【全米映画ランキング】「ミッション:インポッシブル5」がV2。「ファンタスティック・フォー」は2位デビュー
2015年8月11日 16:10
[映画.com ニュース] 8月に入った全米ボックスオフィス。先週末は3本の新作がトップ10にランクインしたが、前週首位デビューを飾ったトム・クルーズ主演「ミッション:インポッシブル ローグ・ネイション」が約2850万ドルの興収で首位を守り、V2を果たした。
批評家、観客の双方から好意的に迎えられた同作の累計興収はすでに1億ドルを突破。最終興収は2億ドル近辺になりそう。内容がいいだけに、シリーズ記録の「M:I-2」(2000年/約2億1500万ドル)を上回ってほしいところだが、果たして。
約2500万ドルのオープニング興収で2位デビューとなったのは20世紀フォックス&マーベルが同名作をリブートしたアメコミヒーロー映画「ファンタスティック・フォー」。傑作超能力スリラー「クロニクル」の新鋭ジョシュ・トランクがメガホンをとるということで出来上がりが期待されていたリブートだったが、蓋を開けてみれば批評家、観客の双方から叩かれる厳しいスタートに。出演は「セッション」のマイルズ・テラー、次世代のウィル・スミスと評されるマイケル・B・ジョーダン(「クロニクル」)、ケイト・マーラ、ジェイミー・ベル。
オープニング興収約1100万ドルで3位デビューとなったのは、ジェイソン・ベイトマン、レベッカ・ホール、ジョエル・エドガートン共演のスリラー「The Gift」。幸せな新婚夫婦の前に、夫のかつての同級生が現れ、何度も家に「ギフト」を置いていく。やがてその「ギフト」の中身によって夫の知られざる過去が暴かれ、夫婦間に不和が生じていく……。謎の同級生役で出演もしているエドガートンが監督・脚本を手がけ、本作で長編監督デビュー。興行的にはには派手なスタートとはならなかったが、批評家からは高く評価されており、今後につながる監督デビュー作となった。
また同作の配給STX社は「ウェディング・シンガー」「ビッグ・ダディ」といったアダム・サンドラー主演作を多く手がけた製作者ロバート・シモンズが昨年設立した新会社で、秋以降、キウェテル・イジョフォー、ニコール・キッドマン、ジュリア・ロバーツ共演の「Secret in Their Eyes」(2009年のアルゼンチン映画「瞳の奥の秘密」のリメイク)や、マシュー・マコノヒー主演、ゲイリー・ロス監督の歴史ドラマ「The Free State of Jones」などを配給予定。
そして、7位デビューとなったのはオスカー女優メリル・ストリープ主演の「リッキー・アンド・ザ・フラッシュ(原題)」。老ロックミュージシャンのリッキー(ストリープ)が、娘のトラブルを機にかつての家族の元に帰り、周囲との関係や自分の人生を振り返るストーリー。共演に名優ケビン・クライン(「ワンダとダイヤと優しい奴ら」)、脚本にディアブロ・コーディ(「JUNO ジュノ」)、監督はジョナサン・デミ(「羊たちの沈黙」)とアカデミー賞受賞者がずらりと並んだが、オスカーノミネート級の絶賛評は多く集まらなかった。
今週は、往年の人気TVシリーズ「0011ナポレオン・ソロ」を、ガイ・リッチー監督がヘンリー・カビル&アーミー・ハマー主演で映画化したスパイアクション大作「コードネーム U.N.C.L.E.(アンクル)」に、米西海岸の伝説的ヒップホップグループ「N.W.A. 」の栄枯盛衰を描いた伝記ドラマ「Straight Outta Compton」が公開となる。
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