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湯浅政明監督「夜明け告げるルーのうた」アヌシー国際アニメ映画祭長編部門グランプリ!22年ぶり快挙

2017年6月18日 14:55

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日本作品の長編部門グランプリは22年ぶり
日本作品の長編部門グランプリは22年ぶり

[映画.com ニュース] フランスで開催中のアヌシー国際アニメーション映画祭2017の受賞結果が6月17日(現地時間)に発表され、湯浅政明監督のオリジナル劇場アニメ「夜明け告げるルーのうた」(公開中)が、長編部門のグランプリにあたるクリスタル賞を受賞した。長編部門グランプリに日本作品が選ばれるのは、1995年の高畑勲監督作「平成狸合戦ぽんぽこ」以来22年ぶり。初ノミネートにして初受賞を飾った湯浅監督は、「スタッフキャストの皆様おめでとう!! 応援してくださった方々もありがとうございます。良かった!!」と喜びのコメントを寄せている。

湯浅監督は、ビビッドな色彩、独特のパースどり(遠近図法)、美しい描線などを特徴とした独自の作品世界を確立している気鋭のアニメーション監督。文化庁メディア芸術祭アニメーション部門大賞に輝いた「マインド・ゲーム」(04)で長編監督デビューを飾って以降、テレビアニメ「四畳半神話大系」「ピンポン THE ANIMATION」、長編アニメ「夜は短し恋せよ乙女」など個性的な作品を発表し、国内外のファンを魅了してきた。

本作は、自作の曲をネットにアップすることだけが心の拠り所の少年カイと、音楽が大好きな人魚の少女・ルーの出会いと別れの物語。主題歌に起用された斉藤和義の名曲「歌うたいのバラッド」をはじめ、音楽を効果的に使い、人間と人魚の交流を躍動感あふれる映像で描き出した。スタッフも実力派が結集しており、キャラクターデザイン原案を人気漫画家・ねむようこが担い、脚本を「ガールズ&パンツァー 劇場版」や「けいおん!」シリーズの吉田玲子、音楽を「思い出のマーニー」「メアリと魔女の花」の村松崇継が務めた。

カンヌ国際映画祭からアニメ部門が独立し、1960年に設立されたアヌシー国際アニメーション映画祭は、世界最大にして、最も歴史の古いアニメーション映画祭として知られている。93年に宮崎駿監督作「紅の豚」、95年に高畑監督が手がけた「平成狸合戦ぽんぽこ」がグランプリに輝き、07年には細田守監督の「時をかける少女」が特別賞を獲得。11年に原恵一監督作「カラフル」が特別賞と観客賞をダブル受賞、15年に「百日紅 Miss HOKUSAI」(原監督)が審査員賞に選ばれた。

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