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染谷将太と前田敦子の共演作、トロントでワールドプレミア&釜山映画祭にも出品

2014年8月13日 08:00

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撮影現場での染谷将太(左)と廣木隆一監督(右)
撮影現場での染谷将太(左)と廣木隆一監督(右)
(C)2014「さよなら歌舞伎町」製作委員会

[映画.com ニュース] 染谷将太前田敦子が共演し、廣木隆一監督がメガホンをとった「さよなら歌舞伎町」が、9月4~14日にカナダで開催される第39回トロント国際映画祭のコンテンポラリー・ワールド・シネマ部門に出品されることが決まった。同映画祭での上映がワールドプレミアとなる。

一流のホテルマンになれなかった新宿歌舞伎町のラブホテル店長・徹(染谷)とミュージシャンになる夢をかなえようともがく沙耶(前田)のカップルをはじめ、歌舞伎町のラブホテルを舞台に、人生が交錯する5組の男女の1日を描くドラマ。廣木監督とは「ヴァイブレータ」「やわらかい生活」でもタッグを組んでいる脚本家の荒井晴彦によるオリジナルストーリーで、染谷、前田のほか、南果歩松重豊大森南朋村上淳忍成修吾田口トモロヲら実力派キャストが出演している。

トロント国際映画祭は、映画祭に参加した市民が選ぶ観客賞(ピープルズ・チョイス・アワード)が最高賞とされているのが特徴で、近年はアカデミー作品賞を受賞した「それでも夜は明ける」「英国王のスピーチ」「スラムドッグ$ミリオネア」などが同賞を受賞。アカデミー賞との親和性の高さからも、世界の映画関係者から熱い視線を送られる映画祭として知られる。

さよなら歌舞伎町」が出品されるコンテンポラリー・ワールド・シネマ部門は、「今日的な社会、政治、経済的な側面を持つストーリーとともに、観客にエモーショナルかつ知的な刺激をもたらす作品」を上映コンセプトとし、過去には染谷主演の「ヒミズ」も同部門に出品。同映画祭プログラマーのジョバンナ・フルビ氏は、同作を選定した理由を「(ラブホテルという)特異な施設に出入りする、それぞれのキャラクターの内面を、深い思いを込めて繊細に描き、温かくも洞察力のある作品へと仕立てている」と説明している。

同作はそのほか、韓国で10月2~11日に開催される第19回釜山国際映画祭「アジアの映画の窓」部門にも出品が決定。続々と決まる海外映画祭での上映に、廣木監督は「日本特有のラブホテルで繰り広げられるやりとりにどんな反応があるか、笑えるシチュエーションでもあり本音も聞こえる映画になっていると思うので楽しみです」と話し、染谷も「文化も違う題材をみてくださる面白みもあるとは思うのですが、人間の腹の底はあんま変わらないというところを、その違いから解釈できる映画だと思っています。映画祭でみてくださる方々が喜んでいただけたらとても幸いです」とコメントしている。日本公開は2015年1月。

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