【全米映画ランキング】「オデッセイ」が再び首位に ビン・ディーゼル主演作は4位デビュー
2015年10月28日 19:40
[映画.com ニュース] 先週末の全米ボックスオフィスは、1本の拡大公開作と2本の新作がトップ10にランクインするも、3本とも低調なスタートとなり、公開4週目のリドリー・スコット監督&マット・デイモン主演のSF大作「オデッセイ」が約1570万ドルの興収で首位に返り咲いた。
「オデッセイ」の24日間の累計興収は約1億6600万ドルとなり、2億ドル以上を十分に狙える位置につけている。同ジャンル作の「インターステラー」(2014年/グロス:約1億8800万ドル)を抜くのは確実で、オスカーに絡めば、2013年度のアカデミー監督賞を受賞した「ゼロ・グラビティ」(グロス:約2億7400万ドル)より上に行く可能性も。
2位は前週首位の「Goosebumps」。10日間の累計は約4300万ドルで、グロスは8000万ドル近辺になりそう。3位は前週と変わらず「ブリッジ・オブ・スパイ」。興収は前週比約25%ダウンの約1140万ドルとまずまずの数字をキープも、累計は約3250万ドルとやや低調。グロスは約7000万ドル近辺になりそうで、スティーブン・スピルバーグ監督作、そしてトム・ハンクス主演作としてはやや物足りない結果になりそうだ。
初登場で4位にランクインしてきたのは「ワイルド・スピード」シリーズのスター俳優ビン・ディーゼル主演のアクション・ホラー「The Last Witch Hunter」。かつて倒した魔女の呪いにより不老不死となり、1300年代から約800年もの間「魔女狩り」に従事してきた男コールダー(ディーゼル)が現代のニューヨークを舞台に魔女の群れと戦うストーリー。「ワイルド・スピード」以外ではヒット作が少ないディーゼルとしては新たな当たり役が欲しいところだったが、今回もヒットに至らず。批評家からも辛辣なレビューが寄せられており、北米では厳しい興行になりそうだ。共演にマイケル・ケイン、イライジャ・ウッド。監督はディズニーCEOなどを務めた大物プロデューサー、マイケル・アイズナーの息子で「サハラ 死の砂漠を脱出せよ」「クレイジーズ」などで知られるブレック・アイズナー。
6位にはハロウィーンシーズンお馴染みのホラーシリーズ最新作「パラノーマル・アクティビティ5(原題)」が初登場。プリクエル含め6作目となるとさすがに出がらし状態で飽きられたか、オープニング興収は約800万ドルにとどまった。今回が最終章とのことだが果たして?
そして7位には、2週間の限定公開を経て2400サイト以上での拡大公開となった「Steve Jobs」が登場。「スラムドッグ$ミリオネア」のダニー・ボイル監督、「ソーシャル・ネットワーク」の脚本家アーロン・ソーキン、「ノーカントリー」の製作者スコット・ルーディンというオスカー受賞者トリオによるアップル・コンピュータ創始者の伝記映画として、公開前から大きな話題を集めていた同作だが、拡大公開では振るわず約700万ドルの興収にとどまった。17日間での累計でも1000万ドルに満たず、3000万ドル以下のグロスで終わる可能性もあり、業界貢献度を考慮するとオスカー候補にはなっても受賞は厳しいという状況になりそうだ。出演はタイトルロールにマイケル・ファスベンダーのほか、セス・ローゲン、ケイト・ウィンスレット、ジェフ・ダニエルズほか。
その他、ビル・マーレイ主演、バリー・レビンソン監督の社会派コメディ「Rock the Kasbah」が圏外13位スタート。落ち目の音楽マネージャーがアフガニスタン・ツアー中に美声の少女を見つけ、アフガン版「アメリカン・アイドル」に出演させようと奮闘する。共演にブルース・ウィリス、ケイト・ハドソン、ズーイー・デシャネル、ダニー・マクブライドら豪華キャストが揃ったが、批評、興行の両面で厳しいスタートとなってしまった。ちなみに2000サイト以上での公開でオープニング興収約150万ドルは史上最低とのこと。
今週末は、大ヒット作「アメリカン・スナイパー」で夫婦役を演じたブラッドリー・クーパーとシエナ・ミラー再共演のコメディ「Burnt」に、サンドラ・ブロック主演のコメディドラマ「Our Brand Is Crisis」のほか、ハロウィーンのティーン向けアクション「Scouts Guide to the Zombie Apocalypse」などが公開となる。
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