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映画主題歌コンピCDの収録曲・曲順は、“誰”が“どうやって”選んでいる?

2016年1月28日 19:30

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「ナンバーワン ムービー・ヒッツ 1982-2015」 を手がけた佐々木洋氏
「ナンバーワン ムービー・ヒッツ 1982-2015」 を手がけた佐々木洋氏

[映画.com ニュース] 1980年代から現在に至るまで、国内でヒットを記録した映画の主題歌やテーマ曲を収録したコンピレーションCD「ナンバーワン ムービー・ヒッツ 1982-2015」が発売中だ。タイトル通り、ベン・E・キングの「スタンド・バイ・ミー」から「レット・イット・ゴー」(「アナと雪の女王」)まで、幅広い層に訴えかける全36曲が収録されている。映画好きにはたまらない内容だが、そもそも、コンピレーションCDの制作過程とはどのようなものなのか。映画.comはこのほど、同シリーズを手がけてきたソニー・ミュージックレーベルズの佐々木洋氏を訪ね、話を聞いた。

74年生まれの佐々木氏は、今回が4作目となる「ナンバーワン ムービー・ヒッツ」シリーズすべてに携わってきた人物。過去3タイトルでは80年代、90年代のヒット曲を網羅し、コンピレーションCDとしては異例の累計4万枚越えのヒットを飛ばして話題を集めた。満を持して発表される4作目はまさに“オールタイムベスト”といえるが、そもそもなぜ、このタイミングで新たな挑戦に踏み切ったのか?

「2015年は『マッドマックス』から『スター・ウォーズ』まで、80・90年代作品のリメイクものやリブートもの、続編が本当に多かったですよね。去年は『バック・トゥ・ザ・フューチャーPART2』で描かれた“30年後の未来”でもあった。SNSなどで若い人も盛り上がっているのを見て、全世代的な公約数を拾ったものを『今、作らなきゃ』と思ったんです」。

佐々木氏によれば、コンピレーションCDの必須条件は「多くの人の興味を引く曲を拾いつつ、マニアが『この1曲があるから買わなきゃ』となる曲も入れること」だという。シネフィルかつ音楽マニアの佐々木氏にとっては「主観と客観のバランス」も重要なルール。80年代から2010年代まで、国内の洋画興行収入ランキングをくまなくチェックして主題歌約60曲を選出し、許諾の申請に走った。「スケジュールの締め切りと戦いながら許諾を待つのは結構大変。最終的に、工場に納品するマスターテープも3通り作って、スタジオでのマスタリングもぎりぎりまで待ちました。もちろん、それでも収録を断念した曲はたくさんありますけど」。

苦心の末に完成した作品の曲順は一見、年代もジャンルもバラバラだ。だが佐々木氏の言葉で、制作者が曲順に込めた思いを知ることができた。「1曲目が『ミッション:インポッシブルのテーマ』なのはすごく重要。今年で20周年ですし、5作ともヒットしている。新しくもあり昔のファンもすんなり入れるから、オープニング・ジングルとしても最高の曲です」。同曲を皮切りに「ハッピー」(「怪盗グルーのミニオン危機一発」)、「レット・イット・ゴー」(アナと雪の女王)と近年のヒット作が続き、若年層のファンもカバー。今までのシリーズとは異なる雰囲気をかもし出しつつ、15年がメモリアルイヤーでもある4曲目の「パワー・オブ・ラヴ」(「バック・トゥ・ザ・フューチャー」)で一気に80年代にタイムスリップさせてくれる。

イチ押しの曲を聞くと「マニアック曲なら『サムデイ、サムハウ、サムワンズ・ガッタ・ペイ』(『コマンドー』)、燃える曲なら『パシフィック・リム メイン・テーマ (feat. トム・モレロ)』です」と即答。「『コマンドー』の曲は、(バンド)パワー・ステーションの枚数限定CDのボーナストラックくらいでしか世に出てこなかった。これの収録が決まり、今までたまっていた(欲しいのに手に入らなかった)うっぷんが晴れましたね。『パシフィック・リム』は、輸入盤も国内盤も僕がサントラを担当していて、どちらも爆発的に売れたんです。僕自身も映画を見て久々に燃えるスコアだと感じた。このテーマ曲だけほしい人がいると思い、1番異色なのですがあえて入れました」とユーザーのニーズに応えた曲選びにこだわったようだ。

今回の取材で見えてきたのは、愛すべき“映画男子”の姿。「映画は自分の知らない世界を教えてくれる窓口。このCDをきっかけにして、洋画を今一度楽しんでほしい」と語る佐々木氏からは、「俺はこれを選んだけど、君たちはどう思う?」といったメッセージが伝わってくる。このCDは、1人の映画ファンが、同胞に向けたラブレターといえるかもしれない。

コンピレーションCD「ナンバーワン ムービー・ヒッツ 1982-2015」は発売中。また、CDの発売に伴い、“レコムビ「MOVIE&MUSIC LIFE」”と題して各楽曲が収録されている映画作品のブルーレイ&DVDも店頭展開される。

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