2018年8月30日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
今まで観たことのない風景をスクリーンで観られることだけでも、岩波ホールに行く価値はある。
宗教を超えた反戦を訴えても、美しきものごと踏みにじられる世界...今でも変わってないなぁ。
テンギズ・アブラゼ監督の祈りは、いつ叶えられるんだろうか...
2018年8月13日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館
敵味方に関わらず人の命・尊厳を守ることが異端も罵られる宗教って何?
敵をつくり、ブチのめすことを正当化しブチのめしても心安らかになるために、宗教がある?
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