【全米映画ランキング】「The Maze Runner」がV。リーアム・ニーソン主演のハードボイルドは2位
2014年9月24日 16:30

[映画.com ニュース]3本の新作が上位を独占した先週末の全米ボックスオフィス。9月歴代6位となる約3250万ドルのオープニング興収で首位に立ったのは、ジェームズ・ダシュナー原作の同名ベストセラーヤングアダルト小説を映画化した「The Maze Runner」だった。
同作は、7月末に米サンディエゴで開催されたコミコンで話題を呼んだSFアクション。文明崩壊後の世界を舞台に、記憶を消されて謎の巨大迷路に閉じ込められた少年少女たちの脱出劇が描かれる。「ハンガー・ゲーム」や「ダイバージェント」と同様、ティーン向けのマーケティングが奏功し、上記2作ほどでないにせよ、まずまずのオープニングとなった。監督はVFXアーティスト出身のウェス・ボール。出演は主人公トーマスにディラン・オブライエンのほか、「大統領の執事の涙」で若き日の主人公を演じたアムル・アミーン、「リトル・ランボーズ」「ナルニア国物語 第3章:アスラン王と魔法の島」「なんちゃって家族」のウィル・ポールターなど。配給元の20世紀フォックスではすでに続編「The Scorch Trials」の製作に着手しており、来年9月18日に公開予定。
オープニング興収約1300万ドルで2位デビューとなったのは、リーアム・ニーソン主演のR指定作品「ア・ウォーク・アマング・ザ・トゥームストーンズ(原題)」。ベストセラーミステリ作家ローレンス・ブロック氏による酔いどれ探偵マット・スカダーシリーズ第10作「獣たちの墓」(二見書房刊)を、スコット・フランク(監督・脚本)、ダニー・デビート(製作)、マイケル・シャンバーグ&ステイシー・シェア(製作)ら「ゲット・ショーティ」「アウト・オブ・サイト」のチームで映画化したハートボイルド・スリラー。マット・スカダーものの映画化はロサンゼルスを舞台にしたジェフ・ブリッジス主演「800万の死にざま」(1986年/ハル・アシュビー監督の遺作)以来28年ぶりで、今回は原作どおりニューヨークが舞台。何者かに妻をバラバラに切り刻まれて殺されたブルックリンの麻薬密売人から調査の依頼を受けた元ニューヨーク市警刑事の無免許探偵スカダー(ニーソン)が犯人たちを追い詰めていく。「ニーソンがいつものニーソンを演じているだけでスカダーに見えない」「殺人シーンが酷すぎる」等の批判もあるが、作品に対してのレビューはまずまず。ニーソン=スカダーの新シリーズ誕生となるかは今後の成績次第だろう。
僅差で初登場3位となったのは、ジェイソン・ベイトマン、ティナ・フェイ、ローズ・バーン、アダム・ドライバー、ティモシー・オリファント、ジェーン・フォンダ共演のファミリーコメディ「ディス・イズ・ホエア・アイ・リーブ・ユー(原題)」。上司に妻を寝取られたニューヨークのラジオプロデューサー(ベイトマン)が父親の死をきっかけに帰郷し、家族とふれあいながら自分の人生を見つめ直す物語。レビューは賛否が半々でパッとしないオープニングとなってしまった。監督は「ナイト ミュージアム」「リアル・スティール」のショーン・レビ。
4位は前週首位だった「No Good Deed」、5位には前週2位の「Dolphin Tale 2」がランクインした。上記2作のグロス(最終興収)は「No Good Deed」が6000万ドル、「Dolphin Tale 2」が4500万ドル近辺に落ち着きそうだ。
その他、「クラークス」「ドグマ」「ジェイ&サイレント・ボブ 帝国への逆襲」などで知られるオタク監督ケビン・スミスの新作「Tusk」は圏外からのスタート。ポッドキャストを使って面白い人物を紹介する番組を配信するポッドキャスターのウォレスは、カナダ・マニトバ在住の謎の船乗りミスター・ハウの家を訪れるが、その後音信不通になってしまう。心配になったウォレスの親友テディは恋人アリとともにウォレスを探しに出かけるが……というコメディホラー。キャストはミスター・ハウに「キル・ビル」のマイケル・パークス、ウォレスに「ダイ・ハード4.0」のジャスティン・ロング、テディに「シックス・センス」「A.I.」のハーレイ・ジョエル・オスメント、アリに「崖っぷちの男」「ラストスタンド」の美人女優ジェネシス・ロドリゲス。その他、ジョニー・デップとデップの実娘リリーローズ・デップもゲスト出演している。
今週末は、デンゼル・ワシントン&クロエ・グレース・モレッツ主演のアクション「イコライザー」(アントワン・フークア監督)が公開となる。
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