【全米映画ランキング】「96時間 レクイエム」が大ヒットスタート。賞レース大穴「Selma」が2位に
2015年1月13日 21:45

[映画.com ニュース]新年2週目の全米ボックスオフィス。先週末はリュック・ベッソン製作、リーアム・ニーソン主演の大ヒットアクションシリーズの第3弾「96時間 レクイエム」がオープニング興収約4040万ドルをあげる、1月歴代2位の好記録で、見事首位デビューを果たした。
元CIA工作員のブライアン・ミルズが自らのスキルを駆使して悪漢から家族を守る姿を描いてきた同シリーズ。シリーズ最終章と銘打たれた今回は、元妻の殺害容疑をかけられたミルズが逃亡者となって地元ロサンゼルスを舞台に真犯人捜しをするストーリーとなっている。批評家からのレビューは散々だったが、ニーソンの無双っぷりを気軽に楽しめる内容が認知されているためか、観客には受け入れられ大ヒットスタートとなった。第1作「96時間」(2009年)がオープニング興収約2400万ドルでグロス(最終興収)約1億4500万ドル、第2作「96時間 リベンジ」(2012年)がOP興収約4900万ドルでグロス約1億3900万ドル、そして今回がOP興収約4040万ドルという好スタートとなっており、グロス1億ドル超えは間違いなさそうだ。
今回のメガホンをとったのは第2作に引き続きオリビエ・メガトン。共演にフォレスト・ウィテカー、ダグレイ・スコット、ファムケ・ヤンセン、マギー・グレイス。シリーズ最終章として宣伝されてはいるが、当たり役であるミルズとの別れが惜しいのか、ニーソンが「家族の話はこれ以上発展させられないが、今回の成績次第ではパート4もありうる」という旨の発言をしているため、ひょっとするとシリーズ続行になるかもしれない。ちなみにニーソンはこの4月にもエド・ハリス、ジョエル・キナマン共演のアクションドラマ「ラン・オール・ナイト(原題)」が控えている。
来週19日の祝日マーティン・ルーサー・キング・ジュニア・デイを前に、上映サイトを2000以上増やして、前週13位から2位にジャンプアップしてきたのが「Selma」。1960年代のアフロアメリカン公民権運動のクライマックスのひとつであるアラバマ州セルマからモンゴメリーへの行進(血の日曜日事件)を中心に、1965年のセルマでの攻防をキング牧師を主人公にクロニクル形式で描いた歴史ドラマ。批評家からは最大級の賛辞を受けており、アカデミー賞ノミネートは確実と言われている。キャストは、キング牧師にデビッド・オイェロウォ、当時のアメリカ大統領リンドン・ジョンソンにトム・ウィルキンソン、人種隔離政策を推進したアラバマ州知事ジョージ・ウォレスにティム・ロスという3人のイギリス人俳優をメインに、製作も兼ねているオプラ・ウィンフリー、キューバ・グッディング・Jr.、コモン、ジョバンニ・リビシ、マーティン・シーンなどが共演。監督はドキュメンタリー出身のエバ・デュバーネイ。デュバーネイは本作で黒人女性としては初のゴールデン・グローブ賞ノミネート監督となった。
約970万ドルの興収で3位にランクダウンの「イントゥ・ザ・ウッズ」は累計が1億ドルを突破。5位のアンジェリーナ・ジョリー監督作「Unbroken」も累計1億ドル超えを果たした。
また、トマス・ピンチョン原作、ポール・トーマス・アンダーソン監督の「インヘレント・バイス(原題)」は上映サイトを645と大幅に増やしたが、約290万ドルの興収で、トップ10にわずか及ばず圏外11位止まりとなった。
今週末は、「ヒート」「インサイダー」「コラテラル」の巨匠マイケル・マンの最新アクションスリラー「ブラックハット(原題)」(主演:クリス・ヘムズワース)に、ファミリー向けアニメ「パディントン」、ケビン・ハート主演のコメディ「The Wedding Ringer」が公開されるほか、クリント・イーストウッド監督、ブラッドリー・クーパー主演の戦争ドラマ「アメリカン・スナイパー」が拡大公開となる。

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