マインド・ゲーム
劇場公開日 2004年8月7日
解説
「アニマトリックス」などで知られるSTUDIO4℃が、ロビン西の同名コミックをアニメーション映画化。劇場版「クレヨンしんちゃん」で注目を浴び、シュールな短編「ねこぢる草」を手がけたアニメーターの湯浅政明が長編初監督に挑んだ。幼なじみの初恋相手みょんちゃんに再会した西だったが、借金の取り立てにきたヤクザに惨めな殺され方をしてしまう。未練たっぷりの西は神様に逆らって再び現世に舞い戻るが、今度は巨大クジラに飲みこまれてしまい……。一度は死にながらも生き返った男の生きざまを、実写や3D、2Dなど多彩な映像表現を駆使してハイテンションかつエネルギッシュに描ききる。声優は今田耕司、藤井隆ら吉本芸人が多数。
2004年製作/103分/日本
配給:アスミック・エース
スタッフ・キャスト
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湯浅政明監督の初長編監督作品。湯浅監督の作品が好きで未見の方にはぜひ見ていただきたい1作です。初めての作品には作家のすべてが詰まっていると言いますが、本作にものちの湯浅監督作品に見られるさまざまな要素が多く見られます。ユーモラスで生き生きとしたアニメーション、実写をコラージュするなど枠にとらわれない絵作り、人生賛歌の物語などの要素など……。とくに終盤のエモーショナルな主人公の脱出劇は必見の快作です。
2022年5月17日
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鑑賞方法:DVD/BD
芸大生の卒業制作を商業的に成功させようとしたらこんなバランスの映画になるんだろうかと思った。それは悪い意味ではなくてもちろん良い意味で言っていて、先駆的のアニメーションの手法を多様にばらまきながらもそれが実験的で商社がついていけないと言う事はなく、きちんと物語として消費できる今日のバランスで合図されているところに監督のみょうぎが光っている。ストーリーの本も大変面白くて、時系列がぐちゃぐちゃになりながら、そして起こっている出来事の説明は少し曖昧なままだけれどそれは小説を読めばきっとわかるのだろう。特に同じ年代はそうした人にとってはいろいろな小ネタについて理解できてもっとより良い鑑賞の経験ができるんではないかと思う。
圧倒的な詐欺師認定をしたレノンヨーコのイマジン。とは言え大好きなマインドゲームが友人との待ち合わせの店内でかかった時に暫く起きっぱなしだった本作を思い出し翌日視聴した。アニメならではのぶっ飛び具合とアニメだからこその自由さでバッチリ描ききったと思われるマインドゲームは僕にとってはわかりやすい死者の書だった◎
湯浅政明監督×STUDIO4℃が送る「アニメでしか出来ない」ドキドキワクワクが詰まった名作です!
「ここでしか観られない」ような少し頭がクラクラするくらいのぶっ飛んだ表現の連続と、なんと言ってもラストの展開が最高です。
「ちょっと元気がないかなぁ」なんて時に観るとテキメン元気を貰えます!
素晴らしい作品です。
オススメの2本立てセッティングは
【アニメ】『かぐや姫の物語』
【実写】『ゼロ・グラビティ』
です!
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