宮沢りえ、天国の母に思いはせ万感の主演女優賞「母がいたからこの場に立てる」
2014年12月28日 18:30

[映画.com ニュース] 「第27回日刊スポーツ映画大賞・石原裕次郎賞」の授賞式が、故石原裕次郎さんの80回目の誕生日に当たる12月28日、都内のホテルで開かれた。
「永遠の0」が作品賞、監督賞、主演男優賞の3冠を獲得。監督賞では、「STAND BY ME ドラえもん」も対象となった山崎貴監督は、「エンタテインメントを作り続けようと思っていて、賞には無縁の人生を送ると思っていたが、ちゃんとスポットを当てていただいて、この道を進んでいいんだという指標になった。ちゃんとやれという激励の気持ちも入っていると思います」と喜びをかみしめた。
岡田も「蜩の記」と合わせ2作品での受賞で、2006年に石原裕次郎新人賞を受賞して以来の凱旋。「今後に期待をかけていただいたと思うので、歴代の先輩に誇ってもらえるよう、映画界の力になれるよう精進していきたい」と決意も新た。「永遠の0」で妻役として共演した井上真央が花束を贈呈し、「岡田さんを通して(役の)生きざまがビンビン伝わって、妻を演じられて幸せでした」と祝福した。
「紙の月」で主演女優賞の宮沢りえは、「この作品に出合えたことは、人生の大切ないとおしい1ページになりました」と感慨深げ。そして、「11歳の頃に表現することを志してから、支えられ、励まされ、しかられ、愛してくれた母がいたからこの場に立つことができている。これからももがき苦しんで、役とともに飛躍する役者でいたいと思います」と、今年9月に他界した母・宮沢光子さんに思いをはせた。
石原裕次郎新人賞は、主演映画「クローズ EXPLODE」などで東出昌大が受賞し、「大スターのお名前がついた賞を恐れ多くも頂きました。この賞に恥じないよう、あぐらをかかず攻めの姿勢で真摯に仕事をしていきます」と抱負。女優・杏と来年元日に結婚することを発表後、初の公の場となり「将来的にはいついかなる時も人に頼られる男になりたいと思っています。女性が働くことも素晴らしいことですが、家庭の中で親しい人から頼られる人間になるには、仕事で自信をつけるべき。今は仕事を頑張る時だと思いますので、これからも精進していきます」と話した。裕次郎さんの妻・石原まき子さんは「夫婦は2人で築き上げるもの。周りのアドバイスもしっかり受け止めて、素晴らしい家庭をつくって」とエールを送っていた。
また、「柘榴坂の仇討」、「想いのこし」で助演女優賞に輝いた広末涼子は、「30代に入って自分の未熟さ、ふがいなさと向き合い、悔しい思いをいっぱいすることであらためてお芝居が好きと思わせてくれた1年でした」と笑顔。「ホットロード」で新人賞に選ばれた能年玲奈は、「これでいいのだろうかと悩み続けるお仕事だと思っているので、これでいいと言っていただけたようですごくうれしい」とはにかみながら語っていた。
ほかに、「ぼくたちの家族」などで池松壮亮が助演男優賞、「るろうに剣心 京都大火編・伝説の最期編」が石原裕次郎賞、福本清三が石原裕次郎特別功労賞、「アナと雪の女王」が外国作品賞をそれぞれ受賞した。
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